仕事情報誌ドカント

小沢仁志 小沢仁志

テレビドラマ「スクール☆ウォーズ」でデビューし昨年、俳優生活25周年を迎えた小沢仁志さん。映画、テレビドラマ、Vシネマなど数多くの作品に出演。頼りがいのある大人の男性美とワイルドな魅力で人気を不動のものに。一方でコミカルな演技で観客を魅了、バラエティでは茶目っ気たっぷりなトークを披露することも。映画人からも“アニキ”として慕われている小沢さんの人生哲学、監督&脚本を手がけた映画「インモラル〜凍える死体〜」そして「修羅之魂〜侠客立志伝〜」「覇道 完結編」「喧嘩の極意」について、熱く語ってもらいました!!


---Vシネマ四天王と呼ばれ昨年、俳優生活25周年を迎えられた小沢さんですが、役者を志したのは。
そうだね。理由は、取り立ててないんだよね(笑)。しいて言えば、子供の頃に初めて見た映画、『チャップリン』に感化されて、俺の中にエンターテイメントっていうものが根付いたからかな。


---昔から映画はよくご覧になられていたんですか?
当時、日本にムーブメントを起こした作品は全部見ているね。チャップリンを始め『燃えよドラゴン』『エクソシスト』『ゴッドファーザー』それに『エマニエル夫人』も(笑)。


---それはまた、セクシーな(笑)。
ポルノ映画をあれだけ大胆に宣伝した作品は、画期的だったんだぜ。中学の時、親に黙って見に行ったんだけど、あの音楽を聴くと、いまだにムラムラするね(笑)。高校生の時は『仁義なき戦い』を制覇したり。映画の誘惑が多くて途中下車ばかり、なかなか学校にたどり着けなかったな〜あの頃は(笑)。


---映画好きが高じて、役者になったということですね。
自然と役者になりたいって気持ちが芽生えたんだよね。映画三昧の青春を送っていて。自然とっていえば、映画監督をするようになったのも、成り行き。ていうか、ジャンケンで負けたんだよ、俺(笑)。


---ジャンケンですか!?
松竹の専務、奥山(和由)さんに『映画を撮れ』と打診されたけどイヤで断ったら、『それならジャンケンで決めよう』って言われて。俺、ジャンケンでグーを出す癖があるんだけど(笑)、相手にパーを出されて負けちゃったんだ。


---それが「殺し屋&嘘つき娘」ですか。初監督での苦労などは。
監督をしていた1ヶ月半は、食欲、性欲、睡眠欲すべての欲が消えて、ノイローゼになるかと思うほどしんどかったね。なのに完成作を見たら、『こりゃコケる』と確信して、宣伝部に『これコケるぞ!』って宣言したんだよ(笑)。そうしたら奥山さんが『この作品を上映したら、お前もう映画が撮れなくなるぞ。その前にもう1本撮っておけ!』って。大急ぎで公開前にもう1本撮ったんだよ。今だから言えるけどさ。


---最近の若い人には見られないような破天荒ぶりですね。
インターネットが普及してから、世の中変わったからね。人と付き合うよりパソコンに向かっていたほうが楽だけど、昔はそういった逃げ場がなかった。人見知りも付き合い下手も、頑張って外に出ていくしかなかったんだから。手紙や電話って手段はあったけど、基本的には面と向かってコミュニケーションを取っていたんだよね。


---確かに。
ネット産業が盛んになってから、インターネットの中でだけ生きちゃうヤツって出てきているだろ? でも、そんなところに自分を置いたらイカンって! 破滅するだけだぜ。現実はネットの外にあるんだから。自分の存在価値をネットの中に求めても無駄なんだよ。顔も名前も出さずにストレスを吐き出したい気持ちは分かるけど、ハマッちゃ駄目なんだよ。


---そうですよね…。
ネットは、生活を向上させるための“道具”でしかないんだ。なのにそれを自分の生きる世界にしてしまうから、凶悪な犯罪が増えたと俺は思うけどね。俺なんて自分のホームページにすら辿り着けないぜ(笑)。パソコンだって、ワープロが壊れたから台本を書くために買っただけだし。それでも、生きて行くことに何ら支障はないからね。ネットに時間を費やすより、もっと外に出て人と会ったり、何かを見つけるようにしたほうがいいんだよ。働いてナンボ。だってパソコンは、給料を払ってくれないじゃん(笑)。





