
---まずは山口監督に。高橋さんの演技の良さとはどういった部分だと感じられますか?
山口「レスポンスが速いですね。やれるかやれないかっていう答えも速いし、あとこうやってくれと言った時の返しも。
経験ももちろんあるんでしょうけど、映画を観てたり、本を読んでたりっていう引き出しの数がいかに多いか、本人の中でどれだけボキャブラリーの要素があるかが左右すると思うんです。彼は映画もすごく観てるし、本もすごく読んでるから『監督がこういうことを要求してるんだ。じゃあ、こうやろう』という引き出しの数がものすごく多いんですよ」
---どういったことに気をつけて、理解できていない点を探るんですか。
高橋「大前提としては、役を愛していないとできないと思うんですよ。役が今、どういう感情を持っているんだろうか? ということを、台本だけで考えちゃうと、結局、そのまま現場に入った時に、台本ばっかりに左右されちゃって、何もできなくなっちゃうということが、経験でもあったし。役に対する興味だったり愛着だったりというものがないと、できないなと、僕は思っていて。いかに自分のやる人間の魅力とかを好きになって、理解しようとするということは、いつも気を付けていてます。
雄大さんとの話し合いでは共通言語が、すごくいっぱいあって。ひと言、ほんのひと言でものすごく通じ合える瞬間があって…。いきなり『これってこういうことですか?』と、質問をするのは僕は好きではなくて、とにかくまずやってみないと、口だけになっちゃうから。
要求されたことを消化して、自分がどういう行動を起こすかっていうのを、まず見せなくちゃいけないと思うんです、役者って。だからそういう部分では、雄大さんとはすごく合っていたのかも知れません」
---まず自分が受けた印象でやってみて、それから監督と少しずつ摺り合わせていくと。
高橋「そうですね。そうしないと、人間って立体化していかないと思うんですよ。自分だけの考えだけじゃ、立体化していかないと思うんで。だから監督と話し合ったりとか、監督の意見がもの凄く新鮮で、僕の感覚にはないものというのが、もちろんあるし。
それをやってみた時にどういうものが生まれてくるかっていうのが、その時にしか分からないんで。その瞬間を、こう、ガッと掴んでやれたらいいなって常に思ってますね」
---同映画は国際ファンタスティック映画祭に出品されていますね。日本の観客と外国の観客に、何か違いを感じますか?
山口「ファンタスティック映画祭は日本のも外国のも出させてもらっているんですけど、日本の観客は面白いと思ってくれてても、それを僕らに伝えたいとか、見てる間に声を出したりということは、あんまりないです。今まで作っていたのはコメディだったので、如実に分かるんですよね。けど今回の作品のようなものだと、みんな真剣に見てるので反応がイマイチ分からない(笑)。
ベルギー・ブリュッセルの映画祭に行った時はすごかった。歓声が上がりっぱなしで、何か起こるたびにすごくリアクションがある映画祭で。お客さんが900人くらい入る劇場が満員になって。
それを見た時は本当に、これは作ってよかったなって思うくらいでしたね。怪物ネクロボーグがノコギリ出したり、火炎放射器出したりするたびに拍手喝采が起こるし、歓声が起きるし、子供が車に轢かれるだけでもすごいみんな騒いでいるし。
そのくらい反応が返ってくると、本当に嬉しいですね。ただ、そういうところしか見てないのかな? って気はしましたけど(笑)。ラブストーリーは見てねぇだろーオマエら! って(笑)」
---日本でも盛り上がりを期待して。では、最後に映画のPRをお願いしたいのですが。
高橋「最初はエンターティンメントとして入ってもらったほうが、いいと思うんですよ。ビジュアルで入ってもらっていいと思う。で、さっき雄大さんのブリュッセルの話であったように、ガーッと騒いでくれればいいなと。結果、何が残るかなって時に、ほんのちょっと、感情の部分が残ればいいなって」
---では監督、シメをお願いします。
山口「スプラッターの皮を被った、実はラブストーリーなんです、みたいな言い方はしたくなくて。というのは、スプラッターやホラーが見たくて来た人も、満足させられると思うので。
例えば、誰かに連れられて『こんなの見たくないよ』と言いながら来て、見たら『意外といいじゃん』と言ってもらえると思うんです。僕の妻もスプラッターがあまり好きじゃないんですが、感想を聞くと『話としてしっかりしてたから面白かった』と言ってくれたんで、そういう言葉を聞くとこちらの狙いが伝わったんだなと思いますね。
入り口はホラーでも、スプラッターでも、ラブストーリーでも、見ていただければ、何か残るものがあると思います!」 |
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INFORMATION
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「MEATBALL MACHINE
-ミートボールマシン-」
殺さねば、伝わらない、愛がある悲しき新時代のダークヒーローが誕生!!
(C)2005 キングレコード
STORY
彼女も友達もいない孤独な青年ヨウジ(高橋一生)。小さな町工場で働く彼は、川向こうの工場に勤める女性サチコ(河井青葉)に恋心を抱いていた。サチコも以前からヨウジの存在を気にかけていたが、ある日、ヨウジの家で謎の物体に襲われモンスターへと変貌、彼の前から姿を消してしまう。ヨウジは壮絶な戦いに巻き込まれていく―。
CAST
・河井青葉・山本彩乃・川崎賢一・諏訪太朗・増本庄一郎・手塚とおるほか
STAFF
監督/山口雄大・山本淳一
クリーチャー・デザイン/雨宮慶太
特技監督/西村喜廣
製作/キングレコード
配給/バイオタイド
9月23日から渋谷シアター・イメージフォーラムでレイトショー公開
公式HPはこちら
PROFILE
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高橋一生(たかはし・いっせい)
1980年生まれ。主な出演作にドラマ「池袋ウエストゲートパーク」、映画「リリィ・シュシュのすべて」「世界の中心で、愛を叫ぶ」「半落ち」などがある。最新作としてTBS系ドラマ「吾輩は主婦である」、舞台「オリガト・プラスティコVOL.3
漂う電球」(9月28日から東京・本多劇場ほか)に出演。
山口雄大(やまぐち・ゆうだい)
1971年生まれ。インディーズ時代から注目され、長編デビュー作「地獄甲子園」で一躍、脚光を浴びる。その後も「漫☆画太郎SHOWババアゾーン(他)」や「魁!!クロマティ高校
THE★MOVIE」など話題作を手掛け、ジャンルを問わずマルチな才能を見せつけている。
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