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東京セレソンデラックスが東宝と企画、制作した公演「わらいのまち」に出演中の片桐仁さんを直撃! 本作の魅力や秘話、仕事に対する姿勢についても話を聞いてきました!! ---今回、ゲスト出演することになった経緯を教えて頂けますか。 『Love30』という2人芝居の舞台の脚本を書いて頂いたり、TBSのラジオ番組でニアミスしたりと、これまでも5年ほど前から宅間さんとは接点があったんですよ。で、今回はドタバタコメディーをやることになったから僕が呼ばれたんでしょうね」 ---本作は10年前に上演された舞台「JOKER」の再演ですよね。 とにかく脚本の完成度が高くて、一新する必要があるのか? ってほどです。座って台本を読む形式のリーディング公演でも十分にお客さんを呼べそうなほど完璧な作品なんですよ」 ---あらすじを教えてください。 田舎町にある寂れた温泉旅館まつばらに急遽、国会議員が町おこしのイベント視察に来ることになりまして。絶対に粗相があってはいけない状況の中、宅間さん演じる旅館の長男、松原富雄というヤクザものが、時同じくしてなぜか町に帰って来るんです。議員と富雄が鉢合わせしないよう、失態を防ぐべく、『まつばら』の面々が大慌てするという喜劇ですね」 ---片桐さんが演じる役柄は? 僕が演じているのは、まつばらの次男、松原将雄です。次男なのに三男に経営を任せて自分は板長に収まるという、やや引きこもりのキャラといえると思います。だけど、町のことは人一倍、考えているという男でもあります」 ---舞台稽古はかなり厳しかったと噂に聞きましたが、その真相は。 結構タイトでしたね。休憩がないとは聞いてたんですけど、10時から22時まで本当に休憩がなくて、外の景色を見ずに1日が終わるという(笑)。本読みも一度だけですぐ立ち稽古に入ったから、緊張もしましたし。初めて経験することだらけでしたけど、宅間さんの演出には頷かされることばかりでしたよ。その登場人物はどうしてこういう言葉を話してこういう動きをするのかっていう理由を、すべて理詰めで説明してくれましたから。それを宅間さんは、15人全員に演出するんです。半端ない体力の持ち主ですよ。相当、体力を消費しているはずなのに、次回の舞台で上半身裸になる役みたいで、僕がこうして取材を受けてる間に、(ビリーズ)ブートキャンプをしているという(笑)」 ---そういう確実な演出がなされないといけない内容でもありますね。 暗転がなくてシチュエーションも1つのみで、隙も遊びもない、骨組みがしっかりとした作品ですからね。リアリティーを出さすに演じると、ただストーリーを追うだけのつまらない仕上がりになってしまうんですよ」 ---ズバリ見どころは? 最小単位のコミュニティーであり一生、離れられない家族≠ノついて描かれているから、どの世代が観ても共感できると思います。子どもの立場から観ても、親の立場から観ても、登場人物のまっすぐで一生懸命な様子が『日本人っていいな』と感じさせてくれるはず。人間ドラマが生み出す笑いを楽しめるので、笑いと泣きを堪能しに劇場へ遊びに来てほしいですね」 ---家族といえば片桐さんはお子さんが2人いらっしゃいますよね。 子どもができてから、親をやらなきゃいけない≠チて感覚を持たされましたね。突然、親にはなれないですよ、誰だって。年齢を重ねて体力が衰えても、10代の頃からの性格は変えられませんからね。子どもを見ていると、自分の至らなさを見せつけられているような気持ちになることもありますよ。飯を食うのが遅いとか、集中力が続かないとか、僕にそっくり。叱るんですけどね、5分後には違う話をして大笑いしてるから、びっくりですよ。だから、『おい、立ち上がりが早すぎるだろ!』とまた叱る。その繰り返しです」 ---今回の舞台はご家族も鑑賞を? 嫁と長男は来てくれると思うんですけど、長男はまだ小1だから、1時間半を超えるとそわそわし出すでしょうね。前に子どもの落ち着きがなくなってきた時、嫁が子どもの頭を思いっきり叩いたことがあって。そうしたらアンケートに、『前の席に座ってた母親が子どもの頭を叩くから、舞台に集中できなかった』とクレームを頂きまして(笑)。今回はそういう事態にならないことを願います」 ---お子さんが父親である片桐さんの舞台を鑑賞。将来、同じ道に進みたいと言い出したら? 僕自身が流されて生きてきたのに、今さら地に足をつけて働け! とは言えないですよ。やりたいことをやれ、としかアドバイスできません」 ---となると、読者への助言も…。 偉そうなことを言えるワケがないですよ。若い頃って余裕がなくて、何かになりたいとか友だちをあっと言わせたいって欲望ばかりが強いと思うんですけど、僕はそれもいいと思っていますし。20代の頃は僕だって、一度テレビに出られたら満足だと考えてましたから。