---凶悪犯罪といえば、小沢さんが監督された映画「インモラル〜凍える死体〜」のテーマは、ストーカー犯罪ですよね。
今の世の中、おかしくなっちまってるじゃん。いつどこに狂気が潜んでいるか分からないんだよ、実際問題。警察は先に手を打とうとはしているけど、結局、事件は起こっちゃうワケじゃない。だから、そういうことをもっと身近に感じてもらいたくて、脚本も書いたんだ。みんな、油断しすぎなんだよ。


---3年ぶりに0ZAWA名義で監督することになった経緯は。
それは単純に人手不足だったから(笑)。いつも頼んでいる監督が忙しくて、脚本は俺が昨年の暮れから正月にかけて書き上げていたから、俺がやるのが早いなって。


---キャストも小沢さんが決めたんですか?
どの役を誰に、とバッチリ当て込んだわけじゃないけどね。(赤井)沙希は、『ツインギャング4』で共演していて知っていたから、あのボケッぷりが面白いなと。(佐藤)寛子とは、『いつか一緒にやろうな』と話をしていたし。他にも、いろいろとバランスを考えてキャスティングしたつもり。


---バランスといえば、赤井さんだけ背が高いような…。
そうそう。4人を並べる時、大変だったよ〜。他のメンバーにピンを合わせると、沙希は首から上が見切れちゃうんだから。あと、沙希が作品の中で浸かっているユニットバスは、特注のキングサイズだから。普通に見えるかも知れないけど、生で見たら、デカイ、デカイ(笑)。


---赤井さんは、シャワーシーンがセ クシーだと話していました。
セクシーっていうのは、セクシーなヤツがやるからセクシーなんだよ。っていうことは、沙希じゃ駄目じゃん(笑)。セクシーか? あるよ、ある。死体が全裸だから、そこだな。





---こだわった部分はありますか。
グレードの高いマンションはやめようって話をしたね。昼間働いている20代前半の女の子の給料の手取りって、月15〜20万円ぐらいだろう? ということは、家賃は6〜7万円ぐらいしか払えないんだから、オートロック付のマンションに住めるワケがないんだよ。ニュースを見て感じたけど、ストーカー被害に遭う人は高級感溢れるマンションじゃなく、アパートに住んでいたりするからリアリティを出したかったんだ。


---長回しのワンカットシーンが多いですよね。
しかもテストもやらないからね。そうすると、役者に緊張感が走っていい演技をしてくれるから臨場感が出せるし、アドリブもつけやすい。


---今月は「インモラル〜凍える死体〜」に引き続き、「修羅之魂〜侠客立志伝〜」と「覇道 完結編」がDVDとしてリリースされますね。
食い合いかよ〜(笑)。実録モノに出るのは久しぶりだから、ぜひ見てもらいたいね。久々に、実在する人物が登場する骨太の作品。この2本は男向けかな。


---今冬には「喧嘩の極意」という作品もリリースと聞きました。
血に飢えた男たちの青春グラフィティってところかな。笑いがふんだんに仕込まれているから、男女ともに楽しめるはず。


---恋愛系の話なども?
高校の保健室の先生がマドンナだけど、ニューハーフなんだよね(笑)。2年の番長は、そいつを女と信じて疑わなかったり、主人公は童貞で女に触られると鼻血を出したり。まぁ『ビー・バップ・ハイスクール』みたいな、面白おかしい感じよ。あと、エンドロールにNG集が入っていてこれも見どころ。


---私生活のこともお聞きしたいのですが、禁煙されたとか…。
1ヶ月くらい前にね。俺の人生、酒と女と映画! タバコが入っていないことに気づいたんだよね。


---カッコいい! さすが、小沢アニキ! 最後にメッセージを。
俺らの時代にも、やりたいことが見つからなくて悶々としているヤツはいたよ。でも、どんなにつまらない1日だとしても、必ず明日は来るじゃん。明日をいい1日にするために、今日を必死に生きないと駄目なんだよ、やっぱり。必死に生きれば何か見つかるかも知れない。全力でアンテナを張って、いろんなことに興味を持てよ!
INFORMATION
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DVD「インモラル〜凍える死体〜」

