即日勤務OKのドカント業界のアルバイトを調査せよ!
「今月お金を使い過ぎて財布に千円しかない!」
なんてことはドカンター(ドカント読者)の皆さんにはよくあること(?)でしょう。
かくいう私、しがないフリーライターの橘も言わずもがな。
毎月20日を過ぎると全財産は3桁円になるのは日常茶飯事。
そんな時に「すぐに働ける」仕事があったら超助かりますよね!
そんなわけで今回は、ドカント業界を中心に即日勤務OKなアルバイトを調査してみました!
即日面接→即日勤務→即日払い、なんていうバイトもあったりして要チェックですぞ!
そもそも「即日勤務」とはどんな意味?
即日勤務とは…
求人情報に「即日勤務可能」と明記されているものは、文字通り「今すぐ働ける仕事があります」という意味。
ただ、「即日」の定義は募集している会社側によってまちまちなのは覚えておきたい。
・面接当日に採用が決まり、その日から働くことができる場合。
・面接から数日後に採用の連絡が入り、その日から働ける場合。
など企業に様々だからだ。
基本的には雇用手続きの関係上、面接の翌日から勤務可能となる場合が多い。
勤務期間も色々なケースがあり、1日~3日程度の「単発」のアルバイトや、継続的に「長期間」の勤務を募集している求人もある。「いつから勤務が可能なのか?」を確認したり、一日も早く働きたい場合は「いつから働けます!」とアピールすることを忘れずに。
「即日勤務OK」な仕事にはどんなものがあるのか?
- 「即日勤務可能」な仕事でよく見かけるものは…。
ティッシュ配りやチラシのポスティング、イベント設営スタッフ、商品・製品のテスティングといった単発ものが多く、また清掃や配送、軽作業など誰にでも出来る簡単な仕事が目立ちます。また、慢性的な人材不足が続いている「ナイト業界」の仕事でも、男女を問わず即日勤務OKな求人が多数。
“ナイト業界”とは言わずもがな、キャバクラやパブスナック、ホストなどの水商売から風俗業界の仕事まで含まれている。今回は「ドカント」的な業界で「即日勤務OK」な求人募集が多い、「データ入力オペレーター」の仕事と、ナイト業界の「ホストクラブ」ではたらくホストという仕事にスポットを当て、働く男性達にお話しをお聞きした。
データ入力オペレーターのお仕事解説⇒
- ・ワードやエクセル、パワーポイントなどのアプリケーションソフトを使って、データや文章、資料・書類を作成する仕事。
・顧客とメールやチャットで応対したり、データ管理といった業務まで行う場合もある。
・基本的なパソコンスキルや入力スピードは必要となり、正確さも重要になる。
・求人募集は正社員、アルバイト、派遣、在宅など様々なタイプがある。【File:01】孝幸さん(24歳)(プロフィール)
東京都練馬区出身。某私立大経済学部卒。
新卒で通販系企業に就職するも、人間関係やパワハラに悩まされ半年経たずに早期退社。
コンビニバイトなどフリーターを経て現職。
気分で仕事をしたり、しなかったりの半ニート生活から脱出するため、すぐに働ける仕事を探した。「僕が配属されたのは「マッチングアプリ」のオペレーター業務でした。 掲示板サイトやSNSなどで登録してくれるユーザーを引っ張ってくるバイトですね」
──どうやって求人情報を見つけましたか?
「普通に高収入系の求人サイトを見て、すぐにでも働きたかったんで『即日即決』とか『即日勤務OK』って書いてある求人を探しました。 なにせ無職状態が長かったので…。」
──そこでデータ入力の仕事を見つけたと?
「体力的にキツくなければ仕事内容にはこだわりがなかったので、『時給1500円』とか『歩合給・能力給・ボーナスあり』、『24時間自由シフト制』、『日払いOK』、『服装・髪型自由』、『駅近の勤務地』っていう条件面で決めました。 パソコンとかキーボード入力には慣れてたんで、データ入力とかだったら大丈夫だと思いましたね。 ただ、電話応募の段階で『今回は募集定員に達しました』とか言われることもあったんで、人気の仕事なんだと知りましたね」
──面接はどんな感じでしたか。
「指定された渋谷のオフィスビルに出向き、担当者に履歴書を渡して、面談。 その後、タイピングテストがあって仕事の説明を受けました。 勤務日を週4~週6から決め、希望勤務時間帯の選択もしました。 特に問題がなかったのか『明日から働けますか?』と聞かれ採用となりました」
──その場で即日採用ですか?
「それが普通かどうか分かりませんが採用になりました。 ハキハキした受け答えやタイピングには自信がありましたから、使ってみようとなったのかもしれません」
いざ初出勤!「即日勤務OK」の仕事はどうだったのか?
- ──で、翌日に初出勤。準備期間がなくて不安ありませんでしたか?
「勤務初日ですか?事前に話を聞いていたので、さほど驚きはなかったですね。 ただ、キーボードを打つ作業音だけが響き、50台以上のパソコンが埋め尽くすフロアは圧巻でした。 あと、そこにいたのが同世代の男性が多かった点も。 まず、担当者からの研修を受けました。 トラフィックの増やし方、返信用テンプレート例などが書かれたマニュアルを見ながら話を聞いて…」
──マニュアルの用意があるんですね?
「ありますね。それをまず頭に叩き込んで、あとは臨機応変に。 単純なテキストデータ入力するだけじゃなくて不特定多数のユーザーとやり取りする仕事なんで」
──気になる給料や勤務はどんな感じで?
