仕事情報誌ドカント

千原ジュニア 千原ジュニア
人気お笑い芸人千原ジュニアさんのベストセラー「14歳」に続く自伝的小説「3月30日」が遂に発売! 二度に渡る瀕死経験やお笑いに対する情熱、脚色なしの恋愛体験がたっぷり詰まっていて、読みごたえは抜群。これを読めば、なぜ彼がお笑いという弱肉強食の世界で群を抜いているかが分かる。本誌2回目の登場では、ポリシーや恋愛観、プライベートについても教えていただきました。

Interview/内埜さくら Photo/大駅寿一

---昨年1月発売の「14歳」に続く自伝的小説第二弾「3月30日」が発売になりましたね。
『14歳』と同じ編集担当さんから、『何か書いてください』とオファーをいただいたんです。でも、僕にフィクションを創り出せる才能はないな、と(笑)。だから、その後の15歳から26歳までのことを書こうかな、と思い立ったんですよね。


---執筆期間はどのくらいで?
書くまでに頭の中で考える期間はありましたけど、書き始めたら大枠を3日間くらいでバーッと。あとは、手直しを入れる感じでした。早めに仕事が終わった日とか、1日休みの日を使って、まとめて書きましたね。睡眠時間も削って。


---それにしても、3日は早い!
早めに終わらせたかっただけなんですよ(笑)。書いている3日間は、原稿用紙と必死でにらめっこしてましたから…。


---何故タイトルを「3月30日」にしたのでしょうか。意味するものは。
26歳の時にバイク事故に遭って、意識が戻ったのが僕の誕生日の3月30日というのと、20歳で急性肝炎を患った期間も3月30日をまたいでいるので。全部書き終えてから、タイトルをつけたんです。


---ジュニアさんといえば、6年周期で大病や大事故に遭うという定説がありますが…。
そんなの、あるんですか? 6年ごとに命を落としかけていたら大変ですよ(苦笑)。厄介な周期ですよね、ホント。


---昨年がその“6年目”でした。
何もなかったわけじゃないんですよ。足の骨折程度ですけど。その周期から抜け出せているといいんですけどね〜。


---そうですよね、ホントに。ところで、表紙のイラストはジュニアさんが描かれたとか。
コレね、大阪の通天閣なんですよ。何枚も描いて、その中から一番出来がいいものを担当の方に選んでいただきました。ちなみに、帯にある犬の絵も僕が描いたんですよ。まぁ、落書きみたいなもんですけどね。


---著書の中で、一番書きづらかったシーンってありますか。
一番しんどかったのは、恋愛のシーンですよ! しんどいうえに、書いていて気持ち悪いし。『誰が僕の恋愛なんて読みたいねん!』と思いましたよ(笑)。でも、女の人が出てこないのもおかしな話でしょう? 恋愛がなければ、1日で書き上げていたかもしれませんよ。


---ご自身で、完成作は読み直しました。感想などは?
もう自問自答ばかりですよ。『これ、おもろいかー!?』って。僕は、めちゃめちゃ面白いから読んでくださいって言えるタイプでもないし。すべての人に面白い! って言ってもらえるわけもありませんからね。でも今回は、できるだけ多くの人に読んでもらいたいですね。小1〜2時間あれば読み切れるので、暇があれば、ぜひ。


---前作「14歳」を上梓した時は「買っても読まずに本棚へしまってください」と言っていましたよ。
ああ、そうでしたか(笑)。今回はね、“僕はこんなに辛い目に遭いました”だけじゃない、風通しのいい、あっさりとした作品に仕上げたつもりなんです。それと僕のことばかりじゃなくて、『周りにこんな素敵な人たちがいる』ということも伝えたかったので、できるだけたくさんの人に買ってもらえたら…と願っています。


---お笑い芸人さんの出す本って売れてますからね!
いやぁ〜、もう田村(裕)の『ホームレス中学生』がブームには終止符を打ったでしょうね。彼の本は売れすぎですよ! 僕は、ドラマ化とかは考えていませんよ、まったく。




---テレビで話したエピソードも綴られていますよね。
スナックで“男気ある先輩”が取った行動のことですよね。僕を守ってくれたっていう。


---ジュニアさんは今、その先輩のような姿になれていると、ご自身では思いますか?
人生の半分以上をお笑いの世界で生きていますからね…。先輩に教えてもらったルールは分かっているつもりですし、守っているつもりです。


---やはり、後輩を食事に連れて行ったりもしているんですか?
ですね〜。飯は多い時で、15〜20人ぐらいは連れていきますね。僕の家に来た後輩に、物をあげたりもしますよ。夏と冬は旅行もあるし…って、僕が勝手に言っているだけなんですけど(笑)。


---旅行にも!
7〜8人で行きますね。飯を食う場所を予約する係、旅館を手配する係と、役割分担が別れているんです。で、僕はお金を出す係(笑)。


---お笑い芸人さんって、仕事もハードだし、出費も大変ですね。
仕事に関しては大変というより、こんな面白くて楽しい世界はないなと思いますよ。入った当初は『えらい道を選んでしまった、間違えてもうた』と思ったこともありますけど。


