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清水美那 清水美那
「この作品に出て、レズビアンを理解するというスタンス自体が間違っていることを知りました。関係がそうなんだから仕方ないことなんです」

“女の子が大好きな女の子の物語”をリアルなタッチで描いたガールズムービー、映画「TOPLESS」が、全国順次公開中。レズビアンという難しい役どころに挑んだ女優清水美那さんが、作品への思いや女優としての今後を語ってくれた。

撮影◎大駅寿一 取材・文◎内埜さくら


---最初は単館スタートでしたが、主演映画「TOPLESS」が全国で順次公開されていますね。
たくさんの場所で公開されるとは思っていなかったので、素直にうれしいです。一般的ではないテーマの作品ですけど、共感してもらえる部分があったんでしょうね。レズビアン役を頑張った甲斐がありました。


---撮影前に、原案者の渡辺プリンさんとレズビアンバーへ行ったんですよね。
あれは、人生で3本の指に入るほど衝撃的な体験でした。プリンさんに、『一度ナンパされてみたほうがいい。危なくなったら助けるから』と言われたんですけど、プリンさんが私から離れた瞬間に即ナンパされましたから(笑)。心臓がバクバクして、不思議な感覚でした。


---本作を通じて、レズビアンに対して理解できましたか?
理解するというスタンスが違うということに気づきました。たとえば私が男性のことを好きになるのは、そうなんだから仕方のないこと。レズビアンも、そうなんだから仕方がないことなんです。それって考えても答えは出ませんよね。理解しようとする姿勢自体が、線引きをしていると思ったんです。だから、 この映画も斜めに観ないでほしい。レズビアンじゃなくてもみんな、仕事や友だち、家族のことで上手くいかなくて悩みますよね。それがたまたま同性愛者だっただけということです。


---この作品に出て勉強になったことはありますか。
レズが差別用語に当たるとか、 プリンさんにはいろいろと教えていただきました。レズビアンかビアンが正しい呼び名なんです。映画の中にもそういう知識がちょこちょこ出ているので、楽しめると思いますよ。


---お気に入りの場面は。
私が演じた夏子と、坂本爽さん演じる光司、2人のシーンですね。光司のあの雰囲気が好きだし、2人はいいなと思える関係ですし。あと、私がダッシュしているシーンは観てほしいです。体を張ったので(笑)。


---ではこの作品を、どんな人に観てもらいたいですか。
誰でも楽しめますけど、男女のカップルがデートで観たら面白いかも。男性は、もし彼女がレズビアンだったら『俺に勝ち目はない』と思うかもしれません(笑)。女性側からの視点だと、女性特有の可愛らしさや面倒な部分に共感できますし。



---話は変わって、休日はどう過ごしていますか?
洗濯が趣味なので、まとめて洗ったり部屋の掃除をしたり。天気がいいとワクワクしますね。あとは、地元の友達みんなで集まって、ワイワイ騒ぐことが多いです。一緒にお酒を飲んだり、カラオケに行くこともあります。私の性格をよく分かってくれていて気兼ねせずに済むので、安心して騒げるんです。


---お酒は好きですか?
お酒が好きというより、飲んでいるその場の雰囲気が好きなタイプですね。ゆっくり、チビチビ飲みます。


---最後に、女優としての質問を。10年後はどうなっていたい?
デビューした時に思った感覚を、忘れないでいたいです。今は周りの方も気を遣ってくれることが増えましたけど、デビュー作では私、ワンカットごと全部怒られたんです。その時『何が悪かったのか』『次はこうしてみよう』っていうハングリー精神を植えつけられたので。ベテラン俳優さんに囲まれての仕事だったので、撮影がない日は付き人的なこともやってそれがすごく身になっているので、初心を忘れたくないですね。

INFORMATION
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映画「TOPLESS トップレス」
映画「TOPLESS トップレス」
映画「TOPLESS トップレス」

STORY&INFO
女性が大好きな女子大生の夏子(清水美那)、夏子の元恋人で今は男性と結婚しようとしている朋美(奥田恵梨華)、蒸発したレズビアンの母を探す女子高生カナ(大政絢)らが織りなす、せつないラブストーリー。失恋したレズビアンと、彼女に恋するオトコ。結婚するレズビアンと、何も知らない婚約者。家族を捨てたレズビアンと、母を探し続ける女子高生。5人の男女が奏でる、おかしくも悲しい恋愛協奏曲。

CAST&STAFF
出演/清水美那・奥田恵梨華・大政絢・河合龍之介・坂本爽・葉子・小林沙世子ほか 監督・脚本/内田英治 原作/渡辺プリン 制作/スケアクロウ 製作/TOKYO SAKURA PRINT 配給/東京さくら印刷
公式HP
京都・京都シネマで09年2月公開予定ほか全国順次公開


PROFILE
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清水美那(しみず・みな)
清水美那

82年7月14日生まれ 神奈川県出身
趣味・特技/書道・英語・中国語・テニス
03年、映画「蕨野行」(恩地日出男監督)のオーディションで1200人の中から主演のヌイ役に選ばれ、女優として本格的なデビューを飾る。同作で山路ふみ子映画賞新人女優賞を受賞。確かな演技力が認められ、以降多くの映画に主演するほか、CMなどへの出演も多い。代表作にドラマ「新選組!」「ドラマ30ヤクソク」「ネコナデ」、CM「ドール・バナナ」「EPSON〜馬と父と葉書篇〜」など。
映画は近作に「STRAIGHT TO HEAVEN」「北辰斜めにさすところ」「私の中のアイヒマン」など、ヒロインを演じた「ブルーシートブルース」(草刈勲監督)が09年公開予定。
公式ブログ


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