仕事情報誌ドカント
仕事情報誌ドカント
萩本欽一 Rocki'n Jelly Bean 阪田瑞穂

萩本欽一
萩本欽一
萩本欽一(はぎもと・きんいち)
1941年5月7日生まれ。東京都出身。
元祖視聴率王と呼ばれ、出演する番組は軒並み高視聴率をたたき出す。
主な出演番組はNHK「悠々くらぶ」NTV 「欽ちゃんの全日本仮装大賞」
「スター誕生」TBS 「ぴったしカンカン」「欽ちゃんの週刊欽曜日」
CX「オールスター家族対抗歌合戦」
「欽ドン!良い子悪い子普通の子」
「欽ちゃんのドンとやってみよう!」
ANB「欽ちゃんのどこまでやるの!」「金どこTV!」など。

所属事務所HP
http://www.sato-kikaku.co.jp/
ゴールデンゴールHP
http://www.goldengolds.com/
萩本欽一情報
欽ちゃん球団 茨城ゴールデンゴールズ
vsプロ野球マスターズリーグ選抜
〜茨城ゴールデンゴールズ球団設立記念試合
日時:3/20(日) 開場11:30 試合開始13:00
※雨天順延 3/21(祝)
場所:水戸市民球場
(JR水戸駅バスターミナル3番から茨城交通バス「水戸市民球場行き」もしくは「桜ノ牧高校行き」に乗車、「市民球場前」下車)
チケット料金
バックネット裏:前売り¥2,000/当日売り¥2,500
欽ちゃんゴールデンシート:前売り¥2,000/当日売り¥2,500
内野席:前売り¥1,500/当日売り¥2,000
外野席:前売り¥300/当日売り¥500
チケット発売
茨城新聞社 チケット申込専用ダイヤル
029-303-1900(9:00〜17:00)
茨城新聞取り扱い販売店各店
チケットぴあ
主催:茨城ゴールデンゴールズ球団設立記念試合実行委員会
板の上にあった舞台が土に変わっただけ客を喜ばせたいのは同じ
僕がやっていることの80%は規定にひっかかってるみたい
◆アマチュア野球球団「ゴールデンゴールズ」を設立したきっかけから聞かせてください。
「テレビで野球を見てると、いつの間にか監督の気分になってくるんだよね。でも監督としてグランドに入れるとは誰も思ってない。やってみたら面白そうだな、楽しそうだなってみんな思い描いてるんだけど口にしなかっただけで。僕はずうずうしく口にしたらできちゃった」

◆設立するには色んな問題が出てきたのでは。

「でもまだ何も問題にぶち当たってないんです。もし批判がきたらさっさとやめましたよ(笑)。今までに全日本アマチュア野球連盟の山本会長や駒沢大学の太田監督、いろんなところに意見を聞きに行きましたけど、今のところ面白いんじゃないかって応援してくれてますし」

◆球場も即決だったと聞きましたが。
「それもお任せしてたら決まっちゃった。欽ちゃんが来るよって茨城県の桜川村にいいに行ったら、いいんじゃないのって。簡単に決まりそうだったからやっただけなんですけどねぇ」

◆困難なことにぶつかったら、すぐにやめてやしまえと思っていたら楽かもしれませんね。

「そうそう。でもね、初めてコメディアンが球団をやるってことで、みなさんが応援してくれるから。それに初めてというのは成功だけ目立って失敗が目立たない。例えば電車に乗って間違っても、初めてなんだもんっていったらそれで終わるでしょ。あとね、初めてのことって周りが失敗しないように持っていってくれるの」

◆確かに萩本さんが球団をやるなんていったら、みんな応援したくなりますよ。ファンも清原選手も徳光和夫さんも同じ気持ちですよね。
「僕が最終的に勇気が出たのは、合併とか新規参入の中で戦ってる古田敦也選手を見て、最終的にはファンが問題を解決するんだなぁって。スポンサーを探すのを一番にやるんじゃなくて、まずやればよい。それにファンがついてきてくれたら必ずできるという簡単な計算ですよ」

◆今の野球界では、ファン第一という基本的な考えが見えなくなってる気がします。
「ファンが動くとすべてがおさまっちゃった。野球をやってるからお客さんが来る、お客さんがいるから野球をやるっていう原点に帰っただけなんですよね。お客さんが楽しんでくれればいいじゃない、なんでスポンサーがいないと野球できないの? お客さんがスポンサーなんですよ。僕はそれ以外に考えてやりたくない」