---多くの人が食べていけない世界ですし…。
それを考えると、めちゃめちゃ怖いですよ。だから昔は、現実逃避するかのように遊びまくってたんですよね。裁判の傍聴に行ったり、外人にケンカを仕掛けるのを見て楽しんだり。ひっかけ橋(大阪・戎橋の通称)でナンパもしてましたね〜。その空気感が楽しかっただけで、今は絶対に繰り返したくないことばかりですよ。まぁ、それはそれで楽しい思い出ですけど。


---でも、ジュニアさんは、遊びつつもお笑い以外の逃げ道を断ったんですよね。
僕はその時、『バイトを同じところで長くやらない』と決めたんです。お笑い以外のことを本業にはしないと。バイトに精を出しすぎて、店長になってしまった芸人仲間もいましたからね…。それに、いろんな世界を見ておいたほうがいいな、とも感じたんですよ。




---その“逃げ道を断つ”方法って、夢を追いかける人には有効な手ですか?
経験者の僕から言わせてもらうと、選択肢はあったほうがいいと思いますよ。僕の策はオススメできません。もちろん、タイミングや状況にもよりますけどね。生きていく上でいろんな手段はありますけど、“こういうやり方もあるんだ”程度に、頭の中に留めておくぐらいにしておいてください。


---ところでジュニアさん! 話は変わりますが、テレビ番組「メントレG」で、結婚したい独身お笑い芸人の2位に選ばれてましたよね。女性にモテモテじゃないですか!!
あれ、ヤラセじゃなかったんですか? 僕にはそんな現実は訪れていませんけど…。


---でも5月からは、劇団EXILEの公演「CROWN〜眠らない、夜の果てに…」にも出演しますよね。女性ファンがもっと増えますよ、きっと!
増えませんって(笑)。今はまだ、何をするのかまったく聞かされていないので、足を引っ張らないように頑張るだけですよ。


---「人気グループに“新加入”」という記事もありましたが、その舞台では歌うんですか?
歌う? 僕が歌うわけがないじゃないですか(笑)。


---では、好きな女性のタイプを教えてください。
明るい人がいいですね。笑いのツボが一緒で、笑いを共有できる人が好みです。


---今年34歳。結婚などは…。
いやぁ〜考えていないですね。僕が結婚したくならないのは、『結婚はいいぞ』と言ってくれない、既婚者の先輩たちのせいですよ、きっと。今はこのままでいいと思っていますし、子供が欲しいというのも湧かないですしね。責任が持てないですよ、今は。


---しばらくは、芸に集中?
かなり当分の間、芸に精進することになるでしょうね。


---以前、本誌に登場いただいた時は、今後の活動として「個展が頭に浮かんでいる」と言っていましたが。
あぁ、思い出しました。でも、それは頭から消えてしまいましたね。これからもずっと、舞台やテレビでコントをして、面白いものを創ることには挑戦し続けていきますよ。
INFORMATION
------------
■自伝的小説「3月30日」

■自伝的小説「3月30日」

神様、僕を殺しかけてくれてありがとう。挫折、失恋、そして…。二度の“死の危機”の先に見たものは? 「14歳」に続く自伝的小説第二弾「3月30日」が発売。
第1章:15歳
【挫折、初めての恋愛、大好きな祖父の死。】
第2章:18歳
【親友との出会い、芸人としての成功、先輩芸人の死。】
第3章:20歳
【二度目の大恋愛、阪神淡路大震災、急性肝炎で死との闘い。】
第4章:21歳
【アメリカ旅行。「14歳」執筆。】
第5章:22歳
【東京進出、再び挫折。彼女との別れ。】
第6章:26歳
生死を彷徨ったバイク事故。不可能と言われていたお笑い界への復活。
著者/千原ジュニア
価格/1470円(税込) 発行/講談社


PROFILE

--------
千原ジュニア(ちはら・じゅにあ)

千原ジュニア

1974年3月30日生まれ 京都府福知山市出身
本名・千原浩史。89年6月に実兄の靖史(千原せいじ)と千原兄弟を結成。第15回ABCお笑い新人グランプリ優秀新人賞、第29回上方漫才大賞新人賞の受賞歴がある。03年には初の単独ライブ「囚(トラ)」を行い、好評を博す。05年に芸名を千原ジュニアに正式に改名。役者としても才能を発揮し、主な出演作に映画「岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇」「ポルノスター」「MOON CHILD」「ナインソウルズ」など。また、千原浩史名義で、「答え」「少年」「千原ジュニアの題と解」などの著書もある。テレビ東京系「やりすぎコージー」、NHK「着信御礼!ケータイ大喜利」出演中。5月16日から東京・青山劇場で上演される劇団EXILEの公演「CROWN〜眠らない、夜の果てに…」に出演。恒例ライブは80回を超え、5月29日には東京・赤坂の草月ホールで「チハラトークvol.87」が行われる。
公式HP


→過去のインタビューを見る

高収入求人情報誌ドカント 男の稼げる求人・高収入仕事情報マガジン
戻る


許可無く複製、転載する事は法律に触れます。COPYRIGHT(c)2006 DigitalStyle co,Ltd.ALL RIGHTS RESERVED.