仕事情報誌ドカント

嶋大輔 嶋大輔

80年代に名曲「男の勲章」でブレイクした嶋大輔さん。現在、日本テレビ系ドラマ「ヤスコとケンジ」やバラエティ番組「ラジかるッ」への出演など、多岐にわたる活躍ぶりを見せてくれているが、今度は映画「ロックンロール★ダイエット!」での初主演が決定した。テレビで見るのと変わらぬ気さくな人柄で周りを大爆笑させつつ、インタビューは進行。盛り上げ上手で肝っ玉の据わった兄貴にスタッフ一同、惚れました!!

Interview/内埜さくら Photo/谷口達郎


---嶋さんは17歳の時、横浜銀蝿の弟分としてデビューしましたよね。当時は“やんちゃ”だったイメージがありますが。
…だったかもしれませんね。デビューしているにも関わらず、集会に出ていましたから。あっ、集会って言っちゃ駄目なんだよね、今は。仲のいいお友だちと、夜のツーリングに出掛けていましたから(笑)。


---ケンカしたこともあったとか。
ケンカして骨折した時に、僕一人が怪我するんじゃないんだってことが、やっと理解できたんです。実際に周りの人がいろんな方に頭を下げている姿を見て、どれだけ迷惑をかけているかに気づいたんですよ。


---目の前でつぶさに見て、気づくことができたんですね。
デビュー直後から、『仕事をしているんだから、そういうことをするなよ』とは言われていたんですけど、17歳のガキだから、まだ分かっていなかったんですね。人に言われても、『うるせーな!』と思っちゃう部分もあったし。みなさんだって、そういう部分は少なからず持っているでしょ。だけど僕は怪我をして迷惑はかけてしまったけど、体で覚えたんです。体で覚えたことは強いですね。


---確かに、経験しないと得られないことって多いですよね。
だからこそ感じるんですけど、駄目になるヤツはどんどん落ちていけばいいと思うんです、僕はね。冷たい言い方だけど、人が何を言っても無駄ですから。這い上がるきっかけを作るのは、自分にしかできないんですよ。男って、這い上がれるか這い上がれないかだから、落ちていく人を見ても、『頑張れよ』とは思わないんですよね(笑)。中には、分かっていて落ちていく人もいますけど、落ちたところから這い上がった人は大成すると思う。人より苦労してドン底を見ているぶん、人に優しいですから。


---嶋さんは、そんなドン底を見たことがありますか?
ん〜、苦労を苦労と思わないタイプなんですよね。電気が止まったり飯が食えない時代もありましたけど、それを楽しんでいましたから。『最近テレビに出てないねー』なんて言われても、『そうなんです』って素直に言えていた自分がいたし。落ちたら奮起すればいいワケで、そういう時に奮起できる己でありたいという感じですかね、僕は。要は、何でも自分次第。自分をしっかりと持っていればいいんです。人間、自分がしっかりしていないと、人を助けることもできないですからね。


---他に、芸能界へ入って体で覚えたことなどは。
2つあるけど、1つは思いやりかな。自分中心で世の中が回っているという考えを、スッパリと捨てさせられました。気づくと周りに誰もいなくなる…なんて人を見て、こういう風になっちゃいけないなと肌で感じもしましたしね。もう1つは、礼儀作法。今はどうだか分からないけど、僕が入った頃の芸能界はホント厳しかったんですよ。


---厳しい世界にいたからこそ、やんちゃな嶋さんの人柄が柔らかくなったんですね(笑)。
いやいや(笑)。これからは、なるべく事を荒立てず、明るく楽しくイヤらしく生きたいですね。


---イヤらしく、ですか!?
変な意味じゃないですよ! そっちじゃなくて僕が言う『イヤらしく』は、エロティックな人生のこと。俳優のジョニー・デップはセクシーでしょう? ああいうイヤらしい男でありたいな、と。



---嶋さんが初主演した映画「ロックンロール★ダイエット!」についても聞かせて下さい。嶋さんが演じたガンさんこと江口厳は、ロッカーだった頃の自分を思い出してダイエットに励むんですよね。
ガンさんは散々、家族から『痩せろ』と言われても切羽詰らなくて、暴飲暴食生活を続けているんですよね。でも、自分の妻や娘にもう一度、輝いていた自分を見せたいと一念発起してダイエットを始めるんです。ダイエットにしても禁煙にしても、自分で『このままじゃいけない』と思わないと、始められないものなんですよ。抑止欲をかけられるのは結局、自分しかいないということです。


---自身も禁煙されたとか。
今から1年8ヶ月前に、スパッと止めました。そうしたら太りだして、そろそろダイエットしようかなと思っていたので、タイミングよく映画出演のお話をもらいました(笑)。


---タイミングよく、…というか、プロデューサーから熱烈なラブコールをいただいたんですよね?
ラブコールなんて、恐れ多いですよ。僕が太りだしたから手っ取り早いし(笑)、昔ロックンロールを歌っていたし…すべて状況が整っていたからだと思っています。そんな時に誠意あるお話をいただいたので、ぜひやらせていただければと受けただけなんですから。


---でも、役にはピタリとはまっていますよね。妻役の三原じゅん子さんとの息も、すごく合っていましたし。
三原さんのことは普段、先輩と呼ばせていただいているんです。芸能界の先輩ですから。だけど以前、デュエット曲をリリースさせていただいたりもしたので、身近な感覚はありますよね。そういった部分が、演じやすさを生み出していたのかもしれません。


