現役キャバクラ送迎ドライバーに聞く!食材配送・アドトラックのドライバー仕事。

現役キャバクラ送迎ドライバーに聞く!食材配送・アドトラックのドライバー仕事。 男性高収入求人ドカント

■ここは都心の繁華街。とある雑居ビルでひっそりと営業するBAR。

ここは都心の繁華街。とある雑居ビルでひっそりと営業するBAR。 男性高収入求人ドカント

時計を見ると午後11時30分。いつものBARへと向かう。
珍しいことに店は客で賑わっていた。

「まいど~、奥に一席空いてるよ~」

マスターが私に気付き、えびす顔でカウンターの奥を指差した。
腰掛けた席の両隣はどちらも見知らぬ男性客である。常連客が多いこの店では、これもまた珍しい。

マスターに、いつものバーボンをオーダーすると、左隣に座っていた客も声を上げた。
「ウーロン茶もう一杯下さい」

マスターが笑いながら応える。
「お客さん、誰かと待ち合わせ? お一人でウーロン茶飲むってのも珍しいね」

その口ぶりから察するに、このお客はどうやら一見さんなのだろう。
茶髪に派手な柄模様の入ったスウェット姿から20代半ばといったところか…。

「いや、待ち合わせとかじゃなくて、俺“ドライバー”やってんっすよ」

「あぁ、だからウーロン茶飲んでたんだ。タクシーの運転手さん? その若さで?」

「違いますよ、キャバクラ送迎ドライバーっすよ!」

「あー、キャバクラのお姉ちゃん達を送っていくヤツだ」

「そうっす。店の女の子達のトークで、このお店の名前がチョイチョイ出てたから興味があったんすよ」

「そっか、じゃあこれから深夜に仕事ってわけか?」

「そうなんっすよ。俺も飲みたいんすけど、なんせ車の運転なんで…。しかし、なんか女の子がいっぱい集まってるお店を想像してたんすけど…」

■青年の職業はキャバクラの送迎ドライバー。

「オッサンばっかで悪かったな!」

マスターが大声を上げた。
確かに見渡す限り今店にいるのは全て男性客、それもオッサンだ。

すると彼は狼狽えるように首を振った。
「いやいや、スンマセン…。まだキャバ嬢は働いてる時間っすもんね…」

「で、お兄さんお名前は? どこのキャバクラで送迎ドライバーをしてるの?」

「あ、吉田ショウタって言います。●●●●で送迎ドライバーやってます」

早速マスターから矢継ぎ早の質問が始まった。
気になった一見客には必ず行うこの店の儀式のようなものだ。

「で、ウチの店の名前を出してたキャバ嬢は誰よ?」
「知らない? じゃあどんな感じだった? 顔の特徴は? 色白? 髪の色は?」
「なんだよ~ちゃんと思い出せよ~ホラ~」

「…」

店の名前を出したキャバ嬢を知りたいだけでこの詰問である。
これではあまりにショウタ君が可哀そうだ。
大切な新規客なのに…だからこの店は閑古鳥が鳴いてるんだって…。

私は話を変えた。
「まあまあ。ところでキャバクラの送迎ドライバーの仕事はもう長いの?」

ショウタ君はホッとしたように私の方を向いて話し始めた。
「いや、キャバクラのドライバーはまだ始めて1年位ですね。でもドライバー稼業はもう5年以上やってます」

ほう。
ということは、現在の仕事であるキャバクラの送迎ドライバーのずっと前からショウタ君は“ドライバー”だったワケだ。
ずっとキャバクラのドライバーだったのか? それとも?

よし、今日の酒のツマミは“青年のドライバー稼業について”…このネタにしよう。

■ショウタ君のドライバー稼業、そのスタートは?

聞くと、彼の年齢は29歳だという。
茶髪のシャレた髪型やファッションは今時っぽいが、どことなく地方都市の元ヤンキーというか、そんな雰囲気が漂っている。

「いやいや、俺“元ヤン”じゃないっすよ! 実家も都内ですから…埼玉との県境の方っすけど…。 ヤンキーではなかったけど勉強は全然ダメで、何とか大学には滑り込んだんっすけど、これがまた埼玉のド田舎にあって…あまりに退屈過ぎて1年で中退しちゃいましたよ」

「ドライバー稼業はいつから始めたの?」

「大学を中退して2、3年プラプラしてたんですが、さすがにこりゃマズイかなと…。 そこで見つけた求人が“業務用食材”配送ドライバーだったんですよ」

ショウタ君のドライバー稼業、そのスタートは? 男性高収入求人ドカント

■原点は、業務用食材の配送ドライバーだった。

「それがドライバー稼業の原点だ」

ショウタ君は頷いた。
「そうっすね。その時は別にドライバーの仕事に興味があったワケじゃなかったんすけど…。 当時、俺は“原チャリ”が移動手段だったんで…求人サイトで見つけたその会社が原チャリで通える場所にあったってことが選んだ理由でしたから」

