キャプテン渡辺さんに聞く!ギャンブル大好き芸人の競馬必勝法とは?

競馬はレースごとに賭け金を変えないという“予想フォームの確立”が回収率を上げる秘訣です!

競馬・パチンコ・パチスロ・麻雀などのギャンブルに生活の大半を費やし、12年4月からテレビ東京系「ウイニング競馬」のレギュラーを務めているキャプテン渡辺さん。芸人ならではの苦悩や仕事に対する独特の考え方以外に伝授して頂いた、ベテランギャンブラーだからこそ編み出した必勝法は競馬ファン必読です!

競馬ファンは予想力ではなく下手な買い方で負けています!

──競馬は平均回収率が75%だとか。負けるギャンブルということですよね。
「競馬を含むギャンブルは、基本的に負けて当然なんです。僕も昔は、月に100万円溶かしたこともありました(笑)負けた事実は翌日には忘れて新たな戦いに挑むので、正確な金額ではないかもしれません。同額勝って、同額負けた記憶があります。でも昨年やっと、トータル収支がプラスになりました。『ウイニング競馬』での回収率が115%ぐらいで、プラス10~20万円程度ですが、相当優秀です。自分で言うのもアレですが……」

──すごい成績です。ぜひ〝キャプテン流競馬必勝法〟を教えて頂きたいです。
「よくぞ聞いてくださいました! 僕が敬愛する阿佐田哲也先生の『フォーム理論』で説明しましょう。『麻雀放浪記』で阿佐田先生は、博打は野球と同じように考えろとおっしゃっています。打率3割の王(貞治)選手のように、確実に打てるバッティングフォームを確立することが最重要だと。確率論ではありますが、打てなくなった時に焦ってフォームを変えるから打率が下がるわけで、調子が悪い時もブレずに同じフォームを続ければいいそうです。競馬においては〝予想のフォームの確立〟が、回収率を上げる秘訣になるということです」

──フォームを確立する方法とは?
「購入額を変更せず、買い方を一定にすることがコツです。すべての競馬ファンは、予想力ではなく買い方で負けているからです。よほどセンスがない人は別として、10年以上競馬をしていれば似たような思考になり、予想力に大差はなくなるはず。それなのに負けてしまうのは、買い方が下手だからです。例えば10番人気の馬を本命にして、そのレースで勝ったとします。その馬に1万円使っていたとしたら、僕の方程式では最低でも30万円は勝っていなければいけない。でも、5万円ぐらいしか勝たない人をよく見かけます。少額しか勝てない理由は、バラバラといろんな馬券を分散して買っているからなんです。基本的に競馬は、単勝一点、馬連一点、ワイド一点など、一点買いではないと勝てません。単勝と馬連を一点ずつ買うなど、重複してもいいんです。単勝二点買いはほぼ勝てませんし、馬連でも二点買いは買いすぎだと思って下さい。一点買いは厳しいんですけど、それぐらいシビアに見定めないと勝てないのが競馬なんです。予想に自信があろうがなかろうが、ハズレる時はハズレますから、自信があるからいつもより購入額を多くするといった買い方は無意味です。一定にすることが鉄則です」

──キャプテンさんはどんな?
「僕の場合は、1レース馬連とワイドの一点買い、各5千円ずつです! 私が編み出した買い方です(笑)! たまに三連単を千円ずつ二点ほど、オマケで買います。以前は多々あるギャンブルのうち競馬だけは負けるまでやるクセがあったんですが、ここ1年で直ってきて回収率が上がったんだと思います。ほかにはマイルールで、重賞とGIは1万円以上使ってもいいと決めています。フォームに縛られすぎるのはつまらない買い方ですし、楽しくなければギャンブルではないので。僕が目指しているギャンブルにおける究極の目標は『楽しんで勝つ』こと。人生と一緒です。楽しんだ上でお金も稼ぐ。そして、時々、負けて溶かすことも楽しむ(笑)」

──競馬について熱く語って頂きましたが、お笑い芸人としてブレイクするのが本来の目標ですよね。
「ギャンブルを仕事にしてはいますが、あくまでも趣味で〝競馬の人〟になりたいわけではないんです。今でも芸人としてちゃんと結果を出したいと思っています。でも、ウチの事務所に多く所属している、僕と同世代で40代の芸人は、みんな売れていないんですよね。バイトをしながら芸人を続けている人が珍しくありません。僕は8年前、35歳の時に初めてRー1ぐらんぷりの決勝へ進出した時にバイトを辞めたんですけど、自分は早めにバイト生活から抜け出せたと感じるほどですから。ただ、芸人の世界は辞めたら終わりなので、売れても売れなくても野垂れ死に覚悟で続けるでしょうね。7割の力で」

──7割? その真意は!?
「芸人人生はマラソンなので、100%の力を出して走っているヤツほど辞めていくんです。全速力を出した時に売れたら続けられるんですけど、失敗すると疲れ切って辞めてしまう。だから7割の力が最適というのが僕の持論ですが、サボるための口実でもあります」

──あはは! では10年後の展望は?
「10年後といわず今年、馬券収支で年間プラス300万円が目標なんですけど、仕事に関しては正直、想像がつかないんですよね。たぶん10年後は、今よりさらにテレビの影響力が弱まっていると予測している人も多いですよね。だとしたら54歳になった僕に、競馬の仕事があるのかも未知数ですし。う~ん…高齢化社会に一縷の望みを託します!(笑)」(2020.1.16)

PROFILE

キャプテン渡辺(きゃぷてん・わたなべ)
1975年10月20日生まれ。静岡県出身。
プロレスラーに憧れ、高校卒業後にUWFインターナショナルに練習生として入団するも挫折。お笑い芸人を志し、放送芸術学院専門学校を卒業後、コンビやトリオの解散を経て、10年にピン芸人に。11年から2年連続で「R-1ぐらんぷり」決勝進出を果たす。競馬、麻雀、パチンコ、パチスロに精通し“ギャンブル大好き芸人”として知られる。テレビ東京系「ウイニング競馬」(土曜午後3時)レギュラー出演中。

公式Twitter

取材・文 内埜さくら 撮影 おおえき寿一