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松崎しげる 松崎しげる
宮崎あおいや堀北真希を輩出した人気ドラマ「ケータイ刑事」シリーズに、松崎しげるさんがヒロインの相棒役で出演! 現場でのエピソードや「苦労話なんてないよ」と言い切る氏の芸能生活を振り返った話、名曲「愛のメモリー」に対する思いなどを教えてくれた。「ケータイ刑事」舞台版では、「歌を披露するかもしれない」とのこと。美声を生で堪能する絶好の機会は、要チェックだ!!

Interview/内埜さくら Photo/大駅寿一

---まずは出演中のドラマ「ケータイ刑事 銭形海 サードシリーズ」のお話から。松崎さんは、共演している主人公の大政絢さんを大絶賛していますよね。
僕は芸能界に入って40年経ちますけど、彼女のような優等生に出会ったのは、初めてなんです。長いセリフもきっちり覚えてスラスラしゃべるし、そつがない。僕の友人やパートナーの中にはいないタイプ。だからいい刺激を受けていますよ。『ヤバイな〜、頑張らないと』と、奮起させてもらっています。


---ベテランの松崎さんがヤバイと感じるんですか?
役者は、新人もベテランもスタートラインは一緒ですからね。台本をもらって演技し始める時期は変わらない、という意味で。


---なるほど。大政さんとは、本番以外ではどのような話を?
それがねぇ…ドラマでは、僕が一番苦手とする刑事特有の説明台詞があるんですよ。劇中のコミュニケーションが上手くいくよう話をしようとは思っているんですけど、どうも台本にばかり目がいってしまって。


---では、アドバイスなどは。
イメージ的に、少し固いかなっていうのはありますよね。新人だから仕方がないですけど。仕事以外の学生生活やプライベートを楽しんだほうがいいと思うんだけど、大きなお世話みたいよ(笑)。


---大きなお世話?
彼女は原石。僕が余計な心配をしなくても、充分な才能を持った人なんですよ。そういう人に出会えたのは、心からうれしいと思いますね。


---では、ドラマの見どころを。
携帯電話を使って活躍する女子高生を、バックアップしているのかしてないのか…っていうのが僕の役柄。四苦八苦してる様子が面白いのでオススメです。


---ドラマ撮影は、スケジュールがタイトだと聞きましたが。
昨日はね、朝5時半に起きて、午前中からずっと撮影でしょ。ドラマに入ると極端に睡眠時間は短くなり1日2〜3時間しかとれないことも。体力的には、相当キツイですよ。僕は今年で59歳になるから、まさしく『老体に鞭打って』という感じ(笑)。


---それは…若くても辛いです!
ドラマ撮影は毎日続くから、大切なのは持続性。少ない睡眠時間でいかにテンションを高められるかっていう部分が勝負でもあるんです。その方法、僕は知っているはずなのに、体がついてこないんですよ。


---特別な体力作りとかを?
特には何も。ドラマがなければ、生活は相変わらず不健康。ミュージシャンって、夜行性が多いのね。僕も同じで、夜中にピアノやギターを弾いて思いに耽っていますよ。そこから、新しい音楽が生まれますから。酒もたくさん飲むしね。飲む時は、一晩で1升くらい飲んじゃう。


---タバコもお好きですよね。
前は1日3箱60本くらい吸っていたけど、今は体と相談するようにしてます。今日は朝5時に起きて、今昼過ぎだけど、まだ4本しか吸っていませんから。


---自粛する理由はなんですか。
子供の存在が大きいですね。一番下の子なんて、まだ1歳ですから。成人した時に、僕は77歳の喜寿。教育することよりも、ただ“いてあげる”ことも必要なのかな、と感じたんです。僕らしくないですけど。自分の生きざまは『わが人生に悔いなし』ですからね。


---お子さんの存在が、松崎さんの価値観を変えたんですね。
子供には、教わることが多いし共に成長していますよ。子供ができてから、歩きタバコなんてもってのほか。子供の背丈で物事を見られるようになったんです。ようやく更正への道を歩み始めたんでしょうね、僕(笑)。




---体力がないと言いつつ精力的に芸能活動を続ける松崎さんですが、パワーの源は何でしょうか。
自分を見てくれるお客さんに元気を与えることが使命だと思っているんです。だから、お客さんがいるステージに立てば、水を得た魚になれる。


---松崎さんの姿を見て、元気をもらえる人は多いと思います。
僕の年齢って、会社員なら定年ギリギリ。団塊の世代なんですけど、そういう人たちに『こいつが頑張っているから、オレも頑張ろう』と感じてほしい。僕は、戦士なんです。若い人たちにも僕の元気を分けてあげたいですよ。


---いつもパワフルな歌を聴かせてくれますもんね。“ディナーショーキング”という称号を持っているのも納得できます。
ディナーショーは、年間で100本はこなしていますからね。ステージに立つのが飯を食うことよりも好きなんです。ステージのことを『板の上』とも呼ぶんだけど、板の上が僕の原点。原点を大事にしてきたからこそ、今の自分があるんです。


---松崎さんといえば「愛のメモリー」。愛の歌を歌わせたら、右に出る者はいないとまでいわれています。
愛は僕が大好きな言葉。その“愛”というテーマで芸能生活が成り立っているのは、本当にありがたいです。ただ、『愛のメモリー』にぶら下がっているつもりはまったくありませんよ。何種類ものバージョンで録り直しているから、この曲はどんどん進化しているんです。歌っていて飽きないし、いつも新鮮。だけど難しい…。だから、自分自身も進化しないといけないと、常に思っています。




