風俗店の面接ノウハウ!採用される人とされない人の違いとは?
■風俗店で働くために……
- 未経験の方でも大歓迎!
年齢不問!
学歴や経歴なども関係なし!これらのキャッチフレーズは、風俗店の男性スタッフの募集で頻繁に目にします。
一般企業では年齢や学歴、中途採用の場合は職歴などが重要視されますが、風俗業界では応募条件のハードルが低く、年齢や学歴、職歴が不問で募集しているお店がほとんどです。
そのため風俗業界には、50代の新人スタッフさんや中卒の店長さん、ニートから送迎ドライバーになった方など、多種多様な経歴の方々がいます。風俗業界ではスタッフを集める際に、“来る者を拒まず”といった側面もあります。
ですので、風俗店だったら「誰でも採用されるんじゃないの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。ところが、近年では大手の風俗店グループや高級店などは法人運営となり、一般企業並みの基準で採用活動をおこなっているお店も増えています。
風俗店に応募する側も、相応の面接対策を立てて挑まなければ不採用の憂き目に遭ってしまうかも知れません。風俗業界だからといって甘く考えるのはやめましょう。
そこで今回は、都内で複数店舗の出張型ヘルス(デリヘル)を運営しているグループの幹部スタッフ、久本さん(39歳)に、採用される人と不採用になってしまう人の違いについて実情をお聞きしてレポートをします。
1.求人への応募の時から選考は始まっている!
- 実際に風俗店で働くためには、まずは求人募集をしているお店へ応募をすることから始まります。
面接の前段階、この応募時からお店側のチェックは始まっています。【風俗店の求人に応募をする方法】
・電話での応募
・メールや求人サイトのフォームからの応募
・LINEでの応募 1-1.現役幹部スタッフへ“応募”について質問
- ――最近ではLINEで応募する人も増えていますか?
「多いです。LINEは若い人にとっては身近なツールですし、気軽に応募できますから」――電話で応募するよりメールやLINEのほうがよいですか?
「いえ、どちらかというと風俗店の場合は電話応募のほうがよいです。電話が一番話しが早いですし人柄も伝わりますから。それにメールやLINEですと、どうしても女性からの応募を優先してしまうので、折り返しが遅れることも多いです」――お店側もお客様や女の子への対応が大事ですからね。
「お客様や女性にはスピーディーに対応しなければならないので……また、こちらからメールで返信する前に別の人から電話で応募が入ったらそちらを優先します。男性スタッフの募集には、やる気や積極性も伝わるので直接電話をして欲しいです」――応募の際に気を付けることはありますか?
「電話やメールでも、まずは言葉遣いです。そんなに丁寧に話す必要はないですが、いきなり『面接したいんすけど~』なんてのはダメですね(笑) メール応募で多いのは『返信はメールで』って書いてあるのにメールエラーでこちらからの返事が受信できない設定になっているとか……あとは延々と質問メールが続く人も疲れますね……」――そんなに質問があるなら電話してくれと。
「LINE応募も同じです。いきなり『日払いできますか?』とか(笑) それで『日払いは5千円まで可能です』と返事をすると、『OK』ってスタンプで返信がくるとか……」――スタンプ!それで採用されると思っているのでしょうか……
「残念ながらそんな人はウチの場合、応募者リストに“C”(要注意)マークが付いてしまいますね」 1-2.応募の際に気を付けること
- 応募の電話でお店側がチェックしているのは、“マナーをわきまえている人か”です。
電話やメール、LINE、いずれの場合も、まずは自分の名前をいうこと。
親族や友達と話しているのではありません。社会人として、いや、人として“最低限のマナー”は守りましょう。【電話をする前の準備】
・求人広告など電話をする店舗の情報がわかるもの
・面接前に電話で聞いておきたい用件をまとめたもの電話中に慌てないために、これらを準備してスムーズに話しを進めましょう。
また、お店が忙しい時間帯(開店直後や夜19時以降の時間帯)の電話応募は避けたほうがよいでしょう。
店舗の営業時間にもよりますが、13時~18時頃に電話をするのがベターです。
当然ですが、非通知で電話をするのは印象が悪いので気を付けましょう。また、ガヤガヤと周りがうるさい場所から電話をするのも失礼です。 1-3.応募の会話例
- それでは実際の応募電話の会話例をみてみましょう。
「お忙しいところ失礼します。本日は『ドカント』を見て電話いたしました。私、●●●(名前)と申しますが、採用ご担当者様はいらっしゃいますか?」
まず名前、連絡した理由を伝え、面接が可能なのかを確認します。
「面接をお願いしたいのですが、可能な日程はございますか?」
そして大切なのは、面接時に必要なモノを確認すること。
「面接の際に必要なものはございますか?」
履歴書(職務経歴書が必要な場合もある)や、身分証明書(写真付きの証明書を指定される場合もある)など指定されたものは必ず面接に持参しましょう。また、筆記用具は指定されなくても持参するのが常識です。
「19時までの早番勤務は可能でしょうか?」
面接をする前に“どうしても確認したいこと”や“譲れない勤務条件”は、事前に聞くほうがお互いのためによいでしょう。
だからといって、矢継ぎ早に質問をするのは印象が悪くなります。
電話での質問は1~2つに絞りましょう。「お忙しいなかありがとうございました。失礼いたします」
最後はお礼を述べ、相手が電話を切ったことを確認してから切ります。
【メール応募の際に注意すること】
まずは自分のメールの受信設定をチェック。
お店からの返信は、必ずしも応募受付のアドレスだとは限りません。
採用担当者が携帯メールで受信をして、のちほどパソコンから返信をするケースも多いです。
パソコンからのメールを受信制限している方は事前に解除しておきましょう。また、お店からのメール返信がない場合もあります。その際には直接電話をして確認してみましょう。
採用担当者が女の子の応募や面接などに追われて、あと回しになっているケースも多いです。「○月○日の××時頃にメールをしました○○と申します」
このように電話をすれば問題ありません。
2.面接の前に…事前に準備をすること!
