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浅野忠信×北村一輝×ユースケ・サンタマリア 浅野忠信×北村一輝×ユースケ・サンタマリア
「デタラメな映画だけど、予想を超えて観終わるとホント爽やか」
ユースケ=右
「役者として初めてのタイプの役なので、ぜひ観て頂きたいです」
浅野=中央
「本当に贅沢で"びっくり箱" だらけの作品。参加できて良かった」
北村=左
宮藤官九郎の伝説の舞台が映画化! 岸田國士戯曲賞に輝いた異色作に惚れ込んだ細野ひで晃が映画監督デビューを飾る。面白くないワケがない!! 3人のスペシャル・インタビューをどうぞ!!

構成・文◎立花みこと


---演じられた役柄をそれぞれご紹介頂けますか。主人公の鈍感な男凸やん役の浅野さんから。
浅野「本能で生きている、野生動物のような存在です。言ったことと違うことをやっても、本人にとっては全く関係ない。だからタチが悪いんでしょうね。演じていて、とても楽しい人物でした。実際に凸やんがいたらムカつくと思いますけど(笑)」

北村「江田っちは純粋な男。普通とはベクトルや表現が違いますね。派手に過ごしているけど、実は凸やんの手の平の上で踊らされてますよね。…してやられている。弱いヤツが虚勢を張ってる感じがして人間っぽいですよね」

ユースケ「岡本はダメでいい加減だけど、人間の寂しさや切なさを最も体現している。感情移入しやすいキャラクターだと思います。けど、あんな警官、ダメですよね。服装カスタマイズだし、後ろ髪長いし、拳銃持たせていいのか? みたいな」


---浅野さんが登場人物3人を総評すると。
浅野「凸やんに共感…は出来ないんですが、『やっちゃったもん勝ち!』的な凸やんっぽい部分はパクっていこう、と思いましたね。岡本は調子がいい人なので、ああいう役割が普通は楽だと思います。江田は一番大変でしょう。何事も先頭切ってやるのに、最後は他の人に持っていかれる。それでも『いいぜ』って、彼は言いますから」

ユースケ「みんな! 岡本の弱さ、ズルさ、優しさが凝縮された名シーンを忘れてない? あれがなきゃただの賑やかしにしかならない岡本のキャラが立った!! 最後に銃で撃つシーン、あるとないとで全然違う。って自分で言っちゃったよ(笑)」



---男3人集まったところで、今度はユースケさんから、他の2人についてコメントをお願いします。
ユースケ「浅野くんはクールでお洒落でカッコイイという世間の印象が強いと思うけど実は可愛い、チャーミングな男なんです。いつもニコニコしてて気負いとか感じさせない。ほわっとしてる。すごく刺激を受けました。北村さんは連ドラでご一緒したことがあって兄貴肌。同世代だけど現場を引っ張ってくれて頼りがいがある人です」

浅野「北村さんは以前から共演したい役者さんでしたが、自分が北村さんのどこに魅力を感じたかが分かりました。話がすごく面白くて、とても魅力的でした。ユースケさんは明るいのに軽い感じは全くなく、嘘が無い。デリケートでいつもお腹を壊していました(笑)。愛すべき人です」

北村「最初に凸やんが登場するエレベーターのシーンも予想をはるかに上回っていて、さすがだと思いました。すごいな、何そのリアクションって。ユースケ? どうでもいい(笑)。彼はちょっと変な人をやらせると天下一品ですよ。適当にやっているように見えるけど、本当はものすごい考えてますからね。浅野さんはもちろんのこと、こういう中に入れて頂いて良かったです。いい空気でした」

ユースケ「本当に楽しかったです。昔からの友だちという設定だったから空気感とかセリフの間とか話し合ったりして、むちゃくちゃ面白かったです。やりがいを堪能しましたね」


---男3人でそんなに盛り上がれるものですか?
北村「ほとんどが密室に閉じ込められてましたからね。ずっと3人ですよ。カラオケルームの一室が控え室でしたので、TVモニターで北京オリンピック中継を見て盛り上がったり」

