メンズエステの実態。そこで働く男性スタッフの仕事とは?

メンズエステの実態。そこで働く男性スタッフの仕事とは?

2019年2月、某人気有名俳優が自宅に派遣されたマッサージ店の女性従業員に性的暴行を加えたとして、強制性交の疑いで逮捕されたニュースをご記憶の方も多いだろう。

報道番組やワイドショーでこと細かに事件の詳細が取り上げられ、その舞台となった“派遣型マッサージ店”“派遣型エステ店”という業態が話題となった。

ニュースを見た皆さんはお分かりだろうが、この派遣型マッサージや派遣型エステは“風俗店ではない”
いわゆる“性的サービス”を提供しないお店なのだ。
これらは“メンズエステ”と呼ばれ、近年都心部を中心に人気が高まっているナイト業界のジャンルである。

しかしこのメンズエステ、実際にどんな営業形態でどのようなサービスを提供しているのお店なのか、知らない方も多いのではないだろうか。

そこで今回は、メンズエステというお店の実態や、そこで働く男性スタッフの仕事の詳細について解説をしたい。

1.メンズエステってどんなお店?

皆さんは“メンズエステ”と聞いて、どのようなお店を想像するだろうか?
一般的には、TVCMなどでも頻繁に見かける“ダンディー●●●”といった、男性向けの脱毛や痩身といった美容関連の施術を行うエステサロンのこと、と思っている方が多いかもしれない。

しかし、ナイト業界でいうメンズエステは全く違うものである。

端的にいえば、男性客に対し、女性セラピストがアロマオイルなどを用いて全身マッサージを行い、リラクゼーションを提供する“癒し”のお店である。

メンズエステは、風俗店が営業する際に必要な“風営法”の届出は行っていない。
よって、性的なサービス、いわゆる“ヌキ”のサービスは提供していない。

当然、風俗店ではないので、女性セラピストは施術中に制服を“脱がない”
風俗店のように“全裸”になってサービスを提供することはないのだ。
ただし、お店のホームページなどをチェックしてみると、女性セラピストが胸元のチラ見えするようなセクシーなコスチュームを着用している場合もあり、そんな姿から性的サービスがあると“勘違い”する男性も多い。
また、男性客は施術の際、衣服を脱いで“紙パンツ一枚”の姿になることも、その勘違いを助長させているのかもしれない…。
だが、すでに述べたようにメンズエステでは“ヌキ”のサービスはNG、女性セラピストへの“ボディタッチ”も厳禁なのである。

1-1.メンズエステと“風俗エステ”の違い

『いやいや、メンズエステにだって“ヌキ”はある!』と言う方もいるだろう。
そう、確かにそんなメンズエステは存在する。だが、それはメンズエステではない…。

話しが少しややこしいが、性的サービスを提供している“ヌキあり”メンズエステは、“風俗店として”管轄の公安委員会へ営業届出を行った上で、メンズエステとして営業をしているのだ。
届出済の風俗店だから、“プラスα”で性的サービスを提供することが可能なのである。

ナイト業界では、このような風俗店の届出を行っている“ヌキあり”メンズエステを“風俗エステ”と呼び、“ヌキなし”メンズエステを“非風俗エステ”として区別している。

1-2.メンズエステの営業形態や価格相場

メンズエステには、様々な営業形態のお店があるが、大別すると以下の3つになる。

①店舗型エステ
②マンション型エステ
③派遣型エステ

①“店舗型エステ”は、街中に看板を掲げ店舗を構える営業形態。女性セラピストが店内で施術を行う。
“中国エステ”“台湾エステ”など、アジア系エステのお店がこの部類に属する。
風俗店とは異なり営業時間に制限がないので、店舗型でも翌早朝まで営業しているお店もある。
施術料金は、60分8千円~1万円が相場であるが、追加料金で“ヌキ”のサービスを提供するなど、“グレーゾーン”な営業をしているお店もある。

