キャバクラで働くボーイの仕事【1日の流れ】

■具体的な営業中の仕事内容を知りたい!

具体的な営業中の仕事内容を知りたい!高収入求人ドカント入店直後の新人ボーイはウエイター業務からスタートする。
お店の主役はキャバ嬢なので、ボーイは脇役に徹し彼女たちのサポートをおこなう。地味な印象だが実は多岐に渡る業務をこなし、営業中はホール(店内)やキッチン(厨房)のオペレーションを回している。
具体的には次のような仕事を担当する。

フロント係
お店の顔として、入り口でお客様をお出迎えする。
お客様の顔と名前、指名の女性キャスト、ボトルキープの銘柄などを記憶し、お客様が席に座るまでに店内へ伝達する。
新規やフリーのお客様にシステム説明や料金交渉をするのも大切な役割だ。

ホール担当
入店したお客様を店内の座席へ案内する。
飲み物や食べ物を提供したり、お客様のテーブルのアイス(氷)やミネラル(水)、灰皿などを交換するウエイター業務。
また、常にホールに目を配り、お客様が女性キャストに対して暴言を吐いたり、暴力的な行為をしていないかなどのチェックもおこなう。

キッチン担当
ドリンクやフードを作り、グラスや食器を洗い、戻ってきたアイス(氷)や灰皿をきれいにしてホールに供給する。
本格的な料理を出すため、キッチン専門のシェフがいるお店もある。

リスト担当
お店のバックヤードで伝票やタイマーの管理をする。
60分1万5千円、延長30分8千円……などキャバクラは時間を売るビジネスなので、お客様の滞在時間は正確にカウントする。またドリンクなどの注文内容や指名料なども漏らさずミスのない会計をする。

指名係(付け回し担当)
お客様にどの女性キャストを付けるのか、どのタイミングで入れ替えをおこなうのか、などを決める仕事。顧客満足の良し悪しを握る大切な業務なので、店長クラスが担当することが多い。
複数のお客様からキャストの指名が重なった場合など、公平に時間配分をしてキャストを席から移動させる指示を出す。
お客様のお気に入りのキャストや、盛りあげ上手なキャストなど女の子のキャラクターを考慮して、お客様に満足してもらえるキャストの配置を考えるのがポイント。
キャストの付け方でリピートが決まるといっても過言ではないので重要な役割になる。

営業中の業務は、フロント、ホール、キッチン、リスト、指名係の5つに大きく分類され、それぞれが独立して機能しているが連携は不可欠だ。お店によっては、フロント+ホール+キッチンと業務を兼任する場合もあるので働く際は確認して欲しい。

■キャバクラボーイの1日は……

キャバクラで働く男性スタッフ、1日の仕事の流れをまとめてみよう。
東京・新宿のキャバクラ「P」店に勤務して5ヵ月目のTさんにお話しを聞いた。
新人ボーイの1日は一体どのようになっているのだろうか?

17:00~18:30…【営業準備】
開店時間の1時間前には出勤して営業の準備をスタートする。もちろん遅刻は厳禁だ。
まず最初の仕事は店内の清掃
ホール全体をくまなく掃除する。壁や床、鏡もピカピカにしなければならない。もちろんトイレも徹底的に!路面店の場合は入口部分の掃除もおこなう。この清掃業務がボーイの最重要任務といっても過言ではない。
テーブルやソファなどのフロアセッティング、グラスやハウスボトルのセッティングもおこなう。
また買い出しが必要なもの(ドリンクやおつまみなど)がリストになっているので買い物に行くのもこの時間。
同時にドリンク類のチェックもおこなう。バースデーなどのイベントがある日は高級シャンパンが売れるので在庫チェックも大切な仕事。

この時間帯で、昨夜女性キャストがお客様からもらった名刺をデータベースに入力する。会員制の高級クラブなどで見られる顧客管理の一環で、キャストが営業メールを送ったりお店からDMを送付する際に役立てる。

そして、マネージャークラスのスタッフになると、当日出勤する予定のキャストに連絡を入れ出勤確認をおこなう。
若い女性が働くキャバクラでは、無断欠勤や当日欠勤が日常茶飯事。お客様から予約や指名をいただいても、指名の女の子が不在では話にならない。
出勤が遅れていたり、遅くから出勤する予定の女の子に連絡を入れ状況チェックする。

営業開始時間が近づくと、キャストが続々と出勤し着替えや化粧を済ませる。開店までキャストは営業電話やメール、LINEなどでお客様を勧誘する。
男性スタッフも営業前に髪型や服装などの身だしなみを整える。パリッとした姿でお客様を迎えよう。

18:30~18:45…【朝礼】
営業開始の15分前から男性スタッフと女性キャストが揃って朝礼をおこなう。夜間だが朝礼と呼ぶ。
当日出勤するキャストや同伴出勤するキャスト、予約しているお客様の確認などをおこない、新人スタッフの紹介も朝礼でおこなう。
店長クラスがさまざまな指示をだしてくるので、ボーイは常に大きな声で返事をし続ける
18:45~25:00…【営業時間】
お客様が来店してボーイが最初にする仕事は、荷物や上着などのお預かり。その後は、ホールでのウエイター業務が中心で、ドリンクの用意やアイスの交換など、お客様や女性キャストのオーダーに臨機応変にキビキビと対応する。もちろん営業中もボーイに声がかかれば「ハイッ!」大声で返事をしなければならない

