フリーター虎次郎が高時給なピッキングのアルバイトを体験!前編

フリーター虎次郎が、
時給の高いアルバイトをレポート 前編

■日払いのバイト、「資材搬入」の仕事はどうなった?

先日、バンドマンのヤスオに連れられて行った“資材搬入”のアルバイトは、日給も高額で、しかも日払いでもらえるという、“万年金欠状態”のオレにとっては文句ナシの仕事だった。
フリーター虎次郎が「日雇い」の資材搬入アルバイトを体験レポート!
万年金欠状態のフリーターが日雇いの建築現場、資材搬入アルバイトを体験リポート!朝8時から17時までの肉体労働で一体いくら稼げたのか?荷揚げ作業のアルバイトのプラス面とマイナス面とは? 高収入求人情報【ドカント】の連載コラム「フリーター虎次郎のバイトレポート」

しかし、長らく続けていた“ニート暮らし”で、鈍り切った体が持たなかった。
今までに経験したことがないレベルの筋肉痛に、働く意欲もすっかり失われ、ベッドから這い出るとこが出来なくなった…。
結局、そこで働いたのは一度きりとなり、瞬く間に所持金は底をついた。とはいえ、実家に“寄生する”ニート稼業のご身分である。
実家でジーっとしていれば、食うには困らないワケだが、毎日家でゴロゴロしていると、親の顔が日に日に険しくなっていく。

昨晩、冷蔵庫にあった発泡酒を飲みながらテレビの前で寝っ転がっていた時、ちょうどタイミング悪く仕事から帰ってきた親父と鉢合わせてしまった。
その時の無言でオレを見つめる目…、苦虫を噛みつぶしたような不機嫌ヅラときたら…。
ありゃ、カミナリが落ちる前兆だ。そろそろ真剣に仕事を探さないと危険水域。

まずは急場しのぎに“日払い”のバイトでも…。

■求人サイトで「日払い・高収入」の仕事を探すも・・・。

早速オレは求人サイトで、条件を選択して仕事の検索をしてみた。
“日払いあり”
“日給1万円以上”
“高収入”
カタカタ…、ターン!

すると検索結果には、
“資材搬入” “仕分け・梱包” “警備”“引っ越し”などの体力系の仕事や、
“コンサートスタッフ”“コールスタッフ”“エキストラ”などの面白そうなバイト、
果ては“ガールズバー男性スタッフ”まで、
目移りしてしまうぐらいに多くの求人が表示された。

この中から一つの仕事を選ぶことなんて、優柔不断のオレには到底出来そうにない。
しばらく思案した後、ここはもう一度“日雇いバイトのプロ”、ヤスオに相談してみることに決めた。
あいつならきっと、資材搬入の仕事よりも“楽”で、なおかつ“高収入”、さらに“日払い”の仕事をきっと知っているはずだ。

なんとも虫の良すぎる話なのは先刻承知の助だが、早速ヤスオに電話をする。
やはり持つべきモノは“友”である。
ヤスオは苦笑しながらも相談に乗ってくれた。
今日は仕事明けで、夜のバンド練習までは時間があるというので、新宿で落ち合うことになった。

■日雇いバイトの“プロ”、ヤスオ登場!

トレードマークの“金髪ロン毛”はそのままに、待ち合わせ場所のカフェに現れたヤスオ。
以前に増して日焼けした様子で、さらに精悍な面構えになっていた。

「おー!その感じだと、あのバイト(資材搬入)、頑張ってるみたいだねー」
その姿を見てオレが言うと、ヤスオは答えた。

「おう、昨日は朝から深夜まで2つ現場を回ったよ。日給は1万5千円。なかなかハードだったけどやっぱり稼げるよ。また一緒に行こうぜ」

オレは頭を掻きながら切り出した。
「いや…、この前の後さ、3日間位ひどい筋肉痛になってさ。ほら、オレって根っからのシティボーイだから力仕事には向かないんだよ。もうちょっと“楽”な仕事ってないのかな~?」

するとヤスオは、フッと鼻で笑いながら腕組みをした後に言った。
「じゃあ、“ピッキング”にでも行ってみるべか?」
「ん?ピッキングって鍵を開けちゃうヤツ?おいおい、空き巣はさすがに勘弁してよ、犯罪じゃねーかよ!」
オレが言うと、ヤスオは呆れながら言った。

「バカ、そのピッキングじゃねえよ。俺が言ってるのは“倉庫内作業”のだよ。その中のピッキングって仕事だよ!」
「えっ、倉庫内作業?ピッキング?それってどんな仕事?」

■倉庫内作業、そしてピッキング、その仕事内容とは?


