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長州 力 長州 力
人気プロレスラーの長州力さんが6月19日に公開する映画「星砂のちいさな天使〜マーメイドスマイル〜」で銀幕デビュー! 沖縄・竹富島を舞台に、島を愛してやまない頑固オヤジを熱演し、話題を呼んでいます。本作出演で竹富島の熱狂的なファンになったとのこと。さらにはリング上では決して見ることができない気負いのない人生観まで披露。革命戦士の本音をたっぷりとご堪能あれ!!

Interview/内埜さくら Photo/大駅寿一

超人気プロレスラーとして業界を牽引している長州力さんが今回、映画界に初参戦! 腕っ節の強い牛飼い役に挑戦したということでお話しを伺いました。

---長州さんが初出演した映画「星砂のちいさな天使〜マーメイドスマイル〜」について聞かせて下さい。演じた役柄には、実在のモデルがいたんですよね。
スタッフがロケハンをした時に、僕に似た人を見つけたらしいですね。年齢は僕の方が上ですけど。でも、特にその人は参考にはしていませんよ。演技をするのは初めてだし、どうしたらいいのかまったく分からなかったから、喜多監督の指示に従っただけ。『とにかく怒ってくれたらいい』と言われたから、なるべく滑舌よく怒鳴ってみました(笑)。


---撮影は沖縄の竹富島で行われたそうですね。長州さんは、以前から沖縄に愛着があったとか。
沖縄だけじゃなく、温暖で海がキレイな場所が大好きなんですよ。海外はもちろん、沖縄へも何度も行ったことがありますよ。でも、竹富島は初めて。行ってみたら何て言うのかなぁ…カルチャーショックを受けましたね。


---竹富でどんな異文化を体験したんですか?
第一に、島民の人柄がとにかく優しい。僕が泊まった民宿のおじいちゃん、おばあちゃんなんて変な言い方をするようだけど自分の両親より優しくしてくれた気がしますね。都会では忘れがちな挨拶も、知り合いじゃなくても誰とでもしていましたし。夜は明かりがついているところが飲み屋だと教えられて入ってみると、民家の中で六畳程度のお店を経営していてアットホームなんですよ。どこからともなく三線の音色が聴こえてくるのも、風情があってよかったですね。島の建物すべて、風が通りやすい造りになっているからか、夜は自然の風に吹かれて気持ちよかったですし。素晴らしくて、大好きな島になりました。


---確かに。完成作を観たら、私も竹富島へ行きたくなりました…。
「そうでしょう? この映画を観たら、竹富島が天国に一番近い島と呼ばれている所以に納得できると思うんですよ。まだ日本にもこんなに美しい砂浜と海があるんだと感動してもらえるはずなんですよね。だから、竹富島を見てみたいっていう気持ちだけでいいから、映画館へ足を運んでくれるとうれしい。僕は海に魅せられて、撮影の合い間は毎日、上半身裸で魚釣りをしていましたよ。


---完成作は観ましたか?
実は観ていないんですよね、観る勇気がない…。1人で家でこっそり鑑賞する予定です(笑)。


---島民の方々とすごく馴染んでいるように見えましたよ。特に結婚式のシーンとか。
あのシーンは何度も撮り直したんですけど、誰も指示を出していないのに、島民のみなさんが勝手にお酒を飲み出しちゃったんですよ。だから何度目かのテイクから、僕もご一緒しました(笑)。本当に楽しい時間でしたね。


---主演の飯田里穂ちゃんはいかがでしたか。
僕の一番下の娘と同い年ぐらいだから、彼女も僕にとっては娘みたいなものですよ。彼女は出番が多いから、朝から晩まですごく頑張っていましたよ。彼女の頑張りをぜひ、観てほしいですね。



---その肉体美、健康体は、どうやってキープしているのでしょうか。
若い時とはコンディションの作り方も違うので、1日1〜2時間、トレーニングをするだけですよ。ただ、1週間休むと体が怠けますね。自分の体は自分が一番知っているし、仕事だと思えば苦じゃないんですよ。そのお陰か、若い頃から体型があまり変わらないんですよね。


---長州さんが仕事をしていく上で大事にしていることは?
出会いと人との繋がりですね。出会いがなければ僕はここまで来られなかったと思うんですよ。中学、高校、大学時代の恩師には助けてもらってたくさんのアドバイスをもらいましたよ、本当に。だから僕、一度関係を築くと長い付き合いになるんですよ。


---周りに助けてもらったからこそ大学時代、ミュンヘン五輪に出場できたということですか。
そうですね。大学へ行くならレスリングでオリンピックを目指そうって目標を立てられたのも、恩師のお陰かも知れません。オリンピックに出る! っていう熱い志しかなくて、その後の人生プランはまったく考えていませんでしたけど。今は企業がアスリートと契約しますけど、僕の時代にはそんな優遇措置はありませんでしたからね。オリンピックを目指すしかない。ただそれだけ。


---将来が見えない中での練習は、辛くなかったですか?
辛い? 何が苦労か未だに分からないんですよねぇ。来年3回目の成人式を迎えるんですけど、いつでも今が一番楽しい時代だと思っていますから。当時も同じ。プロになれなかったら…なんて否定的な考えを忘れるほど熱中していました。その後はどうにかなるだろうと楽観視していましたね。