そして、業務用食材の配送ドライバーの仕事内容や収入、待遇などについて教えてくれた。

【ドライバー稼業・その①】 業務用食材の配送会社
【職種】業務用食材のルート配送ドライバー
【給料】正社員:月給20万円~
【勤務時間】7:00~16:00(実働8時間)
【休日】完全週休2日(日曜・水曜)・年末年始
【資格】要普通運転免許(2トントラックも運転可能)・未経験歓迎
【待遇】社会保険完備・賞与年2回・駐車場完備
【仕事内容】ワゴン車やバン、2トントラックに業務用の食材(肉・野菜など)を積み込み、取引先の飲食店に配送する。 毎回決まったルートでの配送なので長距離運転はない。

「都内の飲食店に配送って、1日に何店ぐらい回るの?」

「だいたい20店ぐらいっすね。回るお店やルートは毎回決まっていて、それに従って配送するんですよ」

「配送は一人で?」

「そうっすね。一人でワゴンに乗って1店1店回って行きます。 研修が終わって一人で動き始めた時は緊張しましたけど、慣れればお気楽なもんでしたね」

「そういう配送の仕事って“営業”みたいなこともするの? 注文を取ったり売り込んだりとか?」

「配送会社によっては、配送先で注文を取ったり新商品のPRがあったりするみたいだけど、俺がやってたのは配送だけでしたね。食材を届けて納品書を渡してて終わりっすね」

■“正社員”勤務で収入は安定。それでも仕事を辞めた理由は?

「その会社ではどれくらい働いたの?」

「3年間働きました。 仕事をしてるうちに運転が好きになったのと、ぶっちゃけ月々の給料は高くはなかったけど、正社員だったから年2回のボーナスもあって収入が安定してたのも仕事が長く続いた理由っすね。 ちゃんと“有給休暇”も取れたし…中古だけど車も買えましたからね」

年2回のボーナスに有給休暇…。なんて素晴らしい響きなんだ。 しがないフリーライター稼業の私からすれば垂涎の待遇ではないか。
しかし何故、そんな安定した仕事を辞めたのだろうか?

「若かった、ってこともあるんでしょうけど…毎日一人で同じルートで配送してると、だんだん仕事に飽きて来るんですよね…。 そうなると朝の出社時間が早いとか、何かツラい部分ばっかり考えるようになっちゃって…。 原チャリ通勤だったから冬場の早朝なんて寒くて寒くて…。それで結局、嫌気が差して辞めちゃいました」

“正社員”勤務で収入は安定。それでも仕事を辞めた理由は? 男性高収入求人ドカント

■ショウタ君のドライバー稼業、次は何の仕事のドライバー?

「業務用食材の配送ドライバーを辞めて、その後は?」

“アドトラック”のドライバーをやりました」

アドトラック? それって何だっけ?
私が思考を巡らしているのを察して、彼が口を開いた。

「アドトラックってのは“宣伝トラック”のこと、でライブとかコンサートなんかを宣伝するトラックっすよ。ほら、街中を音楽鳴らしながらよく走ってるでしょ」

「ああ、アレか! 高収入女性求人サイトなんかの宣伝をやってる、アレだよね。あのへんな歌をガンガン流す超迷惑なヤツ」

私がそう言うと、彼は笑いながら、アドトラックのドライバーの仕事内容や収入、待遇などについて教えてくれた。

【ドライバー稼業・その②】 アドトラック・運行会社
【職種】アルバイト:アドトラックのドライバー
【給料】日給1万2千円~
【勤務時間】12:00~21:00(うち休憩1時間・実働8時間)
【休日】シフト制(週4日以上の勤務)
【資格】中型一種免許・未経験者歓迎・年齢不問
【待遇】社会保険完備(正社員)・茶髪ヒゲピアス私服OK・駐車場完備
【仕事内容】広告宣伝のためトラック(4トン、2トントラックなど)を繁華街で運行する。 運送業ではないので荷物の搬送作業はない。

“中型運転免許”は、元々持っていたの?」

「えぇ、食材の配送ドライバーをしてる時に、次の仕事はトラックの運転手なんかも良いかなぁと思ってたんで…。 それで仕事を辞めた後、大型免許よりも取得費用が半分くらいで済む中型免許を取りました」

「なんで、トラックはトラックでも、アドトラックを選んだの?」

「求人サイトで偶然見つけたアドトラックの仕事が、昼12時始まりだったからっすね。 俺朝弱いんすよ…だから昼からなら続くかなって…」

「単純に時間帯の問題…」

「そうそう、バイトだから勤務日の縛りもないし。それにっすね…」

そこで彼は一呼吸おいて、笑いながら言った。
「繁華街を賑やかに走り回るアドトラックって運転するの気持ち良さそうじゃないっすか? 実際なかなか爽快なんすけどね」

「う~ん、そうなんだ。それは街宣車を運転する感覚か? というか街宣車に乗ったことないけど…。 街を走ってるアドトラックって、すごいデカいじゃん。あれは大型免許を取得していないと運転できないんじゃないの?」

