
---7月6日から東京公演が開幕する劇団☆新感線の最新作「五右衛門ロック」で、古田さんは主演の五右衛門を演じられますね。
石川五右衛門って聞くとみんな、『ルパン三世』の五右衛門をイメージするみたいですね。アニメに出てくるキャラじゃなく、オイラが演じるのは、実在したといわれている稀代の大泥棒なんです。幅広い年代の人が見やすいように、軽いタッチの“泥棒のおじさん”に仕上げようと思ってます。
---となると、ストーリーは?
石川五右衛門については諸説ありますけど、有名なのは釜茹でにされたっていうエピソードでしょう? でも、釜茹でにはされず逃げ出していたら…というところから話がスタート。海にも出るから、海賊のように逃げ回ったり味方を作ったりもするんです。戦いは、島でのシーンがメインになると思いますよ。
---五右衛門が海賊!? イマイチ想像しづらいような…。
アニメの『ルパン三世』+『ワンピース』みたいな感じを想像してくれれば間違いないと思いますよ(笑)。笑いあり、音楽ありのチャンバラエンターテイメントショー。お色気シーンもアリで、ね。
---もしやお相手は、松雪泰子さんですか? これもまた、想像がつきません!
そういう声も、よく聞きますね。でもね、彼女って実は『ダウンタウンのごっつええ感じ』の初期に出演していたんですよ。篠原涼子ちゃんの前に。だから、お笑いに関しての下地は、充分持っているんです。
---今回の舞台には、江口洋介さんも出演されますよね。
今回は、江口さんをはじめ、北大路欣也さんや川平慈英さんと初共演の方が多いんです。あと森山未來くんもテレビでは共演しているんですけど、舞台は初めて。楽しみですね。
---森山さんや川平さんと初共演というのは意外ですね。
そうですね。ちなみに、2人はタップダンスの名手なんですよ。知らなかったでしょう? 未來くんは、ダンスの振り付けや演出もできるんです。ダテに、世界の中心で愛を叫んでいないんですよ、アイツは(笑)。
---ところで古田さんは、本番中にNGを出したことは?
もちろんありますよ〜。そういう時はね、“チェッ”と舌打ちしてから、しゃべっていないヤツを睨むの。そうすると、睨まれたヤツって必ずうろたえるから。で、そいつがNG出したことにしちゃうんです(笑)。お客さんにバレなければいいんですから、本番では。舞台を見に来た役者仲間には、『古田、お前スゴイな』って言われるけど、共演すると『だまされた! セリフうろ覚えじゃないか』って言われるんですよね(笑)。
---あはは!
昔からセリフが飛ぶことはありましたね〜。3段落ちネタで、オイラが2番目を言う役目なのに、本番でオチを言っちゃって、最後の人を呆然とさせたりとか。そういう場合もやっぱり、3番目の人がミスったことになります(笑)。
---今回も楽しい舞台になりそうですね。ぜひPRを!
ディズニーランドへ行ったら、いろいろ含めて3万円は使ってしまうと思うんです。富士急ハイランドへ行くと、東京から往復で7時間くらいはかかりますよね。その点、今回の舞台は新宿コマ劇場と近場! アミューズメントパークへ行くより手頃に楽しめる。でもテレビや映画とは比べないでくださいね。
---ライブ感は生じゃないと味わえませんからね。
その通り! それと、有名人が真剣にふざけてるライブコミックは、なかなか見られないと思う。オイラ達の舞台のライバルは、戦隊モノのヒーローだから、敷居が低いんです。くだらなくて絶対に楽しめますよ!。

---お酒の大好きな古田さんですが、仕事後はいつも飲みに?
行きますね〜。ワイン以外は、たくさん飲みますよ。ただ、昔は寝ないで翌日仕事でも大丈夫だったんですけど、最近は酒が残るから、仕事の前夜は眠るようにしています。1日3〜4時間程度だけど。
---どんなメンバーと飲みに行っているのでしょうか。
いろいろですけど、後輩と飲みに行く機会も多いですよ。最近行ったのは、俳優の小栗旬くんや小出恵介くん、松本潤くんとか。
---すごいメンバーですね。
彼らの演技に対する情熱は、ホント暑苦しいんですよ(笑)。『オレはやるぜ!』とか、『演技が好きで…』なんてことを、熱っぽく何時間でも語るんです。さめてるように見られがちだけど、実は全然違うんですよ。
---そうは見えないという人もいるかもしれません。
でしょう? でもね、『ドラマで主役を張ったら、次は映画で主演して、興行収入を増やして…』って、ちゃんと目標を立てて頑張ってる。頼もしいなぁと思いますよ。酒好きなHOTな若者は大好きです。
---主演といえば、古田さんは映画「小森生活向上クラブ」で初主演を務めますが、いかがですか?
オイラは、『すみません、客入らないから、宣伝して入れましょう』とスタッフにお願いしている立場だからなぁ…。観客動員数とか視聴率って、すべて主役のせいにされてしまうので。数字が取れないと、マスコミに叩かれるし、次の仕事にも影響が出るし。そういうリスクを背負ってでも、主役を張りたいっていう上昇志向があるんだよ、彼らには。

---上昇志向ですか?