②“マンション型エステ”は、看板を出さずマンションの一室で営業しているお店。
3LDKの高級マンションで各個室をプレイルームとしているお店や、ワンルームマンションの一室がそのままプレイルームになっていて、女性セラピストが男性客と“1対1”で個室接客をするお店なども多い。
営業時間は、午前中から24時迄といったお店が一般的である。
施術料金は比較的高めで、90分1万5千円あたりが最短最安コースの目安であろう。

③“派遣型エステ”は、ホテルや男性客の自宅に女性セラピストが派遣され、そこで施術を行う形態。
派遣型エステの営業時間は長く、午前中~翌早朝まで、お店によっては24時間営業のケースもある。
料金相場は、格安なお店から高級店まで幅広く、近隣のホテルには、60分8千円から派遣が可能なお店もあれば、2時間3万~5万円といった高級店まで存在する。

※本コラムでは、①の店舗型エステ(中国エステ・台湾エステなどのアジア系エステ)はテーマから外れるため省いて進めさせていただく。

1-3.メンズエステの人気の秘密

2時間3万円のメンズエステ…。そんな高額な料金を支払っても女性セラピストは服も脱がないし、ボディタッチも出来ない。もちろん性的サービスもない…。普通の男性ならばこう言うだろう。

『そんなのだったら普通の風俗店に行くよ!』

店舗型風俗店(ファッションヘルス)の相場は、60分1万5千円ほど。
その金額で女の子は裸になってくれるし、あんなこともこんなこともフィニッシュまで出来るじゃないかと…。

今、何故こんな“ないないづくし”のメンズエステが人気沸騰中なのだろうか?
その秘密を探るため、ドカント編集部のスタッフでメンズエステにドはまりしているライターのN君(36歳)にメンズエステの魅力を聞いてみた。

1-4.N君が語る、メンズエステにハマッた理由

“メンエス”の魅力は、とにかく決まった“ルールがない”ってことなんですよ。
結局、ソープやヘルスとかの風俗って、決められたサービスの“流れ作業”じゃないですか。
シャワー浴びて横になって全身リップに素股とか…、そんなのに飽きたってのもありますよね。

メンエスの場合は、お店によってサービスが違うのは当然で、同じお店の子によっても全然違うんですよね。
指圧マッサージは基本ですけど、アロマやパウダーを使ったり、洗体や回春なんてのもあったり…。
同じお店でもマッサージの施術方法が全然統一されてなかったりしますからね。
味気ないサービスの女の子もモチロンいますし、逆に紙パンツの中にまで手を突っ込んで、“鼠径部”(そけいぶ)のキワキワまでオイルマッサしてくれる女の子もいたりとか…。
ノリによっては“暴発”のハプニングも許されたりとか…。
それこそネットの掲示板には、『A店のB子はあんなコトができた』とかの噂話がメチャクチャ書き込まれてますよ。
『どこまで出来るか?』とか、実際にお店でプレイするまで分からないってのが逆に面白いんですよ。
不確定要素っていうのかな、決まったプログラムがないから逆にドキドキを楽しめるんですよね。

だから風俗遊びに飽きた、40代とか50代の中高年男性に支持されているんじゃないですかね。

2.メンズエステの男性スタッフについて

メンズエステのお店、その中心はなんと言っても“女性セラピスト”だ。
彼女たちの施術によってもたらされる“癒し”を求めて、男性達はメンズエステに通う。
しかし、女性セラピストだけではお店の運営は成り立たない。
“裏方”仕事をこなす“男性スタッフ”の存在が不可欠だ。

2-1.メンズエステの男性スタッフ、その勤務体系は?

