風俗業界への転職体験談。ブラック企業からデリヘルの男性スタッフへ転職!

風俗業界への転職体験談。ブラック企業からデリヘルの男性スタッフへ転職! 男性高収入求人ドカント

■なぜ編集プロダクションの仕事を辞めたのか?

今回、風俗業界への転職について体験談を語っていただく男性、江藤さん(30歳・仮名)。
彼はその昔、雑誌やスポーツ新聞などに記事を書く編集プロダクションの社員であったが、現在はその仕事を辞めて風俗業界で働いている。

編集プロダクションから風俗業界への転職、きっかけは何だったのだろうか。
編プロの仕事を辞めることになった顛末から聞いてみる。

――どのような事情で編プロを辞めたのでしょうか?

江藤さん「リストラみたいな感じです(笑)最近ではインターネット全盛ですから、本や雑誌は軒並み休刊や廃刊状態で……年々仕事が減っちゃって5年ほど前に社長から『今後、君には外注(フリー契約)でライターの仕事を発注する』と言われたんです。でも実際は、仕事を僕に振ってくれる訳もないし……ただのリストラですね」

社長が社員をリストラするために言い逃れをしたのか……出版不況極まれり。
しかし、編集スタッフの仕事に未練はなかったのだろうか?

「編集スタッフの仕事にはやりがいを感じてましたけど、待遇労働環境とか……嫌気が差しちゃったんですよ」

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■安月給に長時間労働の過酷な職場

「僕の場合、給料は額面で月給15万円。手取りだと12万円ちょっと……それで月に10日近くは徹夜をして、休日といえば月に2~3日でした。一度計算をしたら、何と1日の平均労働時間が18時間を超えてました(笑) 時給に換算したら一体いくらだよって……そりゃあ大手出版社の編集部だったらもっと給料もよいのでしょうが、その辺の編プロに移ったところで似たり寄ったりですから、この業界はもうイヤだって思いました」

その気持ち、今も編集業界の片隅に身を置く私にもよ~くわかる。
クリエイティブな仕事をしたい!
マスコミ業界で働きたい!
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今でも夢や希望を持って編集プロダクションに飛び込んでくる若者は多い。
しかし、悪質な編プロの経営者は、その夢をエサに過酷な条件を突きつけてくる。
そして、その多くは江藤さんのように悲惨な現実をまのあたりにして散っていく。

“安月給”に“長時間労働”の過酷な職場。 男性高収入求人ドカント

■転職のヒントは取材先にあった!

こうして、編プロから足を洗った江藤さん。
しかし、次に選んだのは何故風俗業界だったのだろうか?

例えば、長時間労働に嫌気が差したのであれば、勤務時間は9時~5時で土日が休み、みたいなカタギの仕事を探しそうなものだが……

――転職先になぜ風俗業界を選んだのでしょうか?風俗店も朝から夜まで長時間勤務のイメージがありますが……

「嫌気が差したのは勤務時間の長さより、その時間に見合った給料が貰えなかったところなんです。なぜ風俗店だったかというと、編プロ時代にアダルト雑誌で風俗コラムの連載を担当していて、取材で風俗店を回っていたときに、ある店長さんと話が盛り上がって、風俗店の男性スタッフの仕事を詳しく教えてもらえたんです」

――取材先が風俗店でしたか。

「お客さんへの対応や女の子の管理など、業務は多岐に渡ってハードだし、勤務時間も長くて体力勝負な部分もありましたが、とにかく稼げる仕事だと……その店長の給料額も聞きましたが、月収200万円超えでした」

――200万円!たしかに風俗業界の仕事は高収入ですよね。

「ちなみにその取材先が、今働いているデリバリーヘルスのグループなんです」

そう言って彼が口にしたグループ名は、風俗業界では知らぬ者のいない大手デリヘルグループの名前だった。

――なるほど、編プロを辞めてその店長さんに連絡して入社したと。

すると、江藤さんは首を振りながら言った。
「いや……今の店で働く前にワンクッションはさんでます」

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■プライドが邪魔をして人に頼らず転職先を探す

――ワンクッション?どういうことですか?

「今の店で働く前に別のデリヘルで働きました」

――なぜその取材先のお店に行かなかったのでしょうか?

