【コロナ禍でも絶好調】製造業・工場の仕事で稼ぐ【年収600万円】

■2022年 新型コロナの影響は続いている…

2020年から始まった新型コロナウイルスの感染拡大は、さまざまな業界に大きなダメージを与えた。
ドカント的業界では、特に居酒屋やラウンジバーなどを運営する飲食業や、ナイトワークを中心とした接客業に激震が走った。
閉店や倒産が相次ぎ、リストラ雇い止めの憂き目に遭った方々の声がドカント編集部にも寄せられた。
2022年を迎え、新規感染者の数が落ち着きを見せていたのも束の間、新たなオミクロン株の感染爆発で再び東京の街は先の見えない状態に陥っている……

■コロナ禍でも業績好調な業界は?

多くの業界に逆風が吹き荒れたコロナ禍で、業績が好調な業界もある。
リモートワークや巣ごもり需要の恩恵を受けたIT業界がその最たるものだが、「ものづくり」を担う製造業も堅調に需要を伸ばした。

自動車や電子機器、食品加工など、これまで東南アジアを中心とした海外に生産拠点を置いていたが、コロナ禍で各地がロックアウト状態となり、生産量が大幅に減少してしまった。

需要はあるが生産が追い付かない……
今、製造メーカーは海外はもとより、国内でも生産量を上げようと躍起になっている。

■雇用の不安定な東京を離れる人々も…

With コロナ……新型コロナウイルスとの共存も二年が過ぎ、東京では不安定な雇用状況に嫌気が差している人々が増えている。

営業時間短縮要請、アルコール提供自粛要請、まん延防止措置、非常事態宣言……

都度繰り返されるさまざまな規制で、飲食店や接客業で働く従業員たちは不安定な労働環境を強いられてしまう。

「明日から一週間シフトに入れないから」
「緊急事態宣言中なので一ヵ月休業する」

などと一方的に雇用主から伝えられることも珍しくない。

しかも、飲食店や接客業はお客さんと対面する仕事なので、働いている時間は常に感染リスクにさらされる。
それなのに、出勤規制や減給などの憂き目に遭ってしまうのだ……

毎日の満員電車……どこに行っても人、人、人……

このコロナ禍を契機に東京を離れる人も多い。
2022年1月31日、東京都が発表した推計人口によると、東京都の人口は1398万8129人で、前年同期から4万8592人減少したという。
東京都の人口が減るのは26年ぶりとなり、新型コロナウイルス感染の影響が出た結果であろう。(東京新聞
地方に引越して新たな環境で安全に働こうとする人々が増えている。

■住み込みで一年働いてお金を貯める!

「地方で寮完備の住み込みで働ける求人はないの?」

コロナ禍に入り、ドカント編集部にもこのような問い合わせが急増した。雇用が不安定、しかも常に感染リスクにさらされる東京を離れ、地方で一定期間働いてお金をためようというワーキングスタイル。

誰でもすぐに入寮できて、高収入が期待できる仕事の代表格といえば……
製造メーカーの工場で働く仕事であろう。

■工場で働くという選択肢

工場の仕事、製造業と聞くと難しい作業を想像する人も多いだろうが、そんなことはない。
作業マニュアルやラインに沿って単純な作業を繰り返すのみである。

年齢性別問わず、未経験者でも簡単にスタートできる。
三日から一週間ほどの研修期間を設けている会社がほとんどで、なかには一日の研修で実務がスタートする場合もある。
もちろん研修期間の給料も変わらない。

■工場の仕事の種類

工場の仕事、製造業の主だった職種を見てみよう。

【組立・組付け】
製品に部品を組み付ける仕事

【検査・検品】
製品に不具合がないか検査する仕事

【機械オペレーター】
機械を操作して材料を加工する仕事

【プレス・加工・研磨】
機械に金属をセットしてボタン操作をおこなう

【梱包・ピッキング】
製品を梱包し指定の場所に運ぶ作業

■年収600万円を稼げる業界

ナイトワークなど水商売の世界では、求人広告の文面に「年収1千万稼げる!」などのキャッチコピーが踊っている。
たしかに、1千万円の収入を得ている人も多いのは事実である。

だが、誰でも一定期間働けば必ず1千万を手にできるわけではない。
厳しい売上ノルマや、複雑な人間関係をクリアしたうえでたどり着ける1千万である。

しかし、製造業の収入は基本的に固定された時給や月給で計算される。
なかには「時給2000円」など高給な仕事もあり、入社祝金などさまざまな手当を含めると「年収600万円」を超える仕事もある。

自動車用部品の組立スタッフの収入例を見てみよう。
給与:月収45万円※時給1850円
(内訳)
173時間勤務※深夜勤務60時間を含む
残業30時間、休日出勤7.83時間、交通費
※残業、休出、深夜勤務には手当付き。

年収540万円※月収45万円×12ヵ月
さらに入社祝い金80万円がプラスされ……
年収620万円!