彼は笑いながら首を振った。
「街を走ってるアドトラックは、デカいやつだと“4トンロング”っていう車種が多いんすけど、アレって“普通免許”でも運転が出来るんっすよ」

「マジで?」

「ただし、平成29年の6月2日以前に普通免許を取得していた場合っすけどね。 それまでに免許を取っていれば“5トン以下”のトラックは運転できるんですよ。 荷物の最大積載量が3トンっていう制限はあるんすけどね」

ということは、私の持っている普通運転免許でもあのデカいトラックを運転出来るのである。
「いやいや、あんなドデカいトラっク運転できないよ…」

「まぁ、そうでしょうね。 それに平成29年の6月2日以降に免許を取った場合は、3,5トン未満しか運転出来なくて4トンロングはNGなんで、募集はどこも“要中型免許・要大型免許”になってるんですよね」

■宣伝トラックのドライバー、その運転のコツは?

「アドトラックを運転するコツとかある? 普通車を運転する時との違いみたいな?」

「アドトラックは、あくまで交差点で信号待ちをしてる人や、通りを歩く人にアピールするのが仕事なんすよ。 だから道が空いていても、ゆっくりゆっくり走らなきゃいけないし、人が多い駅前の交差点付近なんて超~最徐行、信号が黄色になったら即停止みたいな運転なんすよ」

「あー分かる! こっちが急いでる時にムカついたことが何度もあるわ! しかもギャーギャー変な音楽流してるし!」

「スンマセン。だけどこっちはトラックだから、座席が普通の乗用車よりも全然高いじゃないっすか、だから睨まれたりクラクションを鳴らされても、あんまり気にはならないかも…」

「東京から神奈川まで、ずーっと女子求人サイトのアドトラックが前を走っていて、頭がおかしくなるかと思ったわ!」

「確かにアレはヤバイっすね。 あっそれと、コンサートやライブの宣伝トラックを走らせてると、そのミュージシャンのファンの子が手を振ってくれたりするんすよ。 そしたらこっちも手を振り返したりして。そういうのも楽しいっすね。 まぁ俺はそのミュージシャンと何の関係もないんすけど…」

「勤務時間が“12時~21時までの9時間”ということは、その時間を繁華街で走るの?」

「いや、タイムスケジュールとしては、12時に車庫を出発→14時頃に新宿、渋谷といった都内の繁華街に到着→決められたコース運行→19時にコースから撤収→21時に車庫へ帰着。 といった感じです。 その間に1時間の休憩を取るんで、実質的にコースを運行しているのは5時間ぐらいっすね」

「そうなんだ。でも車庫を出発して都内繁華街まで2時間もかかるなんて、車庫は一体どこにあるの?」

「ウチの場合、車庫は埼玉のずーっと奥っすね。 だから都心に来るまで2時間もかかるんすよ」

宣伝トラックのドライバー、その運転のコツは? 男性高収入求人ドカント

■トラックの車庫は都内にはない!仕事を辞める原因に…。

「えっ、そんな遠いところから来てるの? 都内に車庫があったら移動時間も短くて宣伝の効率も良いのに…」

「それが“東京ナンバー”のトラックには条例の規制があって宣伝トラックが運行できないんですよ。 それでトラックの多くは近隣の県のナンバーで東京都内に乗り入れてくる形になってるんすよ」

「なるほど、そういった事情があるのか。 それに都内でトラックを何台も収容できる車庫を借りたらその費用も高額になるよね…。 それが埼玉の奥の方だと随分コストカット出来るからね」

「そうすね。ただ、それがアドトラックのドライバーを辞める原因になったんですけど…」

「えっ、どういうこと?」

彼はため息をつきながら言った。
「その埼玉のずーっと奥の方にある車庫って、東京と埼玉の県境にあるウチの実家からでも、車で1時間かかるんすよ。 俺は車通勤ですけど、朝11時頃に家を出て12時前に車庫へ到着、そこですぐにトラックに乗り換えて夜9時まで運転。 そこでマイカーに乗り換えて帰宅は夜11時近く…。 実に12時間のうち休憩の1時間を除いてブッ通しで運転っていう…。そんな仕事を週4日~5日、2年ほど続けてたんすけど、ある日…」

「ある日?」

「車庫からの帰り道に居眠り運転をしちゃって…。 幸い咄嗟に気付いて事なきを得たんすけど。 その時は3日連続で仕事をしていて、いくら朝が遅いといっても疲れが溜まってたんでしょうね。 それから怖くなって仕事も辞めちゃいました」