浅野「スタッフから『オジサンたちがまたニヤニヤしてるよ〜』と思われるくらい、男3人でよく話をしていました。2人は本番になると切り替わるタイプ。でも僕は凸やんだから切り替えなくていいんです。そのまま本番で休憩中の話を出すと、2人から『さっきの話を出すなよ! 本当に使われちゃったよ〜』と笑いながら怒られたりと、本当に面白い撮影でした」



---では、作品の見どころやPRを。最後は北村さんからお願いします。
北村「最後にアニメで江田っちが出てきた時は本当にうれしかった。クドカン作詞の歌を歌わせてもらえたことも本当に贅沢で。想像を超えた衣装の数々、細野監督のこだわりも徹底していて凄かった。それで、あのセットでしょ。"びっくり箱"だらけの作品ですね」

ユースケ「自分の出た映画もいつもは一回観ればいいほう。一度も観ないこともある。でもこの作品はもっと観たい、もっともっと欲しいとさせられるんです。確かにデタラメな映画なんだけど、観終わるとめちゃくちゃ爽やか。毎回、適当なことをプロモーションで言うけど今回は本当に観たことのない作品だし、予想を超えてました。もう観てもらうしかない。でもその価値はあると断言します」

浅野「面白いですよ!! ぶっ飛んでいるけれど、真面目な部分もある作品です。誰にでも役割があって、めちゃくちゃな人間関係に見えるけれど、最後はきちんと友情に向かって結びついていく。『必要でない人間はいない』ということを、ちゃんと描いています。友だちは、家族でも恋人でもなく、一番どうしようもない部分を見せてもいい存在だと思います。キャストのキャラの濃さだけでも、単純に面白い映画になっています。役者として初めてのタイプの役なので、ぜひ観て頂きたいです」

INFORMATION
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映画「私のなかの8ミリ」
映画「鈍獣(どんじゅう)」

STORY&INFO
殺しても死なない鈍感な男、凸やん(浅野忠信)。とある事情により彼の殺害を目論む、自分のことしか考えない、別の意味で鈍感な彼の幼馴染みたち。しかし、何度殺しても凸やんは戻ってくる上、一切彼らを疑おうとしない。そんな凸やんの一途な友だちを求めるピュアな鈍感さが、徐々に幼馴染みたちの心を変えていく……。05年、宮藤官九郎が脚本を手掛け、第49回岸田國士戯曲賞を受賞した舞台の映画化。浅野忠信を主演に迎え、再び自ら脚本を書き下ろす。おとぎ話のような町で、おかしな大人たちが繰り広げるファンタジック・ミステリー。

CAST&STAFF
出演/浅野忠信 北村一輝 ユースケ・サンタマリア 真木よう子 南野陽子 佐津川愛美 ジェロ 本田博太郎ほか
監督/細野ひで晃 脚本/宮藤官九郎 アニメーション制作/スタジオ4℃ 制作プロダクション/スプーン 配給/ギャガ・コミュニケーションズ
公式HP
5月16日(土)よりシネクイントほか全国順次ロードショー


PROFILE
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浅野忠信(あさの・ただのぶ)
浅野忠信
73年11月27日生まれ 神奈川県出身

映画は90年の「バタアシ金魚」でデビュー。公開待機作に「剱岳 点の記」(木村大作監督)などがある。

公式HP

北村一輝(きたむら・かずき)
北村一輝
69年7月17日生まれ 大阪府出身

NHK大河ドラマ「天地人」に上杉景勝役で出演中。公開待機作に「ACACIA」(辻仁成監督)などがある。

公式HP

ユースケ・サンタマリア(ゆーすけ・さんたまりあ)
ユースケ・サンタマリア
71年3月12日生まれ 大分県出身

09年は本作を始め、「20世紀少年 第2章-最後の希望-」(堤幸彦監督)「少年メリケンサック」(宮藤官九郎監督)と公開作が目白押し。初監督を務めた「弁当夫婦」が収められたオムニバス映画「R 246 STORY」のDVDが好評発売中。。

公式HP

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