◆ゴールデンゴールズは欽ちゃん杯を予定していたり、コーラスグループを作ったりと、お客さんを楽しませる企画が目白押しですよね。
「新しい球団ですから新しいことを考えてます。テレビもそうだけど、新しいことに挑戦したからお客さんが見てくれたんです。コント55号は画面から飛び出すという新しい形を楽しんでくれた。だからテレビも野球も同じスタンスですよ。新しいことをやったら必ずお客さんが応援してくれて、そして成功する。これが正しい野球のありかたですっていえたらいいよね」

◆ファンを無視した野球が蔓延してたので、待ってましたという気持ちですが、新球団の設立に当たってルール違反をやってしまったことは。

「僕がやってることの80%はアマチュア規定にひっかかってるみたいです(笑)。例えば球団にスポンサーをつけず、選手にスポンサーをつけることとか。”ポッキー山本”なんてね(笑)。これは最高だろうって思ったら、フルネームじゃないと公式戦に出られないんだって。でもね、僕がやろうとしていることを実は誰も止めないんですよ。なんとかできる方法を協会が考えてくれてるんだって。これが改革なんですよ。野球が今、変わろうとしてると感じますね」

◆新球団のためにみんなが動いてる感じです。

「公式戦じゃなければいいので、練習試合をたくさんやるつもり。僕は応援してるひとの名前をユニフォームに入れたいんです。片岡安祐美選手だったら“安祐美父”とか(笑)。そうすると名前を見ただけで誰が応援してるのか分かる。欲しいスポンサーは商店街とか小さなところ。地域密着型のチームを考えているので」

◆今の野球は企業野球ですからね。例えばユニフォームに会社名が大きく入ってるとか。

「うちは真っ白でだぶだぶで、スポンサー名が入ってないカッコ悪いやつですよ。スポンサーがお金を出すっていう野球は終わりました。僕がいってるのはうちのチームと仕事して、商売になる会社だけ来てくださいってことです。球団と共にお金儲けができて(笑)、一緒に賑やかにしていこうと。欽ちゃんを応援したいなぁ〜というノリで来てくれればいいかな」

◆商売人ではなく、芸人気質の球団ですね。
「僕の舞台は今まで板の上だった。それが土に変わったというだけです。お客さんを喜ばせたいという点では、ずっと同じなんですよね」

◆コント55号ではお客さんをスタジオに呼び、目の前でコントをするという形を初めて作った。今回も初めての試みが目白押しとのことですが。

「僕の構想だと球が止まってるときにはグラウンドに出ていいんです。それにホームランを打ったときにはアナウンサーも一緒にインタビューをしながら走る。これは臨場感があって面白いと思うんだけどな。あとは選手同士のハイタッチは禁止。だって草野球からプロ野球、メジャーもみんな同じ絵でしょ。だから僕はお客さんのところに行ってハイタッチさせるの。そのまま客席に入っていけるように、球場と客席を繋ぐドアを作ってもらおうと思ってます」

◆試合中も選手と直に触れ合えるなんて、今までに無かったですね。選手は大変そうだけど自分のプロモーションにもなりますし。では、お客さんを呼び込む努力というのは何でしょう。
「宮崎キャンプで、キャンプにもかかわらず出店を出してましたよ。縁日と同じですから。お客さんも野球見るのは10分でしょうね(笑)。外で金魚すくいやったりしてるんじゃないかな。だから僕は野球を見にくるというよりは、祭りに来てっていってます。帰りには桜川村で取れた野菜もお土産に持って帰れますからね(笑)」

◆何でもお客さんと一緒にコントをしてるとか。

「客席に飛び込んでやってます。だってみんなスタンドから携帯カメラで撮影してるんだけど、遠くて何が写ってるか分からないでしょ。だからそんなとこから撮るなら中に入るよって」

楽しい色々な企画を待ってます ハガキでお願いしますよ!

◆野球も欽ちゃんのコントも見れて話もできる。

「サインと写真はいっぺんにできないよ、とはいってます。だってサインを書いてるときは下を向いてるので、撮っても顔が写らなくて申し訳ない。でもね、お客さんの声きいてると面白いですよ。”(坂上)二郎ちゃんはこないのかい”って聞かれたり(笑)。じゃあそういってるお客さんがいたよって次郎さんに伝えとくよ、来るかこないかは次郎さん次第なんだけど、来てくれたらあんたが呼んだんだ。それを欽ちゃん野球というんだよっていったら、そうか、なるほどなって頷いてくれましたよ」

◆ファンの生の声を聞く工夫はされてますか?

