山内大輔 自分が見たいカードを組む自主興行で“聖地”東京・後楽園ホールに進出!

自分が見たいカードを組む自主興行で“聖地”東京・後楽園ホールに進出!

各団体からジュニアヘビー級の選手を集めたプロデュース興行『J STAGE』が、9月12日(水)に〝プロレスの聖地〞後楽園ホール進出を果たす。15年末に立ち上げ、今年4月の新木場1st RING大会で興行は10回超え。団体でもなく、選手の自主興行でもない大会を成功させてきた要因は?主催者の山内大輔氏に聞いてみた。

出場する選手に気を使わせずみんなで気持ちよく仕事がしたい!!

──もともと業界入りのきっかけはどんな感じだったんですか?
「最初は普通にファンとしてプロレスを見に行ってたんですよ。DDTのMIKAMIさんが好きで、仕事がしたいですって直訴して」

──新人募集、求人募集からではないパターンも多いですもんね。
「気持ちを伝えてみたら『じゃあ面接やるから来て』って(笑)DDTは半年で辞めちゃったんですけど、選手の自主興行を手伝ったり、リングアナをやるようになって」

──リングアナ、音響さん、レフェリーと選手以外の裏方さんが多い業界ですが、興行をやろうと思ったきっかけはあったんですか?
「自然にやりたくなっちゃいましたね。あの〜、業界にいるといろいろ溜まってくるじゃないですか(笑)」

──自分のやりたいようにやってみたいと(笑)
「自分が見たいカードを組みたいなって。最初はもともとお付き合いのあった選手、団体から声を掛けて、そこからだんだん広がってきた感じですね」

──選手の自主興行は多いですが、知名度やバックボーンという点で最初は大変だったんじゃないですか?
「やっぱり最初は選手の知名度に頼るしかないので。反響みたいなものが出てきたのは3回、4回と続けるうちにっていう感じですね」

──続けていくうちにブランド力もついてくるという。
「前にやってた興行ではとにかくいろんなレスラーを集めてたんですけど、現在の『J STAGE』ではジュニア(ヘビー級)の舞台っていうコンセプトを決めました。そこで何かか色が出ればいいなって。飛び技がバンバンと出るような興行にしたいという考えもあって。意外とそうはならなかったですけど(笑)」

──ひと口にジュニアと言っても選手は幅広いですもんね。それこそデスマッチファイターもいるわけですし。
「飛ぶ選手もいるし、地味なテクニシャンもいるしっていう。そこはジュニアっていう切り口を作りながら、幅も出ていいのかなと」

──イキのいい選手のショーケース的な面もありますよね。
「イケメンの選手も多いですし、プロレスを見る入り口になってくれれば、とも思いますね。ここでお気に入りの選手を見つけて、各団体を見に行ってもらったり」

──興行の回数を重ねて、9月12日には後楽園ホールに初進出することになりました。
「ここまで新木場1st RING、新宿FACEでやってきて手応えもあるので、そろそろ勝負したいなって。後楽園は〝聖地〞ですから。一度はやってみたかったですね」

──興行が順調にきた要因はどこにあると思われますか。
「なんですかね…自分が見たいカードを組みたい、と続けてきただけで。自分の興行だし、みんなで気持ちよくやりたいじゃないですか。出てもらう選手にも気を使わせたくないですし」

──後楽園大会はこれまでと会場キャパがケタ違いです。そこでもスタンスは変わらない?
「それでもいいカードは組めると思います。まず発表されてる6人タッグは本当に必見ですよ。ドラゴンゲートの鷹木信悟選手と、元ドラゴンゲートの近藤修司選手が14年ぶりに対戦します。実は個人的にも2人のファンで『この対戦のリングアナをやったら辞める』と前から言ってたんです」

──実現してしまいますが…。
「でも辞めないんですけど(笑)というか後楽園がゴールではないので。その先も考えてますし、後楽園のカードも、これから追加でかなり面白いものが発表できると思います」

──会場が大きくなっても大丈夫と。
「会場が大きい分、それだけの選手を呼びますので。やっぱりウチはカードも魅力で勝負するリングですし」

──それだけ予算もかかってると。
「でも、興行やっててビジネスって考えたことなかったですね。マイナスにならなければいいやっていうくらい。興行だけでは儲からないので、たぶん(笑)」

──儲けること優先すると、自分が見たいカードだけを組む訳にはいかないし(笑)
「すべて自己負担なんでキツいのはキツいし、必死ですけどね。でもお金がすべてなら興行はやりたくないですよ。なんなら興行数を減らして一つ一つを充実させることも考えてます」

──そこは「団体運営」とは違うスタンスなんでしょうね。
「気乗りしないことはやりたくないんですよねぇ(笑)」(2018.8.16)

INFOMATION
J STAGE『9.12後楽園ホール大会』
9月12日(水)
東京・後楽園ホール
開場17:30/開始18:30

対戦カード
◆近藤修司、“ b r o t h e r ”YASSHI、菅原拓也 vs 鷹木信悟、X、X
◆田中将斗、葛西純、スペルクレイジー vs NOSAWA論外、MAZADA、FUJITA
◆金本浩二、田中稔 vs 近野剣心、仲川翔大ほか

公式HP


PROFILE
山内大輔(やまうち・だいすけ)
1980年、東京都足立区出身
アパッチプロレス軍の専属リングアナウンサーやプロレスリングDーRISE代表などを経て、15年12月にプロレスのプロデュース興行を手掛けるJ STAGEを立ち上げ、「新木場1st RING大会」を開催。ジュニア選手に特化し、4月24日の新木場大会で興行は10回を数え、9月12日のビッグマッチに臨む。

公式Twitter

取材・文/橋本宗洋 撮影/熊代紀章