男が夜の仕事で稼ぐには?「キャバクラ」ボーイの仕事

男が夜の仕事で稼ぐには?「キャバクラ」ボーイの仕事について(ライター橘美琴)

■男の“夜の仕事”、キャバクラ従業員について

如月の候。すっかり外は冬の様相だな~なんて矢先にドカント編集部の三田ちゃんから求人コラムの発注が来た。

「めっきり寒くなりましたね。橘さんのサイフの中身も同様でしょうね。ちゃんと年越せるんですか?今回は“夜の仕事”の定番、キャバクラで働く男性スタッフの仕事を完全網羅、でイキましょう! 仕事の流れから給料相場、収入の変化の仕組み、キャバ嬢との関係性をリポートしてください!」

ということで、キャバクラやクラブ、パブ、スナックなどで働く男性スタッフについて「どんな仕事をするのかイメージが掴めない…」という方へ早速リポートしよう。

■キャバクラ・パブ…。お店での役職・役割は?

お店での役職はボーイ、マネージャー、店長に分けられる。
ほかに主任やチーフマネージャー、副店長など役職が細分化されている店もあるが、仕事内容はほぼこの3役に集約できる。

ボーイ
上司となる店長やマネージャーの指示に従って、店内の清掃や備品の買い出しなど、開店に向けて準備し、営業中はホールやキッチンなどの業務を担当する。
黒服、ウエイターと呼ばれることもある。
マネージャー
ボーイから昇格すると、店で働く女の子を担当するマネージャーとなる。
例えば、新人女性キャストには接客の方法や指名の取り方を教えたり、ベテラン女性キャストには指名実績が正確に把握できるようにポイントメールを送ったりなど、女の子が働きやすいようにサポートするのが役割となる。
店長
経験や実績を積み、さらにマネージャーから出世すると、店の責任者である店長へと昇格する。
スタッフ全員をまとめ、店の売上や業績を上げる企画を考え、それを実行役であるマネージャーに伝えて遂行する。
小さな店でも15人~20人くらいのスタッフをマネジメントすることになる。

■具体的な営業中の業務を知りたい!

入店直後はウエイター業務からスタートするボーイ職。
店では脇役に徹し地味な印象だが、実は多岐に渡る業務をこなし、営業中はホールやキッチンなどのオペレーション(業務)を回すことも。
具体的には次のような仕事を担当する。

フロント係
店の顔として、入り口でお客様をお出迎え。
お客様の顔と名前、指名の女性キャスト名、ボトルキープの銘柄などを記憶しておき、お客様が席に座るまでに店内に伝達する。
新規やフリーのお客様と料金交渉、システム説明をするのも大切な役割だ。
ホール担当
入店したお客様を店内へ案内する。
飲み物や食べ物を提供したり、お客様のテーブルのアイス(氷)、ミネラル(水)、灰皿などを交換したりする。
また、常に店内に目を配り、お客様が女性キャストに対し暴言を吐いたり、暴力的な行為をしていないかなどのチェックも行う。
キッチン担当
ドリンクやフードを作ったり、グラスや食器を洗ったり、戻ってきたアイス(氷)や灰皿をキレイにしてホールに供給するのもキッチンの仕事。
本格的な料理を出すため、キッチン専門のシェフがいる店もある。
リスト担当
店のバックヤードで伝票やタイマーの管理をする仕事。
正確にタイマー管理を行い、ミスがない会計はもちろん、複数のお客様から指名が被った時、公平に時間配分をして、キャストを席から席へ移動させる指示を出す役目を担う。
指名係
どのお客様に、どの女性キャストを付けるのか、どのタイミングで入れ替えを行うのかなどを決める指名係。顧客満足の良し悪しを握る大事な仕事だ。
お客様の顔色や動向を見ながら満足度を探り、女の子にも気持ちよく席に着いてもらうため盛り上げるのも役割のひとつ。
難易度がとても高いが、一番やり甲斐を感じるオペレーションでもある。
“付け回し”と呼ばれることもある。

営業中の業務は、キッチン、ホール、フロント、リスト、指名係の5つに大きく分類され、それぞれが独立して機能しているが、連携は不可欠。
1つでもうまく機能していないと、その分のしわ寄せが発生し、すべてのオペレーションが上手く回らなくなることもあるため注意したい。

