仕事情報誌ドカント

 02年全日本国民的美少女コンテストグランプリを受賞してから映画、ドラマとあらゆるジャンルで活躍する渋谷飛鳥。今回主演の映画「神の左手 悪魔の右手」では、新たに『恐怖』の表現を学んだという。成長し続ける未来の大物女優に注目!!

INTERVIEW/佐々木竜太 PHOTO/谷口達郎

---今回主演の映画「神の左手 悪魔の右手」の原作を最初に読んだ時に、どう思われましたか?
「すごく恐くって…。リアルで、グロテスク、それが細部まで描かれていて、人の表情とかもすごい恐い…。絵自体もそうなんですけど、目からハサミが出てきたりとか、発想自体も恐かったです。恐いんだけど…そう、怖いんだけど…先を知りたい…。この後どうなるんだろう!? って引き込まれていきました」

---渋谷さん自身が日常で恐怖心を感じる時というのは、どういう時ですか?
「霊的なものを感じることはないんですけど、しょっちゅう恐怖を感じるのが音なんです。大きい音がダメなんです、人の怒鳴り声とか。工事現場だと、ずっとビクッとしっぱなし」

---例えば暗い夜道を歩いていると、後ろに誰かが立っているような気がして怖いとか、そういったことはありますか?
「少しの隙間があると、そこから恐い男の人が出てくるんじゃないかって思うことがあります。私、思い込みが激しいので(笑)。そこをジッと見てると、目に映像として出てくるんです。いないって分かっているんですけれど、映像としてゾンビの形がハッキリと頭の中に浮かぶんです。ただ思い込みが激しいだけなんですけどね(笑)」



---それは役者の素質かもしれませんね。では大変だったことは何かありますか。
「血のりが落ちないことです。色素沈着して洗っても落ちないんです。で、何か痒くて…」

---次の日の撮影とかに影響しませんか?
「次の日も血のり撮影で(笑)。でもそんな風に、同じ箇所に何回も続けて血のりをつけると余計落ちないんです。だからもう本当に色素沈着ですよ。あとは外ロケが多かったので蚊がすごくって。ものすごく刺されて掻いてたら跡になっちゃって…。メイクさんがその跡を消してくれるんですけど、どんどん刺されるので…『もう、刺されすぎ!』って」

---特別なキャラクター作りというものは何かされたんですか?
「原作の印象と台本のイメージというものが、私の中で違うような気がしたんです。原作は元気で、強気で、弟のことをちゃんと大事に思っている感じなんですけれど、台本では、その弟を大事にするという部分をかなり強調して描かれていたんです。私にとっては原作の強気なイメージより、優しい女の子というキャラクターが大きくなっていって…。監督に優しいキャラクターを強調するのはどうですか? って相談して決めていきました」

---しっかり伝えたわけですね。その役柄をよりリアルにしていくための、具体的な行動やエピソードは。
「弟役の小林翼くんとか清水萌々子ちゃんと休憩中もずっと一緒にいる中で、自然と姉と弟のような関係ができていきました。恐らくそれが演技自体を自然なものにしてくれたと思います。本当の弟と妹のように3人兄弟みたいな感じで。向こうもお姉ちゃんみたいな感じで接してくれるし。だから3人で喋ってる時が楽しかったですね。向こうは小学校1年生とか、2年生なんですけど一緒になって遊んでて(笑)。服とかにくっつく草があって、それを大量に摘んで、スタッフさんに投げたりとか。『お前もやるなよ〜』って言われたり。『一緒になってやるなよ』って」



---他に今回の撮影で何か成長したり発見した点はありますか?

「前田愛さんとか田口トモロウさんとかの芝居を間近で見て、恐怖の表情とか、逆に恐がらせる表情というのは勉強になりましたね。愛さんは、今にも殺されるという悲痛な顔というのが、もう隣で見ていて、私が泣きそうになりましたから。ああ〜殺されちゃうみたいな(笑)。役に入っていたというのもあるんですけれど、本当に上手いなぁって」

---現場ですぐに活かせるものなのですか。
「真似とかではないんですけど、このくらいまでやってもいいんだなとか、そういった加減というのが分かりますよね。みなさんも恐がらせてくれるんで、私が本気で恐がるくらいの演技だったんですよね」

---画面で見るよりも大ゲサにやるという感じですか?
「でもアップの時にあまり大ゲサにし過ぎるとわざとらしくなるし、引いた時はそういう細かい表情をやっていたら見えないですし、その時と場合によりますね」

---やっぱりそこが経験ですよね。最後にこれからの目標を教えていただけますか。
「仕事の面では、存在感があって、いろいろな役ができて。そのひとつのストーリーの中に、『この人がいなきゃ成り立たない!』という個性的なんだけど、いつも同じ役柄じゃなくていろいろ役ができる…。その時々でその役を最大限に活かせる女優さんになりたいです!」
INFORMATION
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「神の左手 悪魔の右手」

楳図かずお伝説のホラーコミックが
遂に映画化!!

【STORY】
  「お姉ちゃん、僕もうすぐ死ぬんだ」。姉のイズミにそう話していた少年ソウ。弟には“人間の悪意を夢で予知する”力があった。夢に父親の描く絵本を楽しみにしていた足の悪い女の子モモが現れる。しかし、その絵本には惨殺される少女ばかりが描かれていた。悪夢に苦しむソウを助けるため、イズミはその父親を探し始める。

【CAST】
渋谷飛鳥・小林翼・前田愛・清水萌々子・紗綾・かでなれおん・今井春奈・松金よね子・楳図かずお・田口トモロヲほか

【STAFF】
監督/金子修介 原作/楳図かずお 小学館刊 製作/『神の左手 悪魔の右手』製作委員会 配給/東芝エンタテインメント
7月15日から渋谷アミューズCQNほか全国ロードショー公開

オフィシャルHP↓
神の左手悪魔の右手

PROFILE
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渋谷飛鳥(しぶや・あすか)
1988年7月13日 新潟県生まれ
趣味/読書 特技/和太鼓・水泳

 第8回全日本国民的美少女コンテストでグランプリとマルチメディア賞をダブル受賞、03年8月に美少女クラブ21でデビュー。

  現在、美少女クラブ31のリーダーとして活躍しテレビ朝日「GIRLS A GOGO!」、TBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に吉野杏子役で出演中。

  映画出演は04年の「デビルマン」ミーコ役、05年の「フライ,ダディ,フライ」三浦直子役などがある。

  また、8月12日公開の「真夜中の少女たち<第3話>クラッシュ・ザ・ウィンドウ」(堀江慶監督)で主演を務める。

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