番外編 温湯、株とか投資とか、エコノミカルな話をする。の巻-前編-

番外編 温湯、株とか投資とか、エコノミカルな話をする。の巻-前編- 男性高収入求人ドカント

温湯(ぬるまゆ)シュウイチの下衆リーマン日記!

温湯(ぬるまゆ)シュウイチの下衆リーマン日記! 男性高収入求人ドカント誰もが知ってる某一流会社勤めの金融マン。40歳妻子持ち。
長男は私立小学校に通い、妻は専業主婦で習い事に大忙し…。
そんな順風満帆な人生がひょんなことから600万円の借金返済生活へ!
つちかった役職知識をフル活用!カラ交通費に経費水増し、株式投資に副業、ギャンブルetc…
一発逆転高収入を夢に見て、合法ギリギリの小遣い稼ぎに狂う日々…。
嗚呼、今年の8月にはようやく司法書士にお願いした債務整理の返済が終わります。
それまで嫁にはバレませんように(ナムー…。
AGAのハゲ薬をインドから個人輸入し副作用で精力が弱りはじめた、
温湯シュウイチのゲスい日常。
【注】読後感悪し

番外編 温湯、株とか投資とかエコノミカルな話をする。の巻

「温湯さん、本当に金融関係の現役管理職なんですか?ちょっと名刺とか見せてもらっていいですか?」

この自称大人気コラム『下衆リーマン日記』(Twitterで貰えたイイネは1コだけ)の連載も、一区切りの14回を終えた。
先日、担当編集者(33歳若ハゲ)から「打ち上げでもしましょう」と誘われた。
どんなイイ店(キャバクラ)に連れて行かれるのかと思ったら、“1000ベロ”の立ち飲み屋だった。
それだけでも無礼千万といったところなのに、この発言である。

「何言っちゃってるの~、○○(若ハゲの名前)ちゃ~ん」

オレも大人だ。
目の前が真っ赤になるほどの怒りを抑えて、失礼な発言を業界通っぽく軽薄に受け流した。

「いや、マジですよ、もうちょい“経済的な”コラムを期待してたんですけど…」

「○○ちゃ~ん」と言った時に、若ハゲに向けた両手の人差し指を引っ込めるタイミングを逃し、次第にこまわり君の“死刑”みたいなポーズになっているオレのことなど、コイツは全く気にも止めずに話し続けている。

「金融業界の裏話とか、美味しい投資の話しとか…、ほら、仮想通貨とか流行ったじゃないですか?そんなヤツですよ、読者が読みたいのは…」

「マーソーダヨネー」オレは力なく薄ら笑いを浮かべながら棒読みで答える。

「けど温湯さんの原稿は、会社の経費をチョロまかした話とか、治験の話とか、スタンプの偽造の話とか、ラブホでバイトするオバチャンの話とか…、そんなんばかりじゃないっすか…」

ザッけんなよ!若ハゲ!!
スタンプの偽造とかドカント読者にピッタリじゃねーのかよ!(←これぞ無礼千万)
それよりな、目上の者と同席する時は帽子取れや、オイ!!
なんじゃそのハンチングは?
ハゲ隠しか?お?ハゲ隠しなんか?え?

オレはありとあらゆるハゲに対する暴言を心の中で叫んだ。
オレの方が大分“妖怪ハゲ散らし”なのはさておいて…。

■そんじゃあな、投資的なエコノミックな話をしてやるよ!

そんじゃあな、投資的なエコノミックな話をしてやるよ! 男性高収入求人ドカント10年程前の話になるが、同じ会社に勤めていた後輩が若くして亡くなった。
死因は不明。きっと、心臓麻痺的なものだったのかも知れない。
朝、奥さんが目覚めた時には、既に冷たくなっていたという…。
彼はまだ30歳だった。妻一人、子供一人を残して逝ってしまった。

ほどなく、奥さんには彼の生命保険金が支払われた。
その後、オレは親交のあった奥さんから、色々と資産運用の相談をされることとなった。

保険金は最長で10年間、保険会社に預けておくことが出来る。
その据え置き時の利息は、銀行の定期預金よりチョットだけ高い。

奥さんが保険金の据え置きを選択すると、その保険会社の担当は「外貨で運用しませんか?」と営業を掛けてきたという。

「大切なお金だし、外貨は怖いから安全な国債公社債の類で運用する方がいいのでは?」
とオレは奥さんにアドバイスをした。

証券口座を開設して、お金を入れておけば、銀行や保険会社と同様に利息も支払われる
悪くない選択だと我なりに思った。

何故か奥さんはオレに信頼を置いているらしく、その提案に賛成した。
早速、知り合いの証券会社の担当営業マンを紹介した。

その後、奥さんはその証券会社への新規お預け入れ金として3千万円を入金した。
担当者は、大口の新規顧客を獲得して大喜びであった。

オレにも「お礼をさせていただきます!」とメッセージが入った。
すかさずオレは返信した。
「お礼は、IPOでいいから。当ててよ!