- お店への応募を経て面接の日程が決まり、そしていよいよ面接日を迎えます。
面接当日に慌てないために、しっかりと事前に準備をしておきましょう。【面接の前に準備をすること】
・面接場所の事前確認
・必要な持ち物(履歴書や筆記用具など)
・服装や身だしなみのチェック 2-1.現役幹部スタッフへ“面接の準備”について質問
- ――面接の前段階で確認しておくことはありますか?
「お店や事務所など面接場所を確認してください。 求人サイトやホームページに地図や住所が出てますから、Googleマップなどで道順のチェックもして欲しいです」――時間厳守は当然、面接に遅刻するとか絶対にNGですから。
「それが遅刻する人が多いんです!面接時間を過ぎてから電話が来て『道がわかりません』って……道順はホームページで公開していますから、事前に調べておきましょうよって……」――面接前からかなりのマイナスポイントですね。
「普通の企業でも同じですけど、社会人としてまず最初のルールは時間厳守です。最悪、電車の遅延などで遅刻をしてしまう場合は、指定時間の10分前には遅れる旨を先方に連絡しなければいけません」――面接時の服装や身だしなみは?
「ウチの会社では面接時の服装の規定は厳しくありません。スーツ着用を義務付けている風俗店もありますが、ウチは襟付きのワイシャツを着用してジャケットに綿パンで問題ありません。ただ、面接ではスーツにネクタイ着用が無難だと思います」――社会人として常識のある身だしなみで臨むべきですね。
「Tシャツやジャージで面接に来る人や、ピアスとかアクセサリーを付けて来る人もいますけど(笑)」――コンビニに行くスタイルですね……
「やっぱり男性も女性も第一印象が大事です。高価な服を着る必要はないですが、ジャケットがシワだらけだったり、襟首やシャツの袖口が汚れていたり……とかはマイナスですね。とにかく清潔感がある身だしなみで面接に臨んで欲しいです」 2-2.事前準備で気をつけること
- ●必要な持ち物の確認
応募の際に聞いた面接時に必要な書類を揃えておきましょう。
履歴書はもちろんですが、お店によっては職務経歴書や写真付き身分証明書が必要な場合もあります。
当日に「忘れました」では通用しません。事前に用意しておきましょう。また、履歴書や職務経歴書などは、当日に急いで書き上げると経歴を間違えるなどのミスをしてしまうので、面接の前日までにはしっかりと書類を仕上げておきましょう。
●服装や身だしなみ
「風俗店だから適当な格好でも大丈夫」と甘く考えている人もいるかも知れませんが、服装や身だしなみも面接官から常識の有無をチェックされています。あなたが面接官だったらどう考えるでしょうか?
金色に染めた頭髪、伸びたヒゲ、ジャージ姿、デニムにスニーカー……
そんな格好で面接に来る方とスーツを着用している方、どちらを採用したいと思うでしょうか。面接を不真面目に受ける人が、真面目に仕事をするわけがありません。当然、スーツ着用が望ましいですが、どうしてもスーツの準備ができない場合は、ジャケットに襟付きのワイシャツ、綿のパンツやスラックス、革靴などの装いを準備しましょう。
ポイントは清潔感です。
風俗店の仕事は、お客様や女の子と接する職業です。
男性にも女性にも嫌悪感を持たれない清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
また体臭や口臭などのエチケットマナーにも気を付けましょう。かといって香水がきついのもNGです。 3.いざ面接へ!面接で聞かれることを想定しよう
- そしていよいよ面接が始まります。
どのような職業でも面接で必ず聞かれることがあります。
当然、風俗店の面接でも同じ質問がなされます。最低でも以下の3つは押さえておきましょう。【面接で聞かれること】
・志望動機
・前職について(退職した理由)
・自己PRまた、面接官はその会話で何を探っているのでしょうか?