目立ちたがりとか、スタンドプレーっていう、いやらしい意味じゃなくて、『上手になりたい』とか『できるようになりたい』という、切なる思いが上昇志向の意味。板前さんなら、誰よりも早く薄くフグを刺身にしたい、とか。
---でも今は、やりたいことすら見つけられない若者が増えていますが…。
やりたいことだけやるなんて贅沢ですよ。まずは生きていくことを考えないと。何かを始めてみてから言おうよ。それに、上昇志向を持たないと、人生に喜びも達成感もないと思いますよ。
---古田さんも若い頃は、今の若手俳優と同じ気持ちでしたか。
オイラは、自分で自分のことを、いい後輩だと思っていたんだけど、つい最近後輩の羽野晶紀に『誰にでもツバを引っ掛けるような言葉を言うから、側で見ていてヒヤヒヤした』って言われました。そういえば、今もオイラは『古田さん、もっとちゃんとしてください!』ってよく言われます(笑)。
---古田さんも昔から、先輩と交流を温めていたんですね。
“ドカント世代”は、先輩とつるんだほうがいいと思う。先輩に説教されて『それは違う!』って反論することに意味があるんですよ。先輩と話せば、自然と敬語・謙譲語を使えるようにもなるし、学生時代の友人とばかり一緒にいても、上昇志向は育たないでしょ。そのグループでしか通用しないんじゃ、人生の勉強ができないですから。
---確かに。
あと、いい仕事をしていたら、必ず誘いがある。だからこそ、みんなに欲しがられる人を目指さないと。『この人に頼むと便利なんだよね』とか『この人に依頼すると早い』って感じてもらえる人になってほしい。そう印象づけられたら、次に繋がる。これって、どの職業にも当てはまるはずなんですよね。
---芸能界という“修羅場”を生き抜いてきた方ならではのお言葉です。
一度でもミスしたら後がない世界。下手をしないよう、毎日精進してますよ、オイラだって。
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INFORMATION
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■舞台 新感線☆RX「五右衛門ロック」
劇団☆新感線の最新作は、稀代の大泥棒・石川五右衛門を新感線ならではの味付けで上演する新感線☆RX「五右衛門ロック」だ。ここ数年、劇団公演ではゲストを主役に据えた作品が続いたため、仇役や謎めいた茶化し役を担っていた劇団の看板役者、古田新太が04年の「髑髏城の七人(アカドクロ)」以来4年ぶりに主役登板、石川五右衛門を演じる。「もし石川五右衛門が釜茹の刑を逃れて、もっと大事件を起こしていたら?」というところから始まる本作。新感線初参加となる北大路欣也に江口洋介、川平慈英、濱田マリ、2度目の出演となる松雪泰子、森山未來の豪華客演陣に加え、橋本じゅん、高田聖子、栗根まこととオールキャストが結集した。
演出/いのうえひでのり 作/中島かずき 東京公演は7月6日から28日まで新宿コマ劇場、大阪公演は8月8日から24日まで大阪厚生年金会館大ホールで。チケット発売は、東京が4月19日、大阪が6月14日から一斉発売開始。
問い合わせ/
東京公演:サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(10時〜19時)
大阪公演:キョードーチケットセンター
06-7732-8888(10時〜19時)
PROFILE
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古田新太(ふるた・あらた)
1965年12月3日生まれ 兵庫県神戸市出身
大阪芸術大学在学中に先輩に誘われ、劇団☆新感線の公演「宇宙防衛軍ヒデマロ」に出演。以来、次々と劇団☆新感線の公演に参加し、劇団員、そして看板俳優となり、観客動員数を増やし続ける。エネルギッシュな迫力ある演技には定評がある。劇団での活動と平行して外部の舞台への出演にも積極的で、テレビ、ラジオ、舞台、映画と多岐に活躍。
主な出演作に舞台「LAST SHOW」、「贋作・罪と罰」、「藪原検校」、「犯さん哉」、映画「サイドカーに犬」、「1303号室」、「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」、テレビドラマ「斉藤さん」、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」やフジテレビ系「MANNINGEN」、テレビ東京系「ホレゆけ!スタア☆大作戦〜まりもみ危機一髪〜」などがある。
著書に「魏志痴人伝」(メディアファクトリー刊)など。池田成志とタッグを組む新作舞台「49日後…」(作/竹内佑)の東京公演が、渋谷・PARCO劇場で上演中(5月6日まで)。
DVD-BOX「ホレゆけ!スタア☆大作戦〜まりもみ危機一髪〜SECRET FILE 。」が4月25日に発売。
今秋公開の映画「小森生活向上クラブ」(片嶋一貴監督 配給/ファントム・フィルム)では初主演を務め、身勝手な正義から悪者を殺していうちに、周囲から“教祖”と崇められてしまうサラリーマンを演じている。
■公式HP
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