「シフトは今も一緒で深夜23時からの勤務、未経験で入ったので時給1300円スタートでした。 深夜帯でもスタッフが30人前後はいましたね。 休憩が2時間につき15分、ただこの仕事が“合わない”人は初日の休憩中にバックますね(笑)。 このバイトは勤務時間に融通が利くので音楽関係者とか芸人なんかに人気だそうです。 他にも専門学生、フリーター、会社員が副業で…とメンツはバラバラでした」
──歩合や昇給、ボーナスなんかは?ノルマとかありますか?
「ノルマはあります。 時間ごとや1日設定でノルマが設けられていて、決められた返信数に達しないと時給を減らされます。 “ゴールデンタイム”と言われる、22時から翌1時は返信ノルマがさらに増えます。 逆にキャンペーン実施期間中は、目標を達成するとボーナスが出ますね。 日給以外に最高でボーナス3万円が乗ったこともあります。 働き始めて約半年で、時給は1300円から1800円にアップしました」
──無職期間から即日勤務で時給1800円!高低差がすごいですね。
「確かにそうかも(笑)。この仕事はスタッフが多ければ多いほど会社も儲かるシステムなので、毎日何人も面接してますよ。 すぐに働きたいって人には良いと思います。『PCオペレーター』とか『メールオペレーター』っていう職種で募集してます」
即日勤務OKが多いナイト業界!体験入店がスタンダード
次に話しを聞かせてもらったのは、群馬出身の瀬戸泰三さん(仮名)。
新宿、歌舞伎町で「ホスト」をしている20歳の若者である。ホストクラブといえばナイト業界の代表格、即日勤務OKな仕事として広く知られているが、瀬戸さんの場合、即日勤務どころか「当日勤務」であったという。
それは多くのナイト業界が採用している「体験入店」から、この道に入ったからだ。【File:02】瀬戸泰三さん(20歳)(プロフィール)
群馬県前橋市出身。公立高校生活を卒業後に上京。
東京・板橋区内のアパートに一人暮らし。
とび職見習いから「高給取りに魅せられ」左官工に転職。
ただ、センスや実力がなかなか身につかず、月給25万円を超えることはなかった。
その後、ガテン系ワークに見切りをつけ、地元の先輩を頼り「若いうちしかできない」と心機一転ホストの世界へ…。ホストクラブ・ホストのお仕事解説⇒
- ・女性客の隣に座って接待する社交飲食店の男性従業員。「ホスクラ」と呼ばれることもある。 ホストラウンジ(ラウンジ)、サパークラブ(サパー)もほぼ同じ。
・華やかで楽に稼げるイメージを持たれがちだが、店への貢献(売上)が少ないホストの生活は“困窮状態”に近いことも。
・暴力や派閥、売上ノルマ、強制同伴などの有無はお店によって異なるため職場探しは慎重に。
・一定以上の売上を上げると、それに応じたバック給がもらえ稼げるホストの仲間入り。 店によって率は違うが半額バック(総売計算)は保証。
・年齢やキャリアに関係なく、完全実力主義。20歳で月給100万円など夢がある商売なのは間違いない。
──ホスト業界に入ったきっかけは?「2コ上の先輩が東京でホストやってて、めちゃめちゃ稼いでるらしいって聞いたんですよ。 前からホストには興味もあったし、先輩の紹介で潜り込めるなら全然知らないとこよりいいかなあ~と相談したんです。 したら『じゃあ体入(体験入店)から始めてみろよ』ってことになって…。 自分は酒の強さにも自信があったし、ルックスもまあ普通でしたから(笑)、なんとかなるだろうと飛び込みました」
──先輩の紹介で体験入店に行ったんですね。
「歌舞伎町のお店で面接して、どのくらい稼ぎたいのか、どれだけ出勤出来るか、などを聞かれました。 『体力には自信があります!』ぐらいしか、アピールした記憶がないんすけど(笑)。 店は営業準備に忙しそうで、ちょうど雑誌の取材とか撮影もやってました」
──それで即日に採用決定なんですか?
「給料の説明や仕事の流れの説明を受けて、そのまま採用が決まって体験入店です。 レンタルのスーツに着替えて、専属のヘアメイクさんに髪型をセットしてもらって準備が終わると、まずは先輩ホストさん達への挨拶、そこからお客様へのタバコの火の付け方やお酒の作り方といった新人の最低限の仕事を教わりましたね。 それで言われるがまま店内の掃除やセッティングの手伝いをしました」
──そのまま営業に突入ですか?
「いきなり席に着くことはないです。再度、先輩から基本的な接客のテーブルマナーを教わります。 お酒を作る順番、乾杯ドリンクの準備、お客様に『一杯、頂いてよろしいですか?』と尋ねてから自分の分を用意する。これは何度も言われました。 お客様への接客もまずは先輩ホストのヘルプからです。お酒の用意や灰皿交換など雑務全般ですね。 先輩がたまに『今日は体入だから右も左を分からないけどヨロシクね』とか、お客様に話を振ってくれて、何とか乗り切った感じです」
──体験入店で面接から即日勤務を終えて、どうでしたか?
「自分がイメージしてた世界と実際ではまるで違いましたね。 完全な実力主義で売上があるホストと、売上がないホストの“格差”はハンパ無いっすね。 体験入店の時は“日給1万円”を日払いでもらいました。 即日勤務っていうか、面接してからすぐに働けるってのは自分的には合ってましたね、やっぱり面接に行く時って一番気合いが入ってるじゃないですか(笑)。 そのままのテンションで仕事に入れますからね。 面接してから何日も経つとやる気が薄れますよね、自分の場合は」
ライター:橘美琴