DVD「インモラル〜凍える死体〜」

DVD「インモラル〜凍える死体〜」

渋谷で起きた全裸女性の変死事件。その死体は、開け放たれた冷蔵庫に押し込められた上、性行為の痕跡があった…。事件解決のために、盗犯課の葛原鐘子(吉野紗香)、生活安全課の雨宮悦子(赤井沙希)ら女性警官だけの性犯罪特別捜査班が設置された。しかし、そんな警察を嘲け笑うかのように、次々と冷蔵庫に入った死体が見つかる。犯人を追う性犯罪捜査班の4人の女性刑事は、次第に事件の闇へと飲み込まれてゆく…。監督・脚本/0ZAWA 出演/吉野紗香・佐藤寛子・赤井沙希・紺野千春・螢雪次朗・小沢仁志 ジェネオン エンタテインメントから7月25日発売 3990円(税込)

DVD「喧嘩の極意」

◆DVD「喧嘩の極意」
不良の巣窟・極東工業高校。通称“キワコウ”1年A組に転校して来た春麗(ハル・ウララ=小笠原大晃)は転校初日から大暴れ。そんな中、数名のキワコウ生徒が何者かに襲われ重傷を負うという事件が起こり、親友・原田新吾(小林且弥)と調査に当たるが…。OZAWAが描く不良高校エンターテイメント! コメディーの中に「拳」と「意地」と「プライド」をぶつけ合う男たちの姿を描く痛快青春グラフティ。監督/OZAWA 出演/小笠原大晃・小林且弥・本宮泰風・小沢和義・斎藤洋介・小沢仁志ほかGPミュージアムソフトから今冬リリース 価格未定

DVD「修羅之魂〜任侠立志伝」

◆DVD「修羅之魂〜任侠立志伝」
火の国・熊本で生を受けた井之上孝彦(小沢仁志)は、兄の信彦(小西博之)を頼り、舎弟を連れて横浜へ向かう。仲間と共に土建業に汗を流す孝彦だったが、一方では不条理が許せず、行く先々でヤクザ相手に暴れ回る。見かねた親方の手引きで、横須賀の稲澤組横須田一家で任侠道を学ぶことに。侠となる覚悟を決めた井之上兄弟は、総長・石木(川内民夫)の元、自ら組を立ち上げ、新宿へ。そして日本の中心へと駆け上がっていく。監督/辻裕之 出演/小沢仁志・小西博之・大和武士・ガッツ石松・伊吹剛・鶴田さやか・岡崎二朗・川内民夫ほか GPミュージアムソフトから7月25日リリース 3990円(税込)
PROFILE
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小沢仁志(おざわ・ひとし)

1962年6月19日生まれ 東京都中野区出身
84年にドラマ「スクール☆ウォーズ」でデビュー。映画、テレビドラマ、オリジナルビデオ(Vシネマ)などで活躍。俳優業に留まず監督、プロデューサーとしても多くの作品を手掛けている。07年に俳優生活25周年を迎え、記念映画「太陽が弾ける日」が劇場公開された。主な出演作品に、映画「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズ、「SCORE」「FM89.3MHz」「無認可保育園歌舞伎町ひよこ組!」など、テレビドラマ「乳姉妹」「ずっとあなたが好きだった」「エリートヤンキー三郎」「素浪人月影兵庫」など。97年公開の「殺し屋&嘘つき娘」が監督デビュー作。他に「くノ一忍法帖・柳流外伝」「SCORE・2〜THE BIG FIGHT」「龍虎兄弟」などがある。「インモラル〜凍える死体〜」は坂辺周一氏の「インモラル性犯罪捜査班」を原作に、0ZAWA名義で劇場公開作としては3年振りの監督業に挑んだ作品。空手二段、柔道初段、剣道初段の腕前。

公式HP

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