メンズエステはマンション型と派遣型で営業時間に違いがあることを先に記したが、その違いは男性スタッフの勤務体系にも表れている。
マンション型は2交代のシフト制、派遣型は営業時間が長いことから、3交代のシフト制であることが多い。
なお、勤務時間はどちらも8時間~10時間といったところが一般的だ。

メンズエステの男性スタッフ、その仕事内容は?
男性スタッフの仕事は多岐に渡るが、おおよそ次のように大別される。

①受付業務
②セラピストのケア・シフト管理
③WEB関連業務
④洗濯・清掃業務

①受付業務
電話やメールなど、お客様からの問合せ受付業務は、男性スタッフの最も大切な仕事である。
特に、派遣型の場合は、お客様との直接の会話は電話に限られるため、より重要度が増す。
予約時間やコース内容を間違いなく受け付けることはもちろん、希望を聞いてオススメの女性セラピストを案内したり、しっかりコミュニケーションを取りながら応対しなければならない。
マンション型の場合は、ホームページに住所を記載していないお店が多いため、お客様がお店に辿り着くための道案内も行う。
また最近では、問合せは電話やメールだけではなくTwitterやLINEなどのSNS経由でも届くので、見落とさずにチェックすることが必要だ。

②セラピストのケア・シフト管理
お店にとって女性セラピストは大事な“商品”。彼女たちが出勤してくれなければ商売は成り立たない。
そのため、常日頃から彼女たちに気を配り、悩みがあれば相談に乗ったり、お店で不快な思いをした時にはしっかりとフォローをしてコミュニケーションを図っていく。
そうしてセラピストからの信頼を得て、出勤に繋げていく事が大切だ。
また、日々のセラピストの出勤数が適切になるために、各セラピストのシフトを調整するのも男性スタッフの仕事となる。

③WEB関連業務
新人セラピストの入店情報やセラピストの出勤情報、キャンペーン情報などをお店のホームページにアップするのも男性スタッフの仕事となる。
今はそれらの作業はシステム化されており、WEBの専門知識がなくても簡単に行えるようになっている。
また、SNSを活用しているお店の場合は、そこでも情報発信を行う。
これらインターネットでの情報発信が、お店の売上を左右すると言っても過言ではない。

④洗濯・清掃業務
メンズエステでは、施術の際にアロマオイルやパウダーなどを使用するため、大量のタオルが必要になる。
また、セラピストの着用する衣装もオイルで汚れるため、それらを随時洗濯する。
マンション型の場合は、施術ルームがあるため、各ルームの清掃も随時行う。
特にシャワールームは汚れが目立つので、お客様の入れ替え時にはしっかりと清掃をしたい。
ワンルームマンション型のお店の場合は、その部屋で待機しているセラピストが清掃を行う場合もある。
お客様は“癒し”を求めて来店する。そんな時にタオルが臭ったり、部屋が汚れていたらどう思うだろう?
お店のイメージはガタ落ちでリピートも望めなくなってしまう。洗濯・清掃をおろそかにしてはならない。


3.メンズエステの男性スタッフ、その給料は?

メンズエステで男性スタッフとして勤務した場合の給料はどのくらいなのだろう。

正社員:月給25万円~30万円スタート
アルバイト:時給1,200円スタート

このあたりが相場の給料額となる。
非風俗のお店ではあるが、給料面は風俗店と同様なかなかの高水準となっている。
正社員の場合は、基本給にお店の業績に応じた“インセンティブ(歩合給)”や各種手当が付与される。
また、昇格して役職が付けば“役職給”が加算されて、給料が上がっていくシステムになっている。
そして、幹部職や店長職まで昇格すれば、“月給50万円以上”といった高収入を稼ぐことも可能になる。

メンズエステの人気は高く、今後も新規店のオープンが見込まれている。
よって、女性セラピストと共に男性スタッフの募集も増えていくことが確実である。
お店が増えるということは、店長ポストも増えるということである。
昇格・昇給スピードが早い風俗業界よりも、メンズエステ業界の方がよりスピーディーに高収入を得られる可能性があるのではないか。
高収入ワークを探している方には選択肢の一つとなるだろう。