3-1.現役幹部スタッフへ“面接”について質問
- ――風俗店の面接で気を付ける点はありますか?
「風俗業界の場合、面接での会話はある程度正直に話して問題ないと思います。借金問題や家庭の事情など、男性も女性も色んな事情を抱えているケースが多いので、働いてもらう前に事情があれば共有しておきたいです」――志望動機は、どの会社の面接でも聞かれますが……
「志望動機も、一般企業では印象が悪いですが、『お金を稼ぎたい』など正直なモチベーションで問題ないです」――「御社のサービスは使い勝手がよいので……」とか言っても変ですからね(笑)
「ただ、嘘を吐かない姿勢は大事ですが、『時給が高くて日払いだから』『寮にすぐ入りたくて』『女の子が好きだから』など、あまりに正直過ぎてもダメですけどね(笑) その志望動機のなかでやる気を感じさせる目標を提示できるとよいですね」――やる気を感じさせるとは?
「『お金を稼ぎたい』なら、なぜお金を稼ぎたいのか?という部分です。『家族で住めるマンションを買いたい』『将来独立をしたい』でもよいです。一般企業ではNGですが風俗業界ではOKなんです」――前職についても、退職した理由とともに必ず聞かれますが……
「前職についてはアルバイトでも何でもよいです。経歴で合否は左右しません。むしろ退職した理由をチェックします」――仕事を辞めた理由でどのような点に注目しますか?
「ひとつは、ウチの会社で長く働いてくれる人なのか?、もうひとつは、ウチも同じ理由ですぐ辞めないか?をチェックします。ですから、辞めた理由を聞いて『給料が安いから』『休みがないから』『残業が多いから』『上司とソリが合わないから』など、単純な悪口ばかりの人は敬遠します」――ここでも何かプラスアルファを?
「そうですね、給料が安いと言いたいなら『実績や成果で評価される仕事がしたい』、上司と合わないなら『年功序列がない会社で力を発揮したい』とか、ポジティブな転職理由に結びつけて答えられたらGoodですね」――面接を上手にこなすコツってありますか?
「本当に基本的なことですが、まずは面接官の話をきちんと聞くことです」――えっ!話しを聞かない人っているんですか?
「結構います(笑) こちらの質問の途中で喰い気味に答える人とか、延々と自己アピールをされる方とか……マイナスイメージを持たれます」――自己アピールしたつもりが逆効果に……
「あとは、相手の目を見てハキハキと明るく話す。これだけで全然違います」 3-2.面接で気をつけること
- 風俗業界のスタッフ採用の場面では、履歴書や職務経歴書などの書面上の事柄よりも、面接での会話に重点を置いている会社が多いです。
言い換えれば、学歴や経歴などよりも応募者の人柄を重視する傾向にあります。面接官が限られた時間でチェックしたいことはこの2つです。
・会社(店舗)で活躍できそうな人か?
・会社(店舗)で長く働いてくれる人か?この2つを探るために面接官は応募者へ質問をしています。ですから、この質問意図を理解して答えれば高評価につながります。
志望動機からは、応募者のやる気がチェックされます。
退職理由からは、会社をすぐに辞めずに根気強く長く働いてくれる人なのかを見られます。
『○○が嫌だから』という退職理由ではなく『○○をやりたいから辞めた』と前向きな回答ができると印象はよくなります。この仕事で成長したいポジティブな姿勢や、将来の目標をアピールできれば、ウチの店舗で長く活躍してくれる人材だと高評価を得られます。
また、面接は対話ですので、面接官の話をきちんと聞くことを心がけてください。
面接官の質問の途中で話し出す、質問された内容とは違う話しを延々と続ける……など相手の話を聞けない人は、協調性やコミュニケーション力に疑問を抱かれてしまいます。
相手の目を見て話しを聞き、自分が話す際には姿勢良くハキハキと回答しましょう。自己PRも過去の実績を延々と述べるのではなく、面接官から聞かれたポイントを的確に答えるようにしましょう。
詳細に自己アピールをしたい場合は、履歴書とは別に職務経歴書を作成すると面接での会話も弾み好印象を持たれます。