■タイムシフトで見るキャバクラボーイの仕事の流れ

キャバクラで働く男性スタッフ、1日のスケジュールをまとめてみた。
協力頂いたのは、東京・六本木のキャバクラ「P」勤務のTさん。

17時~18時出勤…掃除、名刺のコピー、キャストの出勤状況確認などの営業準備
開店時間の1~2時間前には出勤し営業準備をスタート。
まず最初の仕事は店内清掃。
ホール全体をくまなく掃除し、トイレも徹底的にキレイにします。
同時にテーブルやソファ等のフロアセッティングも行います。

その後は、複数のボーイで名刺のコピーをします。
この作業は、会員制の高級クラブに多く見られる顧客管理の一環です。
女性キャストがお客様からもらった名刺をコピーして、それを厚紙に貼り名刺コピーを作り女の子に渡す流れです。

マネージャークラスのボーイになると、当日出勤してくる女の子に連絡を入れ、出勤確認を行います。
キャバクラなど若い女性が働く店では、無断欠勤や当日欠勤がよく起こります。
お客様に予約や指名を頂いても、その女の子が不在では話になりません。
店の信用問題にもなってしまうため、出勤が遅れていたり、遅くから出勤予定の女の子に連絡を入れ状況チェックをします。

営業準備の間に女の子が続々とシフトインし、着替えや化粧を済ませたら、開店までの時間は営業コールや営業メールでお客様を勧誘して過ごしています。

開店30分前…朝礼(ミーティング)
営業開始の30分前から、男性スタッフ、女性キャストが揃っての朝礼(ミーティング)が始まります。
当日出勤するスタッフの確認や、同伴する予定の女の子の確認、予約しているお客様の確認などを行い、新人スタッフの紹介もこの朝礼(ミーティング)で行います。
19時~翌1時…営業
お客様が来店して最初にする仕事は、荷物や上着などのお預かり。
その後は、店内ホールでの仕事が中心で、ドリンクの用意やアイス、灰皿の交換、お客様や女性キャストのオーダーに臨機応変にキビキビと動きます。

「……といっても、お酒を作るだけ&氷や灰皿を替えるだけなんて誰だってデキるじゃないか?」というアナタ!

そこには“極意”が潜んでいるのです!

■営業中の仕事の“極意”を教えます!

ドリンク作り
アイス(氷)を入れたグラスと、お客様のキープボトル(or店のハウスボトル)をテーブルに運び、お客様&女性キャストのお酒を作ります。
ウイスキーならツーフィンガー程度を入れて水を注ぎ、女の子のお酒はより薄めで渡します。
基本、“乾杯ドリンク”のみ用意し、あとはキャストが引き継ぎます。
ただ、お客様の数が多い席で女の子もトークだけで精一杯の場合などは、空きかけのグラスを見つけてはお酒を作ることを繰り返します。
アイス(氷)や灰皿などの交換
お酒を作る時に必要なアイス(氷)も、アイスペールと呼ばれる入れ物の中が半分くらいになったら新しいものに交換します。
水商売の世界では「全部なくなったら」交換という考えはなく、お酒もアイス(氷)も「半分までなくなったら」即交換というのがルールなので注意しましょう。
灰皿もタバコの吸い殻が1本置かれたら即交換。
テーブルの上のゴミも同様です。
このように、ものの交換、廃棄作業がボーイの主な仕事内容になります。
お客様一団体に担当ボーイが付き、テーブルの上にひたすら目を光らせチェックします。
トイレの状況確認
女性キャストがトイレに行った時に誰かが入っている状態だと、お客様の待ち時間が長くなってしまいます。
それを防ぐために、女の子は自分がトイレに行きたくなったら、まずはボーイに合図を送ります。
「トイレって今、誰か入ってる?」と尋ねるもので、ボーイはトイレの状況を確認した後、女の子へ伝える役目を担います。
これはお客様にも同様で、キャストにトイレに行きたい旨を伝えるとキャストがボーイに同じ確認を取ります。そしてお客様がトイレから出てきたら、キャストがおしぼりを手渡します。
キャストの配置
お客様が来店するごとに、どの女の子を動かして接客させるかを決めるもので、主に店長クラスや、ボーイの中でも上の立場のスタッフが担当します。
そのお客様のお気に入りの女性キャストや、話上手で盛り上げ上手な女の子などを考慮して、平等に満足してもらえるようなキャストの配置を考えるのがポイント。
キャストの回し方ひとつでリピートが決まるといっても過言ではないので、重要な役割になります。
翌1時~2時頃…片付け
営業が終わった後も仕事は続きます。
お客様が全員店を出たことを確認したら、テーブルの掃除、グラスなどの洗い物を済ませます。
店内ホールの掃除は翌日のボーイの仕事なので、閉店片付けには入りません。

■魅力的な高収入!掴め最大メリットを!