絵にかいた1千万よりも、初年度から必ず手にできる600万円……
あなたならどちらを選ぶだろうか?

■寮費は?敷金、礼金は?


住み込みで働く、となると必要になるのが「寮」である。

手厚い待遇で有名なナイトワークの業界でも、寮完備がスタンダードとはいえ、月5~6万円ほどの寮費がかかるケースがほとんど。
都市部と比較して賃料は安いとはいえ、地方でも月4~5万円ほどの寮費が発生する。
さらに敷金は?礼金は?冷蔵庫やテレビ、電子レンジも買わなきゃならない……

この固定費が不安で腰が引けてしまう人も多いだろう。

■働いている間は寮費が無料!

しかし、製造業の工場で働くスタッフは「寮費無料」がほとんど。
会社側も一年以上の長期間で勤務ができるスタッフを求めているので、就労期間中は寮費を無料にしたり、敷金や礼金、保証金も無料にしている。

さらに、家具家電もリースができる。
冷蔵庫やテレビ、電子レンジ、洗濯機、ガスコンロなど生活に必要となる備品を 月8千円~1万円でリースが可能。
また、地方では車(マイカー)を使いたい方が多いが、駐車場を月3~5千円で借りられる会社も多い。

つまり、手ぶらで引越しが完了し、即仕事に入れるのである。

■さらにこんな待遇も!?

冒頭に述べたような事情から、コロナ禍の現在、人材確保に熱心な製造業の求人には、他では見られないような好条件を提示した求人が激増している。【総額50万円などの祝い金を支給】
入社したスタッフ全員に祝い金を支給する会社も多い。
なかには総額50万円を手にできる仕事もある。
もちろん初月に全額が支給されるのではなく、毎月10万円ずつなど、一定期間働いたあとに全額が支給される場合がほとんどである。

【正社員雇用のチャンスがある】
働いている企業は大手メーカー上場企業の製造部門となる。
二年間ほどの勤務実績で正社員雇用されるケースもある。
または、派遣登録した会社(派遣会社)の正社員として雇用される場合も多い。

【土日祝日休み・年間休日120日】
休日が多いのも製造業の特徴である。特に土日を休日にしている企業は多い。
なかには、三勤三休(三日勤務して三日休む)で月の半分が休日のケースもある。

忙しいから一週間ぶっ通しで働かされる……などブラックな環境とは大違い。
どの会社も週休二日制プラス長期休暇ありの「年間休日120日」をクリアしている。

【フォークリフトなどの資格取得】
業務内容によるが、フォークリフトなどの資格を取得できる会社もある。
運転技能講習取得支援をおこない、受講期間も時給は発生するので、お給料をもらいながら資格取得ができる。

【友人と一緒に応募ができる】
友人やカップル、親子で一緒に応募が可能な求人も多い。
一人で知らない地方で働くことが不安だったり、カップルで共働きしたい方にはおすすめ。

■工場で働いている人たちの声

 

Eさん(男性)

現職:京都府亀岡市 電子部品検査スタッフ

年代:20代
職業経験:アルバイト
入社時期:2021年8月

コロナの影響で飲食業から製造業に転職しました。
初めての製造業でしたが、慣れるまでは一週間程度だったと思います。
現在入寮していますが、入寮希望で就業される方は多いです。
少し田舎なので、ゆったりと過ごしたい方によいのでは(笑)
個人的に一番のメリットは、年収ですね。
固定残業制なので、毎月安定した収入が稼げて貯金も増えました。
逆に残業が苦手な方にはダメかもしれませんが、稼げるのは間違いないです。
軽作業がメインの工程ばかりなので、僕は残業は苦になりません。
工場の仕事は煩わしい人間関係が全然ないです。ただ黙々と仕事をすればよいので、その点も僕には向いてます。

Oさん(男性)

現職:愛知県豊田市 自動車部品組立スタッフ

年代:30代
職業経験:車の販売店
入社時期:2019年2月

車が趣味で今は作る側に回っているわけですが、非常にやりがいを感じています。
私と同じように車好きな方が、今後笑顔で乗車する姿を考えると、とてもやりがいを感じられます。
交替制なので体が慣れるまでは時間がかかりますが、土日が休みなので生活リズムは整えやすいと思います。
車の製造なので、大きな部品はすべてロボットがやってくれます。
仕事中はもくもくと皆さん作業に取り組んでいますが、休憩中は共通の話題で盛り上がったり会話もそこそこありますね。