---こうして松崎さんとお話ししていると、前向きなパワーをもらえる気がします。
プラス思考ですからね。ウチの嫁さんによく『ガキみたいね』って言われるんです。そこで僕は、『少年の気持ちを残してるから!』と、わざわざポジティブな表現に言い換えちゃうくらいですから。


---どうしたらプラス思考になれるのでしょうか。
気負いを持たずに、ありのままの自分でいる。僕はずっと、そうやって生きてきたんです。東京弁で『のづら』って言うんですけど。飾らない自分でいれば、自分に嘘をつく必要がなくなるし自分を信頼できるから、自然と考えが前向きになるんじゃないですか、きっと。


---ミュージシャンになる前は、プロ野球選手を目指していたんですよね。
ケガで辞めてしまったけどね。でも僕はいつも目標を決めたら信じ切って、疑わないんです。だから、野球では気づけばキャプテンになっていましたよ。バンドでは、コンテストの関東甲信越代表に選ばれてプロになれたし。信じてしがみついて続けてきたんです、何事も。


---信じて努力することが、成功する鍵ですか?。
う〜ん…確かに、ひとつの事に秀でるために、莫大な時間は費やしました。その代わり、他は全部切り捨てたんです。学業とかね。それを人は努力と呼ぶのかな。僕は、今まで生きてきて嫌いな事はしていないんです。“好きこそ物の上手なれ”ですよ。ただ好きなことをしているぶん、壁にぶち当たると人の4、5倍は苦しみますけど。


---読者にメッセージをお願いします。
今の若い人は、クールというより無気力な気がします。もっとがむしゃらだったり、ちょっと乱暴なくらいでいいんじゃないですか? それが男の美学だと僕は思いますよ。


---最後に、今年の抱負を!
今年というか、ここ5年の僕のテーマは、偉大なる先輩方の名曲を歌い継ぐことなんです。ナット・キング・コールやフランク・シナトラ…いろんな名曲を、若い人にも聴いてほしいです。あと、“オヤジの背中”という言葉があるように、僕も『どうしたら松崎のようになれるのか』という背中を、世の中に見せていきたいですね。
INFORMATION
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ドラマ「ケータイ刑事 銭形海 サードシリーズ」

ドラマ「ケータイ刑事 銭形海
サードシリーズ」

07年7月7日に放送を開始したBS-iの人気ドラマ「ケータイ刑事 銭形海」。ヒロインは連続ドラマ初主演となる大政絢。映像だけにとどまらず、昨年7月21日〜29日には舞台「BS初!ついに舞台だ!超豪華!演劇者殺人事件」公演や11月24日には「歌だ!祭りだ!芸術だ!〜ケータイ刑事文化祭 in ゴルゴダの森」と題した文化祭を開催するなどファンを楽しませている。
10月スタートのセカンドシリーズに続き、放送中なのが「ケータイ刑事 銭形海 サードシリーズ」。銭形海の新たなパートナーは松山進刑事、松崎しげるが演じている。“松山進”といえば79年〜82年に放送されたドラマ「噂の刑事トミーとマツ」のマツのこと。07年3月公開の映画「ケータイ刑事 THE MOVIE2」で“トミーとマツ”は25年ぶりに復活したが、マツは満を持してのテレビシリーズ初登場となる。
また、2月23日、24日には舞台「ケータイ刑事 銭形海 遂に公開!後悔しないよ!死の後悔?!〜超豪華客船キングアンドリウ世号殺人事件」(作/林誠人 演出/丹羽多聞アンドリウ)が東京グローブ座で行われる。
●「ケータイ刑事 銭形海 サードシリーズ」はBS-iで毎週土曜日23時〜23時30分放送中。

公式HP

PROFILE
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松崎しげる(まつざき・しげる)
松崎しげる

1949年11月19日生まれ 東京都出身
10代後半からバンドでの米軍キャンプ行脚を経て、70年にデビュー。77年「愛のメモリー」で日本レコード大賞歌唱賞受賞。300曲以上のCMソングを手掛け、数々の音楽祭で受賞の実績を持つ実力派で、年間100本以上のステージをこなし“ディナーショーキング”の異名を持つエンターテイナーでもある。また、「噂の刑事トミーとマツ」(79年〜81年放送)に主演するなどドラマ、CM、バラエティー、ミュージカルと幅広く活動している。00年にソロデビュー30周年を迎え、21世紀に歌い継ぎたい渾身のセルフカヴァーアルバム「OLD FASION LOVE SONG」を発売。
自身が両親から受けた愛情や温もりを50歳で初めてもうけた自分の子供たちに伝えたいとの思いで執筆した「親父の爪のあか」を出版。一男二女のパパでもある。音楽活動では、念願だったチェコ・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、自らの人生に影響を与えた名曲の数々をその歌唱力で表現したCDと「愛のメモリー」原曲を含む秘蔵映像満載のヒストリーDVDの2枚組アルバム「My Favorite Songs」を05年にリリース。
豊かな声量と類い稀なる表現力は、芸能界広しといえども一、二を争う実力。スタンダード歌手としてのポジションを揺るぎないものにしている。文化放送「松崎しげるの土ッ!ちゃか土曜日」(土曜午前8時)出演中。今年、新曲を発売予定。今から待ち遠しい。

公式HP

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