中高年の男性が“ナイトワークで副業”は可能なのか?

中高年の男性が“ナイトワークで副業”は可能なのか? 男性高収入求人ドカント

夫婦の老後資金として、公的年金以外にも『30年で2千万円が必要』とした、金融庁の金融審議会市場ワーキンググループ報告書(2019年6月3日発表)が、連日マスコミで取り上げられ話題になった。

おいおいおい、年金だけだと老後に2千万円も不足するだって!?
そう不安にかられた中高年の方々は多かったのではないか……

アベノミクスの恩恵にあずかることができた人々などほんの一握りである。
20年以上続いた平成不況で、年功序列の終身雇用制度(無事定年まで勤め上げれば退職金をもらって悠々自適の老後生活ができる)、そんな日本の古き良きシステムはあっさり崩壊した。

むしろ、経済格差はより明確化され、給料カットやリストラの嵐が吹き荒れ、貯金どころか食いつなぐことで精一杯だった中高年の方々も多かったのではないだろうか。

おまけに若年層の人口減少や年金納付率の悪化など、年金システムが崩壊してしまったら、2千万円どころか、一体いくら必要になってくるのだろうか……
まさに“長生きリスク”である。

しかし、現在働いている会社で昇給など見込めない。
中高年社員が給料アップを要求すれば、かえって肩たたきされリストラの憂き目にあいかねない。

そこで思い浮かぶのは“副業”の二文字。
お国も働き方改革の一環として推奨している。
年金が目減りする分を働いて稼げ、といわれているようで気分は悪いが……

しかし副業といっても、使える時間は本業の仕事が終わった後だけ。
夜間帯に週2、3日で可能な高収入の副業……
そんな都合のよい仕事なんてあるのだろうか……

今回はこのような悩みを抱えている中高年の皆さんに、ナイトワークの高収入な仕事の一つである、キャバクラ業界での副業を提案したい。

1.キャバクラで中高年男性の副業は可能なのか?

中高年の皆さんのなかには、“キャバクラで副業”と聞いて首を傾げる人もいるはず。
キャバクラで働く男性スタッフは20代や30代の若者が多く、アルバイトで中高年スタッフなんて雇わない……そう考える方も多いだろう。

しかし、結論からいえば、多くのキャバクラで中高年の副業は可能である。

その理由は、現在のキャバクラ業界が深刻な人手不足の局面に陥っていることである。

これは、近年の株価上昇により大手企業の業績が回復局面に入ったことや、少子化による労働人口の減少で、求人市場が売り手市場化
していることにより、求職者、なかでも若者層がブランド力の高い企業や福利厚生が充実した大企業に流れていることが原因だと思われる。

キャバクラ業界は、他の一般業界と比較しても充分に高給の部類に入るのだが、勤務時間が深夜に及ぶことや休日の少なさからキツイ仕事とみなされ、引く手あまたの若者層から敬遠されている。
その結果として採用年齢の間口が広がったのである。

しかしキャバクラ業界で中高年の雇用が広がっているのは、人手不足のせいばかりではなく、中高年が使える人材であることも大きい。

というのも、キャバクラ業界で働く若者は社会的な経験(社会人経験)が乏しく、酔客を相手に不用意な発言でトラブルに発展する可能性もあるため、言葉遣いや挨拶などの初歩的な社会常識から教えなければならないことが多い。

対して、中高年は、仕事の経験から社会的な一般常識が備わっており、具体的な仕事のやり方さえ教えれば即戦力となる。
それが使える人材と評価されて、中高年の株が上がっているのである。

またキャバクラ業界で、男性スタッフが女性キャストと男女関係を持つ行為は“風紀”と呼ばれ、発覚した場合は厳罰となるのだが、若い男性スタッフは女性キャストと年齢が近いこともあり、一線を越えてしまう場合も多い。

しかし、中高年の場合はそのような危険性が低いため、それも使える要因の一つとなっている。
また、落ち着いて仕事に取り組む姿勢など、女性キャストからの受けもよい。

キャバクラで中高年男性の副業は可能なのか? 男性高収入求人ドカント

2.中高年男性がキャバクラで副業、その仕事内容は?