ただね、成功も失敗も要因は自分にあると、思うようになりました」 ---流されて生きてきたとおっしゃいましたが、多摩美術大学を卒業されていますよね。美大に入るということは、その時点で将来像を決めていたのでは。 本当は画家になりたかったんですよ。ゴッホのような。どうしたらこうやって描けるのかという、技術≠学びたくてアトリエ教室へ通ったんですけど、技術に関する秘密は、予備校に行けば嫌というほど教えてもらえるんですよね。その、技術ばかりを追った僕は、クラフト主義≠セなと実感しました。日本人の国民性だと思います。仏師の友だちが言ってましたけど、仏像をただ置いておくだけでは人は集まらないけど、仏像を彫るところを見せる実演販売だと売れ行きが伸びると。クラフト主義が悪いわけではないですけど、技術よりも『なぜ描いたか』とか『どんなことを考えて描いたか』のほうが大事なんだと思います」 ---その思いが粘土でのものづくりに繋がっていますか? どうでしょうね。そう思って作っているつもりでも、人に説明する時は『ここにエポキシパテを盛ってその上からオーブン粘土で彫刻して焼いて、エアブラシで塗装して…』みたく技術的なことばかり語ってしまいます。そのせいで、誰も真似してこないのかも。開始した当初は『パクられたらどうしよう』とみんなで話していたのに、まったく、誰も真似すらしてくれませんから」 ---役者、彫刻家、コメディアンと幅広く活躍していますが、今後は。 現状に満足しちゃいけないんですけど、今ある仕事を謙虚にこなしていくことも大切ですよね。自分にウソはつかずに。夢について聞かれると毎回、考えるんですけど、僕の職業はいつ依頼が来なくなってもおかしくないですから、家族3人を食わせていけるかどうかを考えてしまいます」 ---ところで、ブログは書かないんですか? 僕ね、多くの雑誌で連載を抱えてるんですよ。まあ『TV Bros』と『ホビージャパン』と『FRIDAY』という偏ったポジションの雑誌ばかりですけど……近況は雑誌でチェックお願いします!」 取材班を楽しませつつ謙虚に仕事への姿勢を語ってくれた片桐さんが出演する舞台は、東京を振り出しに札幌から福岡までの全国縦断。公演スケジュールを確認して、ぜひご鑑賞あれ!! |
INFORMATION -------- ■東京セレソンデラックス 2011本公演「わらいのまち」 ![]() STORY&INFO 何の名所も特産品もない寂れた田舎の寂れた温泉旅館「まつばら」に国会議員の大関代議士が急遽、泊まりにくることになった。明日から始まる町の未来を賭けた町おこしイベントを視察するという。実行委員長を務める「まつばら」の三男で主人の信雄(岡田義徳)をはじめ次男で板長の将雄(片桐仁)、仲居のくにゑ(柴田理恵)、真知子(田畑智子)も大喜び。明るい未来を見出せるとあって張り切る「まつばら」の面々だったが、そこに不吉な知らせが舞い込む。長男の富雄(宅間孝行)が町に帰って来ているというのだ…。01年に初上演された東京セレソンデラックスの名作「JOKER」が、装い新たに登場!笑い≠巡るノンストップシチュエーションコメディ作品だ CAST&STAFF 出演/宅間孝行・片桐仁・岡田義徳・田畑智子・柴田理恵ほか 作・演出/宅間孝行制作/東宝・東京セレソンデラックス チケット発売中。東京7000円(税込)、地方6500円(税込) http://ts-dx.com/wp/play-warainomachi 9月24日まで東京・シアタークリエで上演。以降、札幌、名古屋、大阪、広島、福岡と全国縦断の全51公演 (c)2006-2011 TOKYO SELECCION DELUXE All Rights Reserved. PROFILE -------- 片桐仁(かたぎり・じん) ![]() ![]() 多摩美術大学版画科卒業。大学時代に小林賢太郎とコントグループ・ラーメンズを結成。ラーメンズとしての活動以外に長髪で眼鏡の風貌が印象的な怪優として映画、ドラマ、舞台、CMなどで活躍中。主な出演作品に映画「聖家族〜大和路」、CX「SP」、NTV「ザ・クイズショウ」、NHK「ゲゲゲの女房」、TX「宇宙犬作戦」、舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」「泥棒役者」「雨の日の森の中」「残念なお知らせ」などがある。NHK教育「シャキーン!」、TBSラジオ「JUNKサタデー エレ片のコント太郎」出演中。雑誌連載多数。彫刻家としての一面を持ち、個展や作品集「粘土道完全版」を出版するなど、その才能の豊かさは計り知れない。10年6月、出身地である埼玉県南埼玉郡宮代町の外交官に就任した。 ■公式HP →過去のインタビューを見る |
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