仕事情報誌ドカント

街田しおん 街田しおん
 モデルから女優へ転身後、映画「ラブキルキル」主演を始め「狗神」「突入せよ!あさま山荘事件」出演と映画のフィールドを中心に活躍する街田しおんさんは、趣味の映画鑑賞は2000本超というシネマフリークでもある。
06年も出演作が続々と公開を控える彼女が、体感した“無人島ムービー”に迫った!

INTERVIEW/立花みこと PHOTO/谷口達郎

---本作の中盤からラストにかけて無人島でのシーンが続きますが、撮影エピソードを。
控え室は車の中、その車で10分は走らないとトイレもない場所で。1週間ぐらい集中的に撮ったので、28時間連続撮影なんてこともありました。一気にやせましたね(笑)

---映像の独特の色味も手伝ってか、リアル感に襲われ、榊英雄さん演じる洋平に自然と感情移入しました。
ホント黄緑がかった色がキレイで、海の感じとか引き込まれますよね。現場はごつごつした岩場や砂浜、洞窟、筏の上と、ハードなロケで大変だったけど、やり甲斐がありました。さきほど控え室の話をしましたけど、無人島の感覚に体や心を合わせる意味も込めて、待ち時間もできるだけ屋外、野外にいるようにしました。

---74年のイタリア映画「流されて」、02年のアメリカ映画「スウェプト・アウエイ」を日本を舞台に、独自に解釈したリメイク作品ですよね。
このお話が決まる前からどちらも見てました。オリジナルのイタリア版とボサノバのテーマ曲が昔から大好きで、2000本以上は見ているほど映画鑑賞が趣味なんです。本当に『台本に惚れ込んだ』作品で、巡り合えて、出演者に選んでもらい、幸せだなと。

---出演の経緯を教えてください。
今年の春ぐらいに、リメイクを亀井監督で撮ると聞いて。共演が榊さんで、やりたいなと思っていました。亀井監督の『心中エレジー』も見てましたし、監督作への出演は楽しみでした。台本を読んだ時、『これを演じてみたい』と感じて打ち込んだ作品です。

---街田さんによる本作の解釈は?

人と人はどこまで分かり合えるのか、分かり合えないのか、結構、痛みを伴った作品になっていると思います。監督と榊さんと3人でミーティングをしては話し合って。大粒の雨に砂まみれ…砂浜での激しいシーンは痛くて、頑張りましたよ。



---高飛車でプライドの高いヒロイン多々野恵利香役は、選挙に出馬する局アナの設定ですがモデルや参考にしたことはありますか。
女性の底にある逞しさを、一番意識しました。

---キャラクターで、これだけ凶暴、強烈なヒロインの日本映画って珍しいと思いますが…。

私もあまり見たことがないですね(笑)。傲慢で我が儘ばかり。でも正直だし、生きる逞しさや迷いがないところは素敵ですよ。不安や弱い面も見せて、それでも憎まれ口を叩いて…。可愛いところもあるんです。

---一緒に時間を過ごした中国人が、1人で逃げ出し、海岸に打ち上げられている横を通り過ぎるシーン、完全無視スルーでしたよね。
あはは。あれは監督の指示です。「街田さん! そのまま行って、横を見ないで!」って。監督からは強さと弱さ、両方を見せてほしいとお話があり、人と人との関係性や立場を理解するとああなるんです。
"生"と"性"を問うがテーマの一つでもあるので、そういうシーンが何度かありますが、中国人との関係は『極力冷めた感じで』と。愛情はまったくなく、ただ生きるためだけに行為に及ぶ。一度目なんかは私、食べ物を貪りながら…ですからね、ありえないですよ(笑)

---というと、榊さん演じる洋平との砂浜での最後のラブシーンは、少なからず関係が親密になってきて…。吐息にドキドキしました。
あそこは少しづつのキスシーンとか、2人の関係、距離が徐々に近づいていく様を投影しているシーンですね。



---会話がないシーンが印象的で、動きに声や音を感じることができるんですよね。共演の榊さんとの意志疎通で、心掛けたことは?
以前に2作品で共演してて、演技スタイルとか、いろいろなことを考えている人だなあと。突き飛ばしたり、ハードに体当たりで演じるシーンが多かったので、助け合ってやれました。

---もし、無人島に流されたら?
何か1つだけ持っていけるなら男の人ですね(笑)。これしかない! ただし、条件があって"うんちくだけ"男はバツ。強くて逞しくて魚を取るのが上手なこと(笑)。つくづくそう思いました。

---最後にPRをお願いします。
体験して欲しい、見る人に感じて欲しい作品ですね。見どころが、ここをあそこをじゃなくて。自由に感じ取って欲しいです。
INFORMATION
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「楽園〜流されて〜」

女は楽園を作りたいと思った。そして男は楽園に行きたいと願った。

【STORY】
 孤島に流されてしまった男女。そこは食べるものどころか、一滴の飲み水さえ手に入れることが困難な場所。それまでまったく違う環境や価値観の中で生きてきた2人、お互いを拒否し、憎しみ合う…。空腹感に苦しみ、孤独感に苛まれる日々の果て、極限状態に追い込まれた男女がやがて選択した愛の形とは…。

【CAST】
街田しおん・榊英雄・小林且弥・不二子・ベンガル・鈴木一功・佐藤貢三ほか

【STAFF】
監督/亀井亨 脚本/永森裕二・亀井亨 製作/フルメディア・AMGエンタテインメント・バイオタイド
UPLINK Xにて1/28からロードショー公開


PROFILE
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街田しおん(まちだ・しおん)
1971年11月30日生まれ 兵庫県出身
特技/日舞・英会話・水泳・ゴルフ・映画鑑賞

モデルから女優へ転身。映画「狗神」「突入せよ!あさま山荘事件」などに出演し、着実にキャリアを積み、「ラブキルキル」主演で好評を博す。
今年も「WARU」(2月25日公開)「全身と小指」「アネモネ」「風雲児」などが公開を控え、1月21日に放送の土曜ワイド劇場「混浴露天風呂連続殺人25」(テレビ朝日系)に出演など映画以外にもテレビドラマ、CM、舞台など幅広く活躍中。

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