---長州さんのように、自分が夢見た人生を歩む方法とは?
夢って叶えられても諦めても関係なく、生きていかなければならないでしょう? だから最近、夢は見ないようにしているんですよね。でも、2回目の成人式あたりまでは、身近で叶えられそうな目標設定をして、1歩ずつ夢に近づくようにしていました。無理な目標は立てない。それを幾度も繰り返して、人の話に耳を傾けられる人間になりたいと思っていたんですよ。


---今回の映画出演は、夢の1つではなかったんですか?
そんな大それたことは考えていませんでしたよ。ただね、35年もプロレスラーをやっていると業界のこともよく分かるし、自分の考えや意思をスムーズに伝えることができるんだなと映画に出て実感しましたね。業界外に出ると、まったく身動きが取れないんですよ。あれがリングの中なら、もっとフットワークも軽くて滑舌も良かっただろうに(笑)。


---私生活では3人の娘さんの父親ですが、家ではどんなお父さんですか。
娘たちとは、どうも上手に関係を築けないんですよね。今でも小さな頃と同じ接し方をしちゃうんですよ。で、抱きつこうとすると嫌がられる。僕の中では一番可愛い時期で記憶が止まっているからなんですけど、理解されない。妻を含めて女4人対男は僕1人だから、立場も強くないし。家族の問題は一番大変で難しいですね。


---意外な一面をありがとうございます。では今後の目標は?
娘たちとの和解(笑)。まだ当分は無理だと思いますけどね。


---仕事面での目標は?
プロレスラーとしては、もう大きなことをしようとは考えていないんです。また映画のオファーが来たら、今回と同じくセリフが少ない役がいいですね。バラエティ番組は面白い答えを返すのが難しいから、苦手だったりもするし。でも、僕がテレビで活躍するためには、もっと(長州)小力に頑張ってもらわないと(笑)。

 インタビュー前はそのコワモテのルックスでもしや怖い人!? という印象でしたが、実は気さくな方。強い男の内面は、優しさで満ち溢れていました!
INFORMATION
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◆映画「星砂の島のちいさな天使〜マーメイドスマイル〜」
映画「星砂の島のちいさな天使〜マーメイドスマイル〜」
映画「星砂の島のちいさな天使〜マーメイドスマイル〜」

STORY&INFO
綺麗な空、美しい海、そこを通る風。息をのむ美しい景色が広がる、沖縄県竹富島。島の将来を巡り、おじいや青年部、そして観光課勤務の中浜光一(三上真史)たちは喧々囂々の議論を毎回重ね、島の人々からは笑顔が消えていた。ある朝、光一と弟の瞬一(牧田哲也)は砂浜に倒れている一人の少女・月野美海(飯田里穂)を見つける。少女は成り行きで二人の実家である民宿でアルバイトをすることになったが、彼女の影響からなのか島の人々は少しずつ笑顔を取り戻していく。しかし、この少女にはある秘密が隠されていた…。沖縄県八重山の“人魚伝説”を軸に美しい南の島の大自然を舞台に展開する、爽やかでほろ苦い、ファンタジーラブ・ストーリー。長州演じる牛飼い・上地は、昔の島の姿を取り戻そうと奮闘する頑固な中年で、島を愛するあまり、島を変えようとする若者と衝突することもしばしば。島の将来をめぐり青年部と観光課が乱闘するシーンでは共演の三上真史にサソリ固めを披露するなど劇中でふんだんにプロレス技を披露している。

CAST&STAFF
出演/飯田里穂・牧田哲也・三上真史・美保純・相島一之・前田憂佳・矢口真里・津田寛治(特別出演)・長州力・大地康雄 監督/喜多一郎 脚本/岡田茂 製作/星砂の島のちいさな天使製作委員うつぐみの会 配給/Thanks Lab 配給協力・宣伝/ビー・ウイング
6月19日からキネカ大森、池袋テアトルダイヤ他全国順次公開!

(C) 星砂の島のちいさな天使製作委員うつぐみの会




PROFILE
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長州 力(ちょうしゅう・りき)
1951年12月3日生まれ 山口県徳山市出身
長州 力

専修大時代はアマレスで活躍し、72年のミュンヘン五輪に出場。その後、73年12月、新日本プロレスに入門、74年8月にデビューする。82年10月、同世代のスター藤波辰爾への「かませ犬」発言で大ブレイク。空前の“革命戦士”長州力ブームを巻き起こし、プロレス第三次黄金時代を築く。84年にジャパンプロレスを立ち上げ、主戦場を全日本プロレスへと移し抗争を展開。87年、古巣である新日本に電撃復帰。アントニオ猪木が第一線から退いた以降の団体現場監督として新日本プロレス90年代の隆盛の時代を統率した。98年1月4日、東京ドームで現役にピリオドを打つが00年に大仁田厚の挑発に乗り、横浜アリーナでの有刺鉄線電撃爆破マッチで復帰。03年3月にWJプロレスを旗揚げ、崩壊後の04年10月には新日本のマットに突如乱入し宣戦布告した。06年からは主宰するRIKIPROの興行「LOCK UP」を始動。09年にレスラー生活35周年を迎えた。現在は、新日本のみならず全日本、リアルジャパン、ドラディション、ハッスルと全方位に参戦。現役プロレスラーとしてプロレス界のど真ん中に君臨する。本作で映画初出演。島一番の腕っ節を誇る牛飼いで、島を愛してやまない頑固オヤジ上地役を演じている。私生活では3人の娘を持つ父親でもある。

公式HP

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