---次女ひかり役は、グラビアアイドルの紗綾さんですよね。
彼女って、おとなしい子なんですよ。しかも本格的な映画は初めてだったらしくて、緊張していましたね。だから僕は、話しかけるようにしていました。仕事のたびに地元から上京しているみたいなので、『夜、怖くないの? 一緒に寝てあげようか?』って、爽やかに(笑)。


---その時、紗綾さんの反応は?
ただ驚いてましたよ。『何を言っているんだ、この人は!?』って感じで(笑)。まぁ、現場を盛り上げるトークなんですけどね、僕なりの。



---製作発表会見で9月13日の映画公開までに、10キロ痩せると宣言しましたよね。「ダメだったら、しばらくリーゼントのままで仕事します」と“公約”まで掲げて…。大丈夫ですか?
もう、それはバッチリ、完璧です。メタボ王子とは呼ばせません! いつでも体重計に乗りますよ。楽しみにしていてください。


---映画初主演ですが、プレッシャーなどは。
プレッシャーは…ないですねぇ。僕は主演と思っていませんし、みんなで創った作品ですから。ただ、責任は全部負いますよ。仕方ない、逃げられません(苦笑)。


---作品の見どころは?
僕ももう44歳になりまして、『同時代を生きたお父さんたちに勇気を与えたい』な、と。それと、中年太りは誰しも避けて通れない道ですけど、若い人が観たら、『こんな風にメタボになったら駄目だ!』と痛切に感じられるのではないでしょうか(笑)。食生活をキチンとしようと考えさせられるかもしれませんね。


---話は変わりますが、嶋さんの座右の銘が知りたいです!
一期一会です。出会う人は必然だと思っていますし、お金より人! 人材に恵まれていれば、お金は後から必ずついてくるはずなんです。だから、友は宝ですよね。


---友人は多いほうですか?
芸能界の友人より高校時代の友人のほうが多いんです。でも、10人と出会ったら10人を仲間にしようとは思わない。腹割って話せる友人なんて、数人でいいんですよ。携帯電話のメモリーだって、3ヶ月連絡を取らなかったら消しちゃうし。


---たった3ヶ月で!
3ヶ月も会わないのは、友達と呼べますか?


---顔見知り…かもしれません。
それなら必要ないですね。メモリーを見て『元気かな?』と思う自分が煩わしい(笑)。


---他に、生きて行く上で大切にしていることはありますか?
大切な人には嘘をつかないことですかね。あとね、男に言いたいのは『嘘はつき通せ』。浮気しても絶対、女には言っちゃいけない。『怒らないから言って』なんてお願いされて告白すると、後で大変なことになるのは確実なんですから。


---嶋さんもそういう経験が?
えっ、なんのことですか(笑)。
INFORMATION
映画「ロックンロール★ダイエット!」
新・首領への道3

STORY
居酒屋「GUNS」のマスター、“ガンさん”こと江口厳(嶋大輔)は、レコードデビューしたこともある元ロックンローラー。しかし、42歳となった今では万年ジャージ姿のヘヴィ・メタボ親父に。年頃の長女なるみ(波瑠)にはさげすまれ、次女ひかり(紗綾)にはネタにされ、妻弘子(三原じゅん子)からは昔を懐かしまれる…。お腹の脂肪は幸せの証と思っているのは本人だけ。ある日、ガンさんの家庭にのっぴきならない事件が起きる。もう悩んでいる暇はない。家族を守るため、かつての自分を取り戻すため再びステージに立つ決意をする!!

CAST
嶋大輔 長澤奈央 波瑠 紗綾 ウガンダ・トラ 濱松敏廣 山本剛史 大塚千太郎 三原じゅん子ほか

STAFF
監督/元木隆史 原作/中丸謙一朗「ロックンロール・ダイエット」(扶桑社文庫刊) 脚本/神尾麦 制作/バイオタイド・素浪人 配給/バイオタイド
公式HP
9月13日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー!
(c)2008「ロックンロール★ダイエット!」製作委員会

PROFILE
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嶋大輔(しま・だいすけ)

嶋大輔

1964年5月22日生まれ 神奈川県横浜市出身
81年、TBSドラマ「茜さんのお弁当」でデビュー、翌年にシングル「男の勲章」が70万枚を超える大ヒットとなり一躍人気に。全国のヤンキーたちに“ツッパリ道”を叩き込んだ。その後、俳優、タレントとしても映画、テレビドラマ、バラエティ、Vシネマ、舞台など幅広く活躍。主な出演作品に、テレビ「超獣戦隊ライブマン」「ウルトラマンコスモス」「家族善哉」、テレビ&映画「木更津キャッツアイ」シリーズ、映画「戦国自衛隊1549」などがある。05年には「男の勲章」の続編「大人の勲章」を発表、インディーズチャート初登場1位を記録。06年、セルフカバー・アルバム「夜露死苦 戦極襲」を発売した。日本テレビ「中井正広のブラックバラエティ」「ラジかるッ」、ドラマ「ケンジとヤスコ」、BSフジ「ケイバdeブレイク!」レギュラー出演中。10月7日から14日まで舞台「現代狂言。」(東京・あうるすぽっと他)に出演。リーゼント・ヘアを解禁し、映画初主演作となる「ロックンロール★ダイエット!」が9月13日に公開を迎えた。
公式HP
公式ブログ


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