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小沢一敬 小沢一敬

「『僕の理想はね』と言うより、『僕の予定はね』って言いたい。予定って言ったら実行しないといけないから、それに向かって動くと思うんだよね」

お笑い芸人の方が執筆した書籍がブームの中、傑作が誕生した! スピードワゴンの小沢一敬さんが描く連作短編集「でらつれ」が好評発売中だ。作品はもとより、このインタビュー中も炸裂したあま〜〜〜い小沢ワールドをご堪能ください!

撮影◎池田 悟 取材・文◎中塩智恵子


---まず小説を書くことになった経緯を教えてください。
「講談社の方から話を頂いて、はい、やりますと。子供の頃から読書が好きでいろんな本を読み漁っていたんです」


---タイトル「でらつれ」の意味は何でしょう?
「でらっていうのは名古屋弁ですごい、ベリーという意味で。つれっていうのは、友だちや仲間のことをいうんです。『すげえ仲間なんだよ』みたいな意味ですね」


---キャッチコピーに愛とありますが、テーマはやはり?
「そうだねぇマイケルも言っているけどラブなんだよね(笑)。愛は複雑で素敵なものもあれば、傷つくものもある。恋の瞬間は傷つかないもん。恋のほうがオレは好きだけど、物語になるのは愛のほう。恋は一瞬の写真や絵みたいなもの。違うかな? 恋は名詞、愛は動詞。恋をしているとは言うけど、愛をしているとは言わない。愛は動詞だから話が動き出すのかな」


---今、テレビを観ている錯覚に陥りました…。あっ、小沢さんがいるって(笑)。
「まんまでしょ? オレ、スイッチないから普段もこんな感じ。照れを振り切って本音の部分を思い切ってしゃべっていれば、こいつふざけているなって誤魔化せる」



---小説では人生の岐路に立つ年齢として35歳が設定されています。35歳にした理由は?
「15歳で働き始めて、25で東京へ出てきてスピードワゴンというコンビを組んで、35の時に本を書かないかって言ってもらえて、いつも5がつく時に転機を頂いている。昔だったら35歳は人生の折り返し地点だったかもしれないけど、現実の自分は不安も不満も抱えたままで昔と変わっていない。映画じゃないけど、『オレたち終わっちゃったのかな、まだ始まってもいねえよ』って、35なんてまだ何も始まっていない。だから35で一回くくってみた次第であります」


---その年齢の男女の理想と現実が描かれていますよね。
「理想と現実ってよく言うけど、予定と現実にしたいんだよね。『僕の理想はね』と言うより、『僕の予定はね』と言いたい。理想は叶わなくてもいい遠い存在になるから。夢もそう。『将来はこうなるのが夢です』というのはどこかで叶わないと思っているんだよね。『将来こうなる予定です』って言ったら実行しないといけないからそれに向かって動き出すと思うんだよね」



---スピードワゴンを結成した当初は井戸田さんがいろいろと引っ張ってくれたそうですね?
「そうですね。地元からこっちに出てきた頃は潤くらいしか話す相手がいなくて人見知りと言われていましたけど、今はそういうことはないです。昔は斜に構えていたのかな」


---何か転機があったとか?
「意外とみんな良い奴じゃんってことに気づいたんじゃないですか? それまでは心を閉ざしていたけど、みんな優しい人ばかりだって知って…」


---今後の抱負などをお聞かせください。
「一切ないんです。抱負は負けを抱くって書くでしょ? 最初から負けるつもりないし」


---かっこいい!
「きまったね。でもね、何とかなるのが世の中ですよ。地に足をつけて生きなさいと教わって育ってきたけど、それが正しいかどうかなんて分からないから。価値も美徳も変わっていくものだし。自分を信じてやっていけばなんとかなりますよ。『ワンピース』って漫画がすごく好きなんだけど、あんなふうに毎日、宴をやっている感じが理想。いや、予定、ね(笑)」

INFORMATION
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小説「でらつれ
小説「でらつれ」
INFO
35歳―人生の岐路に立つ18人の様々な愛のカタチを斬新な視点で描いた連作短編集。青春時代の光と影をリンクさせたトリッキーな作風は、ファンばかりでなく、多くの読者を唸らせること間違いなし。昨今の“芸人本ブーム”の中でも他の追随を許さぬ本作は、未来への希望や不安に満ちた少年・少女たちの「35歳の理想と現実」が描かれていて、著者の才能が遺憾なく発揮されている。日本一甘〜い芸人ことスピードワゴン小沢一敬、待望の初小説に注目だ!!

内容
ときどき海、どきどきキス/朝倉祐 市木詩織
愛しの天使様/植田紀美子
訪ねてくる女/大千瀬弘樹
あいうえお恋文/蟹江和樹
スピード/神田理恵
ゲームの達人/木曽啓太
彼女の数え唄/五条絵里
私の話/庄内浩市 天白弥生
ハワイへゴー/戸田剛
桜/巴由貴
力の世界/長良篤
ダイエットのススメ/福田靖幸
ぱちんこぶる〜す/堀茂雄
不倫列車/皆瀬こずえ
彼女の秘密/明神慎一郎
卒業/矢田健二
著者/小沢一敬(スピードワゴン) 講談社から好評発売中(税込1470円)

CAST&STAFF
出演/小沢一敬・永田恵悟・須加尾由二・篠原あさみ・笹嶋和人・大見 遙・万田祐介・猿田モンキー・牟田圭吾・加藤妙子・水谷かおり・小谷早弥花・池田沙耶香ほか
作・監修/宅間孝行 演出/小野 了。
3月2日(火)から7日(日)まで東京・シアターサンモールで
http://www.ts-dx.com/
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PROFILE
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小沢一敬 (おざわ・かずひろ)
小沢一敬

73年10月10日生まれ 
愛知県出身 趣味/ロック 特技/麻雀
98年、相方・井戸田潤とお笑いコンビ・スピードワゴンを結成。ボケ、ネタ作り担当。「甘〜い言葉」ネタで一躍人気に。02年、03年と2年連続で「M-1グランプリ」決勝進出。「アメトーーク!」「ゴッドタン」「人志松本の○○な話」「にけつッ!!」などバラエティを中心に活躍。テレビ東京系ドラマ「BOYSエステ」で俳優業にも進出した。音楽(特にロックミュージック)やゲームに造詣が深く、また大の漫画好きとして知られ自宅に3000冊を所有。フジテレビ系「熱血!平成教育学院」(日曜午後7時)、テレビ東京系「週刊AKB」(金曜午後5時30分)レギュラー出演中。本作「でらつれ」が待望の初小説となる。

公式HP
公式ブログ

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