そう言うと、彼は頭を掻きながら続けた。
「いや~プライドが邪魔をしたんですよね(笑)編プロの社員って、取材のときには『週刊○○です』など有名な雑誌の名前を口にするので、自分がマスコミの一員みたいに勘違いしちゃっていたんですよ。そんなプライドがあるから、取材先に『実は編プロをクビになったのでお仕事を……』なんて連絡するのが恥ずかしくてできなかったですね」

正直気持ちはわかる……話の先を促す。
「それに、その頃は風俗業界のこともよくわかってなかったので、どこで働いても同じようなものだろうと……高収入求人サイトを見て、あるデリヘルに応募しました。編プロと違って風俗業界は人手不足なのか即採用でした」

■そして風俗業界に転職、しかし……

こうして江藤さんは、風俗業界にその一歩を踏み出した。

――初めて経験した風俗店の仕事はどうでしたか?

「それが……面接では月給25万円プラス店の売上に応じて歩合給を支給する条件でしたが、その店はお客さんが全然入ってなくて……結局、賞与は一度も出ませんでした。また、勤務時間は1日12時間のシフト制でしたが、人手不足なので実際には店に泊まって、1日17~18時間労働はザラでした。しかも、休みは月に3~4日というありさまで……」

――えええ、それはどこかの業界と似てませんか?

彼はため息をつきながら言った。
「そうなんです、編プロと一緒です。そんな状態だからとにかく男子スタッフの入れ替わりが早い!新人スタッフが入っても、すぐに別の誰かが辞めちゃうので残っているスタッフの仕事量はいつまでたっても変わらなんですよ(笑)」

――完全に悪循環。そんなブラックな風俗店、すぐに辞めようとは思わなかったですか?

「そうなんですけど、編プロ時代の悪いクセで……逆境に耐えてきつい仕事も続けちゃうんですよね、ドM体質です(笑)」

■そこはブラック風俗店だった!?

――それはブラック企業にうってつけの人材じゃないですか!

「自分でもわかってるんですが……結局そのデリヘルで1年以上働いちゃいました。昇給や昇格も一切ナシで……」

――きつい環境でも黙って仕事をこなすスタッフを見て、評価するどころか、逆に「コイツは給料を上げなくても働く」と思ってたのでしょうね、ひどい店だなぁ……

「全然お客さんが入ってなかったので、給料が上がらないのも仕方ないと思ってましたね」

これでは、“ブラック風俗店”の思うツボ。

そこはブラック風俗店だった!? 男性高収入求人ドカント

■救いの神が登場!大手デリヘルグループへ転職

――何か契機があってそのデリヘルを辞める決断をしたのでしょうか?

「自分で決断したというか……電話がきたんです、以前取材した例の店長から」

――おっここで運命のテレフォン!

「『またウチの店を取材して』と……店長はまだ僕が編プロで仕事をしてると思っていて、デリヘルの取材を依頼するために電話をしてきたんです。それで、今の自分の境遇を話してみたら、会って話そうとなって……」

――それで?

「給料や勤務時間、待遇などを話したら、『そんな店はすぐ辞めてウチのグループに来い』と言ってくれて……」

■転職したデリヘルグループの給料や待遇は?

転職したデリヘルグループの給料や待遇は? 男性高収入求人ドカントこのような運命の出会いもあって、江藤さんは何とかブラック風俗店から脱出し、大手デリヘルグループへの転職を果たした。

――新しいデリヘルグループに転職して、給料や待遇はどのように変わりましたか?

転職の際に提示された給料などの募集条件を教えてくれた。

給料:月給30万円(初任給)
プラス売上に応じて歩合給が加算される。
勤務時間:1日12時間のシフト制(残業なし)※休憩3時間
休日:隔週休2日制
待遇:社会保険完備(雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険)
※昇給・昇格随時

――これはブラック風俗店とは比べものにならない高待遇ですね。実際もその条件だったのでしょうか?

「ええ、前のデリヘルと違って求人内容に嘘はありませんでした(笑)入店して約1年で役職が付いて給料がアップして、3年たった今では、店長補佐に昇格して、基本給40万円プラス売上歩合で月収50万円以上はもらってます」

――回り道もしましたが、結果的には大成功の転職でしたね。

つらかった時代も、時がたてば笑い話になるもの……
だが、それも今の仕事が充実しているから笑えるのだろう。

もちろん、大手風俗店グループのすべてが高待遇なわけではないし、小規模な風俗店でも働き甲斐のあるお店は多い。
いずれにせよ、同じ仕事をするのであれば少しでも条件や待遇のよい店で働くことである。
私のように、才能の乏しい凡人たちの武器は、働く時間を売ることだけなのだから……

江藤さんは最後に私に言った。
「今度ウチのお店を取材してください(笑)」

なかなか抜け目のない男である。

(ライター:JSR)