男性スタッフの給料ですが、当然キャバクラにおける主役である女性キャストよりは安く、新人のボーイだと時給1,200円前後が相場です。
基本的な給与体系もキャストとは違い、月給20万円~30万円くらいからのスタートが平均的です。
なので、最初は想像より稼ぎが少ないことも多いですが、キャバクラ業界は昇給・昇格の早さが魅力です。
これはアルバイトでも同じで、月ごとに50円、100円単位で時給が上がる店もあります。

店によっては、ボーイ1人に数人のキャストを管理させる“担当制”を設けている場合があります。
ボーイは担当の女性キャストが接客するテーブルを指示したり、お客様への接し方を伝授します。
時には仕事上のグチや悩みなどを聞いたり、アフターケアも行います。
この役回りはストレスは溜まりますが、担当するキャストの売上に応じてボーイ側にも給料がプラスされるシステムなのでモチベーションに繋がります。

さらに責任者である店長クラスともなると、月ごとに決まった給料以外に“売上マージン”と呼ばれる別途収入が入ることがあり、それらを含めると月収50万円以上、年収1000万円以上の給与も可能になり、
女性キャストよりも稼ぐことが可能になります。
自分の頑張り次第で、一気に高収入を得ることも可能なため、幹部候補を目指すのがオススメです。

“日払いOK”であったり、交通費支給、寮を完備しているお店もたくさんあり、数店舗を経営している大手グループなどの場合は、福利厚生もしっかりしているところが多く、各種保険にも入れることがあります。
業界未経験の方でも働きやすいのも魅力。入店する男性スタッフの半数以上が業界未経験者ともいわれています。

■夜の仕事で求められる人材とは?

では夜の仕事では、どのような男性(人材)が求められているのでしょうか。
年齢や学歴、経験、資格などはあまり重視されない傾向があります。
募集広告には「未経験歓迎」「未経験者OK」「年齢学歴不問」というキャッチコピーが並んでいます。

そのような外形的な経歴よりも、臨機応変に対応できるか?ガッツがあるか?コミュニケーション能力があるか?など内面を重視する傾向があります。

また年齢を気にする方もいるかもしれませんが、最近では、結婚をしていたり、家族のある方はマジメで責任感も強いので、何歳でもOK。
前職で現職でも役に立つスキルのある方などは何歳でもOK。
など年齢関係なく大歓迎のところも多くなっています。

さらに学校に通いながらでもOKというお店も増えていて、ダブルワーク・副業で働く人を目のする機会が増えました。

営業中の店内ホールでの仕事がメインになるため、女性キャストとのコミュニケーションはもちろん、男性スタッフとの連携連帯が必要不可欠となるため、ボーイの仕事でも、一般社会と同じく“コミュニケーション能力”が重要となります。

加えて、相手の立場に立って物事を考えられる、行動できる、ちょっとした気遣いができる人材ならばドコに行っても歓迎されるでしょう。

■やり甲斐と高収入の両方ゲットで成功へ突き進もう!

「ボーイの仕事なんて楽でしょ?」なんて甘い考えでは続きません。
夜の仕事に挑戦したい男性にとっては勉強や経験になるボーイの仕事ですが、その仕事量は非常に雑多で辛いことも多く、肉体と精神を酷使する“覚悟”が必要となるでしょう。
店内でのポジションは一番“下っ端”で、様々な雑用を頼まれたり、女性キャストに八つ当たりされることだってあります。
時にはお客様から理不尽な物言いをされることもあるでしょう。
プライドが高い方には不向きな仕事かも知れません…。

ただ、未経験者歓迎な店舗が多いため、夜の世界で一旗揚げようという男性にとっては“登竜門”的な存在でもあります。
また雑誌やサイトを見ても、求人件数は多く採用率も非常に高い業界です。

夜の世界で成功を掴みたい!成り上がりたい!という人にとって、ボーイの仕事は経験値を積む場所として最適な職業といえるでしょう。