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PANTA PANTA

「これは俺の“素”のまま過ぎる作品(笑)。“イカ天”時代は笑わないようにしていたけど、映画の中ではずいぶんと笑っているね」

今年でデビュー40周年を迎える“伝説の”ロックバンド頭脳警察のPANTAさんが本誌
初登場! 公開中の映画「ドキュメンタリー 頭脳警察」について話を聞いた。外見はコワモテだが実は穏やかで優しさ全開。会えば惚れること間違いナシの兄貴です!!

撮影◎谷口達郎 取材・文◎内埜さくら


---PANTAさんが出演された映画「ドキュメンタリー 頭脳警察」が公開中です。3部作、5時間15分に及ぶ大作ですよね。
「俺はさ、『もう少しカットできないの?』と聞いたんだけどね(笑)。自分が観たら面白いけど、他人が観たらどうなのかなって。だからまだ、客観視できないでいるよ。観るたびに反省しっぱなし」


---反省ですか?
「俺の“素”のまま過ぎるんだよ。瀬々監督にはカメラを意識しないで、と言われたけど、仲間からは『もっとカッコつけて!』って注意されるし。イメージってものがあるじゃない。“イカ天”時代は笑わないようにしててそれを貫いてたけど、映画の中ではずいぶんと笑っているよね」


---瀬々監督が密着撮影していますが、お二人の出会いは。
「彼の監督デビュー作って、ピンク映画らしいんだけど、それに、頭脳警察の『R★E★D』という曲を使ってくれたそうなんだ。瀬々監督はいまだにその作品を観せてくれないんだけどさ(笑)」


---あはは! 密着する際、断った場所はありますか。
「仕事部屋で曲を書いてるところ。『それだけは勘弁して!』と断った。自分ではどこに何があるか分かるけど、足の踏み場もない場所だから」



---映画を観て感じたのですが、体が鍛え上げられていますね。
「特に何もしてないけどね。水泳を習おうとしたら、タイミング良く桑田(佳祐)から『一緒にスポーツクラブへ行きましょう』と誘われたんだけど、断った。入会金が140万もするから(笑)。顔を出さないでCDが売れて、ライブにも客が入って…というのが俺らの夢だよね。ビジュアル系が羨ましいよ」


---少し話は逸れますが、映画には奥様も出演されていますよね。
「カミさんも素だよ、そのまんま。俺には最高のカミさんだよ」


---奥様のこと、愛していらっしゃるんですね〜。
「目の前で愛してると言ったことはないよ。“LOVE”の本来の意味は、神への無償の愛でしょう。頻繁に使うほど、軽い言葉じゃないんだよ。言った途端に嘘になる。それでアメリカ人とケンカになったこともあるよ(笑)。愛してるって言うくらいなら、『Suck to me』のほうがマシだね」



---PANTAさんから見て、最近の若者はどう感じますか。
「心がどんどん荒んできてるような気がする。でも『負けんじゃねえぞ!』と言いたいね」


---では負けずに、PANTAさんのように夢を叶えるには?
「俺が高校の先生に教えてもらったのは『2番目に好きなことを商売にする』ってこと。俺が一番好きなのは車いじりなんだけど、諸事情あってなれなかったのね。でも周りに言わせると、レコーディング前に車を買い替えるらしいんだ。煮詰まった時は、気づいたら一番好きなことをしてる。だから一番好きを仕事にしちゃダメなんだ。あと、好きなことを見つけるのも大事。仕事が8割イヤなことでも、好きなら死守できるから」


---タメになる言葉をありがとうございます。他にもありますか。
「目先ばかり見てるとコケるってことかな。遠くの理想を見据えて、その為の今日を生きるようにしないと」


---では、今後の頭脳警察は。
「90年に再結成した時、TOSHIとやれるまでやると決めたんだ。周りが消えていく中で、今はバンドをやり続けられる幸せを感じてる。だから頭脳警察を汚さない活動を続けたいね」

69年、「日本語でロックをやろう」という想いから、頭脳警察の歴史は始まった。それから30年以上が過ぎた06年、PANTAは新バンド陽炎を中心に、積極的に音楽活動を続けてきた。そして迎えた最愛の母の死。通夜に訪れたTOSHIは翌日、アルバムレコーディング中のPANTAの元へ現れる。
太平洋戦争の最中、従軍看護婦として働いていた母親。その死をきっかけに、当時を知る関係者を訪ね歩く。重信房子の詩に曲をつけ、アルバムを制作。重信の娘メイを迎えてレコーディングを開始。実話を基に生まれた曲が披露されたライヴで、カメラは凍てつくような殺気を記録していた。
07年12月、再始動。カメラはレコーディング風景やバックステージに加え、2人の想いを丁寧に捉える。08年9月28日、京大西部講堂でのライヴ。彼らはかつてないほど白熱したステージングをみせつける。観客に怒りをぶつけるほど熱く燃えたPANTAにメンバー、そして会場の魂がひとつになる。
INFORMATION
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映画「ドキュメンタリー 頭脳警察」
■映画「ドキュメンタリー 頭脳警察」

STORY&INFO
69年、19歳のPANTAとTOSHIを中心に結成されたバンド頭脳警察。学生運動の時代、72年に発表されたファースト及びセカンドアルバムは、その歌詞の過激さから発売禁止の処分を受け、頭脳警察は反体制のバンドとして担ぎ上げられた。そして75年、学生運動の終焉を告げるかのように彼らは突然解散する。数々の伝説的なステージと6枚のアルバムを残して…。幻野祭でのパフォーマンスを含む貴重なフッテージに加え、PANTAがニューバンド陽炎を結成した06年から頭脳警察を再始動させる08年までの3年間に渡り、ライブやレコーディング、さらにはプライベートにまで密着し、実に計250時間以上もカメラを廻し続けた。膨大な記録を渾身の3部作にまとめ上げ、総時間は約5時間15分。1部一作品として、独立して鑑賞できる構成になっている。40年間、変わらない。闘い続けるバンド頭脳警察とPANTAのすべて。

CAST&STAFF
出演/PANTA・TOSHI・菊池琢己(guitar)・中谷宏道(bass)・
中山努(keyboards)・小柳“CHERRY”昌法(drums)ほか
監督/瀬々敬久 製作・配給/トランスフォーマー 
11月7日より、シアターN渋谷にて公開中
http://www.brain-police-movie.com/
(c)Transformer,Inc.

PROFILE
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PANTA (パンタ)
PANTA

50年2月5日生まれ 埼玉県出身。
68年、ピーナツバター結成。その後、盟友TOSHI(Dr)とスパルタクス・ブント結成に参加し、69年にロックバンド頭脳警察を結成。数々の伝説的ステージと6枚のアルバムを残して、75年12月31日、渋谷のライブハウス屋根裏で解散する。76年から77年、PANTA&セカンドで、77年から81年、PANTA & HALで活動。その後ソロ活動を経て、通称PANTAバンドで、82年から89年まで活動。名盤と呼ばれる問題作「クリスタルナハト」(87年)を発表。90年から91年、頭脳警察を再結成。91年から01年までソロ活動として、アコースティックユニット漣で活動する。01年から03年、頭脳警察を再度始動させる。そして09年、FUJI ROCK FES '09の出演を機に再始動。現在、18年振りのオリジナルアルバム「俺たちに明日はない」の発売を記念して全国ツアー(11月29日の大阪・心斎橋somaまで計11公演予定)を行っている。

公式HP

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