■IPOって何?ホラホラ~、経済的な話題だろ~、若ハゲ~?

温湯の経済マメ知識…“IPO”とは、新規上場株式のこと。「Initial Public Offering」の略。
ちなみに、ICPOはインターポール(国際警察機構)のことだから間違えないでね。
銭形警部が所属していたトコだね。ローラのお父さんもICPOに指名手配されたよね♪マメ知識マメ知識。

IPOは儲かります
そして新たに株式公開する銘柄は、誰もが欲しがるので抽選になります。
当たれば超ラッキー!大儲けがほぼ約束されます。
それを皆が知っているので、我こそは!と群がるのです。

例えば、近年儲かった銘柄というと…。
“トレードワークス”という、セキュリティー診断の会社でした。

①まず1株2,200円で買いたい人を集めます。

②新規上場する会社だから、当然業績も良く株価も上がる、と誰もが予測します。
購入希望者が殺到するので抽選になります。

③当たった人は、100株を購入するので、合計22万円を用意します。

④果報は寝て待て。上場日を迎えます。

⑤購入希望者が多いので、値段が釣り上がります。
ようやく1株2,200円が、13,600円で値段がつき売買が開始されます。

⑥売った人、つまりIPOが当たった人は114万円の儲けになりました!
13,600円×100株=136万円
136万円-22万円=114万円

これがIPOの仕組み。儲かるだろ~?
ところが、IPOは抽選が当たんない!もう全っ然当たんない!!

“IPOは抽選で…”とはいっても純粋に“ガラガラポン”で抽選をしているわけではない。

IPOの抽選は、金のある人、証券会社の得意先、富裕層、国債を買ってくれた人等々…に優先的に当たるようになっているのだ。
これは“抽選”と言うより“割当”だね。
冨の集中。金が金を呼ぶ世界。ビンボー人には、一生当たんねえん邪
※あくまでも温湯の独自な見解です。完全抽選式もあります。

では、どうするか?
温湯式裏技紹介!(notスタンプ印影写し)

■まず大風呂敷を広げましょう!

まず大風呂敷を広げましょう! 男性高収入求人ドカント
なるべく誰かの紹介が望ましいのだが、証券会社に問い合わせをして、口座に“見せ金”として100万円程入金をする。
一応チョッピリ利息がつく。

今後の取引は、手数料の安い“ネットコース”ではなく“担当者コース”を選ぶ。

そして担当者に「今後の投資額は、3千万円位を予定している」と大風呂敷を広げます。
(実際は借金まみれです)
「祖父の遺産が手に入った」と言います。
(実際の祖父は貧乏でピンピンしてます)
「今色々な証券会社を検討していて、IPOが当たったらメイン口座にして運用する」と言います。
(実際は速攻で勝ち逃げして借金返済して愛人と海外旅行してハメ倒して…と思ってます)

ハイ、これで終了。
こう見えても、オレってば某有名金融機関の管理職よ?誰が疑うの?このデタラメな話を…。
ホラ当たり!こんな仕組みなんです…。
※あくまでも温湯の独自な見解です。フィクションとしてお読み…(略)。

■恩着せがましく証券会社の担当にメールをする。

恩着せがましく証券会社の担当にメールをする。 男性高収入求人ドカント「また誰か紹介するからさ~、当ててよIPO
オレは温湯式裏技なども駆使しながら、会社での立場も暗に強調しメールを送った。

「いや?、IPOはあくまでも抽選ですから~
担当者は冷や汗をかいているイラストと共に答えながらも「楽しみにお待ち下さい」と返事をしてきた。

そして2週間後、アニメ制作を手掛ける会社のIPO(新規上場株)が当選した

すげえ!
この証券会社がすごいのか、IPOがいとも簡単に当たったのである。

「温湯さん、1株19万円が売出し価格です。10株用意しましたから!」
さすがに担当者の鼻息も荒い。

「それからIPOの“鉄則”を忘れないでくださいね。“初値で売る”ですからね!」
そう念を押された。
なぜ“初値で売る”のかといえば、やはり初値での利ざやが基本的には一番大きいからである。

「オッシャーーーー!!」
電話を切った後に、喜びのあまり小躍りしていたが、ふと我に返った。

19万×10株=190万円。
そう、190万円を用意しなくてはいけない。

アウチ!こりゃ困った。
そんな金あるわけない。
旦那を亡くした奥さんに借りようかと本気で考えたが、さすがにやめた。

散々考えた挙句、昔付き合ってた女に連絡を取り、全てを洗いざらい話した。
何故かというと、“羽振りの良いオッサンと結婚した”という噂を聞いていたからだ。

元カノは「いいわ、取り分は山分けね!」と快諾し200万円の資金を提供してくれた。
“やはりコイツは金を持ってるな”とも思ったが、それより何より、新規上場株が儲かるのは誰もが周知の事実だからであろう。

そして上場日当日を迎える。
(続く)