「投書箱とかはみんながやってるから、うちはやらない。周りと違うことをやっていかないと新しいことができないし、面白くないんですよね。だからブログとか、最先端を追っていくことはしません。今は劇場と同じようなプログラムを作ろうかなと計画してます」

◆じゃあ今度は印刷屋が必要になってきますね。今はどんな企業とでも、一緒にドンとやってみようと思ってらっしゃいますか?
「そうですね。最初に球団を作ろうといったら税理士さんから電話がかかってきました(笑)。次は弁護士さんが色々大変だろうから、一応担当になってあげるって。でも税理士さんには今はお金がないから、数字を書いてても辛いと思うので少々お待ちくださいと伝えました」

◆いろんな人の力で球団が成り立ってる。

「ですからみなさんがこの球団と一緒に商売をやっていければいいんです。それで儲かったときに少しでもマージンを置いてってもらえれば。どんなかたも参加できるので、アマチュア規定とか読まずに、楽しい企画をどんどん持ってきて欲しいですね。おハガキでお願いしますよ」

◆もし球団職員を募集することになったら、弊誌の求人欄を使ってください。職員はまだですが、選手は決まってきましたね。極楽とんぼの山本さんや、パンチ佐藤さんなど、多彩なメンバーが入団してますが、選手選考の基準は。
「それは香取ヘッドコーチにお任せしました。会社の社長が新入社員を取るときに面接しないでしょ。だからほとんどグランドを見ないで、背中を向けてました。それに僕はいい球を投げる選手がスターだとは思ってませんから。だってスターは特別な人間なんですよ。だからグランドを3回だけ見て、そのときに何か違う動きをしてたのがスターだと思いました。だって朝から晩までグランドにいて、そのちょっとの間だけ違う動きをしていたということは運がある、スター性があるということでしょ。あとはね、朝から晩までグランドを見てると、イヤなところだけ目立ってきちゃう。ちょっとだけ触れあうといい部分だけ記憶に残りますから」

スターになろうとする人じゃなく有名人にさせたくなる人がいい
◆欽ちゃん劇団のオーディションと同じですね。

「想像がつくことをやってる人にスターはいないんです。あと、奇をてらうと逆に目立たなくなる。だからオーディションで派手な格好をしただけで失格になるんですよ。だって自分でスターになろうとしてるんですもん。そうじゃなくてスターにさせたくなる人がいいんです。見栄晴なんかはいい例。みんなが応援したくなる」

◆それは球団運営に繋がる考えですよね。他にスターの条件というのはありますか?

「他人と違う言葉を持ってること。例を挙げると、グラウンドが決まって宿舎を探してたとき、グラウンドまで1キロあるなら車がなきゃダメかなっていったら、ある選手が”僕は走ります、この距離は簡単です”って。それを聞いたときにそいつの名前を聞きましたよ。だって今まで生きてきた道が見事に言葉になってるから」

◆その一言で選手の性格が分かりますね。
「あと僕が通ろうとしたらバットのスィングを止めて”どうぞ”っていった奴もいた。名前を聞いたら、下の名前だけ覚えてくれれば結構ですって。すぐ合格にしましたよ。少しの時間でこういう印象的な会話をする奴がいいんです」

◆スターの素質がある人間を見つけたら、どうやって育てていくんですか?
「というより、スターへの道を造ってあげる、背中をちょっと押してあげるだけです」

◆その方法は一般の企業でも通じますか?
「だと思います。社長になる奴は最初から社長の言葉を使ってますよ。偉そうに語るのではなくてね。それに人間を磨くってよくいうけど、それを嫌う上司だっている。だから人に好かれるかどうかは運だと思えばいいんですよ」

◆若者を育てていく上でのモットーは。
「うるさそうなオッサンだな、怪しげな奴だなって思わせることね(笑)。そうすると誰も近寄ってこないんですよ。だから一人だけ寄ってきてくれるとすぐ覚える。それとね、若者にいってあげられることは、例えば、上司に気遣ったのにそれを気づいてくれない。気づいてくれない上司についていくとムダだから、気づいてくれる人についていったほうがいいよね」

◆では上司に目をかけてもらえる方法は。
「新人の頃の経験でいうと、怖いって有名な作家の先生が楽屋に来たことがあったの。みんな部屋から逃げちゃったんだけど、僕は先生を知らなくて部屋から出なかった。それでちょっと話しをしたんだけど、”僕はケンカをしに来たんじゃなくて10年後に誰が芸能界に残ってるのかを見にきたんだ。この部屋から出なかったのはお前だけだな。10年後を楽しみにしてるぞ、がんばれ”っていってくれたの。この経験があって、怖くても逃げないことを学びましたね」

◆怖い者知らずというのはゴールデンゴールズの設立もそうですけど、昔からだったんですね。
「まあそうですね。みんなが応援してくれてる限り球団はやり続けますよ。選手にお給料を払えなくなったらさっさとやめますけどね(笑)」

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