中高年の男性がキャバクラで副業をする場合、“ボーイ(黒服)”“送迎ドライバー”のアルバイト、いずれかを選ぶことになる。

2-1.ボーイ(黒服)の仕事

キャバクラのホール業務をおこなう男性スタッフはボーイ黒服と呼ばれ、具体的には以下のような仕事になる。
・開店業務(店内清掃やテーブルセッティングなど雑務)
・お客様の案内、接客
・クローク業務(お客様の荷物預かり、荷物出し)
・ドリンクの作成
・アイスや灰皿の交換、
・閉店業務(店内・テーブルの清掃、グラス洗いなど雑務)

これらボーイの仕事は、開店・閉店作業を除いて、基本的にお客様と接する業務がほとんどなので、言葉遣いや身だしなみに気をつかわなければならない。
ボーイの服装はスーツ着用や制服着用など店舗によって異なるが、いずれせよ、だらしなく見えないように着こなすことが大切である。
こういった面をサラリとこなせるのが中高年の強みである。

2-2.送迎ドライバーの仕事

送迎ドライバーの仕事内容 男性高収入求人ドカント
営業終了後、女性キャストを自宅まで車で送り届けるのがキャバクラの送迎ドライバーの仕事。
ナイトワーク関連で送迎ドライバーというと、風俗業種であるデリバリーヘルスにも同様の職種があるが、こちらはホテルや自宅などお客様のもとに女性キャストを送迎するのがメインで仕事内容は異なる。

キャバクラの送迎ドライバーは、店舗の営業時間終了後に仕事が始まるのでスタートは深夜となる。
よって、本業の勤務時間が遅めの方でもアルバイトが可能で、副業には最適である。

送迎ドライバーの仕事に必要なものは、当然のことながら普通自動車免許送迎用の車である。
店舗によっては送迎車を用意していることもあるが、自家用車を持ち込みのケースが圧倒的に多い。
車種は特に問われないが、ワゴンのような多人数を収容できる車を持ち込めると歓迎される。

具体的な仕事内容は、以下の繰り返し。
・店舗周辺の待機場所で待機
・店舗側からの指示のもと女性キャストたちを送迎する

送迎する往復数は送迎する人数や送迎先によってまちまちで、一往復で済む場合もあれば、数往復に渡って送迎することもある。それによって勤務時間も2、3時間や5、6時間と変動する。

送迎ドライバーの仕事で重要なのは、いかに安全かつスムーズに送迎できるか。
道に迷ったりすると女性キャストは不機嫌になり、ドライバーとしての評判も下がってしまう。

また、送迎中にドライバーがキャストに話かけることは禁止されている。
しかし、ときには女性キャストが話かけてくる場合もあり、それをすげなく無視するのも考えもの。一線を越えることなくコミュニケーションを取り、粛々と仕事を進めるのが大人の男というものだろう。

3.ボーイ、送迎ドライバーの副業の収入は?

キャバクラで副業をする場合、給料は一体どのくらいなのだろうか?

3-1.ボーイ(黒服)の給料

時給1,200円~1,500円が相場である。
日給に換算すると、勤務時間が19時~翌2時(7時間)、時給が1,300円の場合……
時給1,300円×7時間→日給9,100円
となり、日給で1万円程。※日払いが可能な店舗も多い。

3-2.送迎ドライバーの給料

時給ではなく日給の場合がほとんどで、日給6千円~8千円が相場である。
深夜24時や翌1時頃に店舗近くで待機し1日平均2便程度の送迎をするケースが多い。
※ガソリン代は店舗から支給される場合とドライバー負担の場合があるので要確認。

送迎ドライバーの仕事は日によって1往復の送迎のみ、時間にして2、3時間で終わることも多いので、時給換算すれば充分に高収入だろう。

4.まとめ

このようにキャバクラでの副業は、勤務時間が夜から深夜にかけての時間帯のため、日中に本業を持つ中高年の方にとって最適といえる。
また週3日ほどの勤務で、月に10万円前後の高収入も可能である。
とはいえ、日中に週5、6日働き、夜間も働くとなれば中高年にとって身心ともにかなりの負担となるだろう。
安定した老後生活を迎えるため、ナイトワークで頑張ってみるのも一つの手段である。