21:00~23:00頃がピークタイムとなり、満席になるのも珍しくない。
週末などはこの時間帯の電話も多い。「いまから5人入れる?」などの問合せが次から次へとかかってくるので電話の応対もしなければならない。
6~7時間の営業時間中、ボーイは店内を動き続け上司やキャストの指示に従う。慣れるまでは文字通り「目が回る」ような仕事だ。

■営業中の仕事の“極意”を教えます!

ドリンク作り
アイスを入れたグラスとお客様のキープボトル(orハウスボトル)をテーブルに運び、お客様と女の子のお酒を作る。
ウイスキーの水割りならツーフィンガー程度のお酒を入れて水を注ぎ、女の子のお酒はより薄めで作る。
最初の「乾杯ドリンク」のみを用意し、あとはキャストが引き継ぐ。
お客様の人数が多い席で、キャストがトークで精一杯の場合などは、空気を読んでボーイがお客様のお酒を作る気くばりも重要。
アイスや灰皿などの交換
お酒を作るときに必要なアイスも、アイスペールに氷が半分程になったら新しい氷に交換する。
水商売の世界では「全部」なくなったら交換という考えはなく、お酒もアイスも「半分」になったら即交換がルールなので要注意。
灰皿もタバコの吸い殻が1本置かれたら即交換。テーブルのゴミも同様でチャームの空き袋が置かれたら即回収
このように物の交換や廃棄がボーイの主な仕事内容になる。
お客様一団体に担当のボーイが付き、テーブルの上にひたすら目を光らせチェックをするのだ。
トイレの状況確認
女性キャストがトイレに行ったときに誰かが入っている状態だと、お客様がテーブルで待つ時間が長くなってしまう。
それを防ぐために、キャストはトイレに行きたくなったらボーイに合図を送り、ボーイはトイレの状況を確認しキャストに伝える。
これはお客様に対しても同様で、キャストにトイレに行きたい旨を伝えるとボーイが同じ確認を取る。そしてお客様がトイレから出てきたら、キャストが必ずおしぼりを手渡すのでその準備も素早くおこなう。
他にもキャストと男性スタッフの間には、アイスや灰皿の交換を要求するハンドサインや、本指名が入ったときのサイン、延長になったときの合図などもあるので把握しておこう。

25:00~27:00…【閉店作業】
営業時間が終了後も仕事は続く。
お客様が全員店を出たのを確認したら、テーブルの掃除、グラスなどの洗い物を済ませる。
店内ホールの掃除は翌日のボーイの仕事だが、簡単な片付けをおこなう。
ドリンクの在庫をチェックして酒屋に発注をする。
また、着替え終わったキャストが帰宅するので、送迎ドライバーに送りの手配をする。お店によっては男性スタッフが送迎ドライバーも兼任する。


営業中の仕事の“極意”を教えます!お店の規模やエリアによって多少の違いはあるが、キャバクラのボーイの1日の流れはこのような感じだ。

だいたい深夜3時頃に仕事が終わり……そのあとに同僚と24時間営業の牛丼屋で食事をしたり、先輩に連れられて昼まで営業している居酒屋に行ったりする。
ときにはヘベレケに酔っ払ったキャストに付き合ってカラオケ屋でオールナイト……なんてことも。
だいたい帰宅するのは朝の5時~6時頃になり、そこから就寝して午後1時や2時に目を覚ます。そして夕方4時にまた家を出る……

■ボーイは夜職で成功するための第一関門!

ボーイは夜職で成功するための第一関門!高収入求人ドカントここまで読まれたらお分かりのように、ボーイの仕事は「キャバ嬢と働けて楽しそう!」なんて甘い考えでは続かない仕事なのだ。
夜の仕事に挑戦したい男性にとっては勉強や経験になるボーイの仕事だが非常に雑多できついことも多く、肉体と精神を酷使する覚悟が必要だ。
お店でのボーイのポジションは一番下っ端で、自分より年下の女の子から雑用を頼まれたり、ときには八つ当たりされることもある。
もちろんお客様から理不尽な物言いをされることなど日常茶飯事だ。
プライドが高い人にはキャバクラのスタッフは不向きな職業だろう。

ただ、年齢や学歴も問われず、未経験者でも歓迎するお店が多いため、夜の世界でひと旗揚げようという男性にとっての第一関門的な職業なのだ。
つまり、ボーイが務まらなければナイトワークで成功するのは難しいだろうし、ボーイでうまく立ち回れる人ならば夜職で成功する可能性がある

また求人サイトを見ても、キャバクラの求人案件は数多く採用率も高い業界だ。
夜の世界で成功したい!ナイトワークで成り上がりたい!人にとって、キャバクラの世界は経験を積む場所として最適な仕事だろう。