ヤスオの教えてくれた話をまとめると、“倉庫内作業”という仕事には、以下のような様々な業務があるという。

トラックからの荷下ろし・積み込み
倉庫に商品を積んだトラックが到着した際、商品の“荷下ろし”を行う。また倉庫から出荷する際にトラックへ商品の“積み込み”を行う。
仕分け
トラックから荷下ろしされた商品を選別して、倉庫内の決められた場所に保管する仕事を“仕分け”という。
また次に説明する“ピッキング”によって集められた商品を検品・梱包した後、配送先に応じて分類するのもまた“仕分け”と呼ばれる場合がある。
ピッキング
伝票や指示書、また最近では“ハンディ”などと呼ばれる端末を使って、倉庫に保管されている商品を出荷のためにピックアップする仕事を“ピッキング”という。
ピッキングは具体的に2つの方式があり、倉庫内の各商品の保管場所を回って商品を集めてくる“摘み取り”方式、ベルトコンベアで運ばれてくるカゴや段ボールに商品を入れていく“種まき”方式がある。
検品
ピッキングした商品を梱包・配送する前に、注文品や注文数に間違いがないか、また商品に不良品がないか等をチェックする仕事を“検品”という。
梱包
商品を定められた緩衝材・ビニール等で包んで段ボールに入れるなど、出荷・配送出来るようにする仕事を“梱包”という。

「へー、倉庫の仕事っていっても色んな内容があるんだ…。その中でも“ピッキング”の仕事がオススメってこと?」

「そういうだね、倉庫によっては仕事が分業されてなくて、いくつかの仕事を掛け持ちでやる場合もあるんだけどね。“荷下ろし”や“積み込み”もやらされると結構な重労働になる。しかも扱ってる商品が重かったりすると、メチャメチャ体がキツイ…。まあ、俺の経験値の中から楽そうな仕事を選んでやるよ」

「あ、ありがとう?」
やはり持つべきモノは友である。

■さっそく面接!とっとと登録!!

「それじゃあ、これから電話して、面接を受けてきなよ」
「えっ、これから? でも履歴書とか持ってないし…」
と、そこで先日の“資材搬入”バイトの面接を思い出した。

「もしかして、この前の資材搬入と同じ感じ?」
「そうそう、即日面接&即日採用!まだ面接時間だから行ってきなよ」
ヤスオが言うには、今回の仕事も登録制で、面接といっても15分程度、連絡先の記入や簡単な仕事の説明程度。そしてよっぽどのことが無い限り採用となるという。
その後に会社からメールやLINEなどで、各現場の募集内容が送られて来る。
そして、その中からどの現場で仕事をするかを自分で決めて返信する、ということである。

「どの現場に行くかは俺が決めて連絡するから、明後日あたりに行こうぜ!」

こうしてオレはヤスオと一緒に、倉庫バイト・ピッキングの仕事に挑戦することになった。

ヤスオと別れ面接を受けた後、オレは家へ帰り、母に金の無心をした。
というのも、先程新宿へ向かうために使った電車賃とカフェのコーヒー代で、オレはすっかり金を使い果たしてしまったからだ。

これでは明後日の仕事現場に向かうことも出来ない。
もちろん、この金が仕事をするための必要経費であること、給料が入ったら必ず真っ先にお返しすることなどを早口で説明した。

「なんで日雇いの仕事なんか…。倉庫の仕事とか危ないんじゃないの…」母はブツブツ言いながらも財布を開けてくれた。

ひとまず準備は完了!

[ライター]フリーター虎次郎

気ままなバイト生活を送る、とある男の物語。
オレの名前は、トラジロウ。
といっても「男はつらいよ」の“寅次郎”ではなく、一字違いの“虎次郎”。この名は「男はつらいよ」の熱狂的なファンだった父と、大阪生まれで「阪神タイガース」をこよなく愛する“虎党”の母によって命名された。
そんな有難い名前を頂いたオレは、すくすくと“虎党のフーテン”に成長する。
ただし“寅さん”の時代のように、境内でバナナの叩き売り、なんてシノギがある訳なく、そこは現代流、求人サイトを時たま覗く気ままなフリーター稼業。
そんな“寅”ならぬ“虎”の仕事日記。
よろしくおたのみ申します。