金欠フリーターが、大阪・ミナミでキャバクラの黒服バイトを体験!

金欠フリーターが、大阪・ミナミでキャバクラの黒服バイトを体験! 高収入求人ドカント

【フリーター虎次郎】大阪・ミナミで黒服バイトを体験!

【フリーター虎次郎】大阪・ミナミで黒服バイトを体験! 高収入求人ドカント 気ままなバイト生活を送る、とある男の物語。
オレの名前は、トラジロウ。
といっても「男はつらいよ」の“寅次郎”ではなく、一文字違いの“虎次郎”。

この名は「男はつらいよ」の熱狂的なファンだった父と、大阪生まれで「阪神タイガース」をこよなく愛する“虎党”の母によって命名された。
そんな有難い名前を頂いたオレは、すくすくと“虎党のフーテン”に成長する。
ただし“寅さん”の時代のように、境内でバナナの叩き売りなんてシノギがある訳なく、そこは現代流、求人サイトを時たま覗く気ままなフリーター稼業。
そんな“寅”ならぬ“虎”の仕事日記。よろしくおたのみ申します。

■思いがけず旅の空の下・・・大阪バイト編。

突然だが、オレは今、大阪に滞在している。
その経緯はというと…。大学を卒業しても定職に就くことなく、自称フリーターでブラブラしているオレに、両親は事あるごとに罵声を浴びせかける。母「虎ちゃん、いつになったらちゃんと働くの?」
父「お前をそんな風に育てた覚えはねえぞ!」

こんな叱言は何日かに一度の定時爆撃のようなもので、もうすっかり慣れたもの。いつもは首を竦めてやり過ごすだけだった。

ところが、あの日はパチンコでしこたま負けたこともあって虫の居所が悪く、思わずキレてしまった。

「そんなに気に入らねえんだったら出て行ってやるよ!」

すると親父はそんな口答えに「ああ、出てけ出てけ、今すぐ出てけ!」と絶叫した。

こうなると啖呵を切っちまった手前もう後戻りは出来ない。

「言われなくても今すぐ出てってやるよ!」

そう捨て台詞を残してドアを蹴飛ばし、オレは家を飛び出してしまった。 あてもなく街を歩いているうちに気分が落ち着いてくると不安が頭をよぎる。

さてこれからどうしようか…。

そう思いながらスマホを取り出しLINEの“友だち”をスクロールしていると、ある考えが浮かんだ。
そうだ、“アイツ”に連絡してみよう!

■“アイツ”を頼っていざ大阪へ!

“アイツ”を頼っていざ大阪へ! 高収入求人ドカント“アイツ”とは、二ヵ月ほど前に神宮球場で行われた「ヤクルトVS阪神」戦のレフトスタンドで隣同士になった“ノボル”のことだ。

この男、大阪在住なのだが?タイガース好き”が高じて甲子園だけでは飽き足らず、わざわざ神宮球場まで乗り込んできたという強者で、縦縞のタイガースユニが似合うなかなかのイケメンだった。
オレとノボルは応援の合間に意気投合し、同い年という事がわかると試合後は朝まで飲み明かした。

ノボルは地元関西の大学を卒業した後は、アルバイトをしながら大阪で一人暮らしをしているとのこと。

「今度、大阪に遊びに来いや、いつでも俺ん家泊めたるわ」
ノボルは確かにこう言っていた。

それが酒の席でのご愛嬌ではないことを願いつつ、かくかくしかじかと現在の事情をLINEで送ってみるとすぐに返信があった。

「よっしゃ、それやったらウチで居候すればええやん。いくらでも居てええで」

こうしてオレはその夜のうちに高速バスに飛び乗り、ノボルの住む大阪市内のワンルームマンションに転がり込んだのだった。

ノボルのヤサに腰を落ち着けたものの、こちとら体一つでやって来た身の上である。 所持金は高速バス代を払って残りわずか…。

居候の挙句、食費まで無心することはさすがに出来ない。
これは“日払い”のバイトでも探さないと…。 そう思いあぐねていると、それもノボルがあっさりと解決してくれた。

「今俺ミナミのキャバクラ“黒服”のバイトしてんねんけど、お前もそこで働けばええやん」

■キタ・ミナミ…大阪エリアのキャバクラ事情!

キタ・ミナミ…大阪エリアのキャバクラ事情! 高収入求人ドカントその日がノボルの出勤日だったこともあり、早速オレは面接の段取りをつけてもらうことにした。
夕方、ノボルの出勤に合わせて店へ向かう道すがら、ノボルは大阪のキャバクラ事情について教えてくれた。

【大阪エリアのキャバクラ事情】
大阪の2大繁華街
・大阪駅・梅田駅周辺の“キタ”
・心斎橋駅・難波駅周辺の“ミナミ”
キャバクラやクラブもこのの2つの繁華街に集中している。

・実際には“ミナミ”という地名はなく、地元の人が使う愛称のようなもの。
その“ミナミ”と呼ばれるエリアは、難波道頓堀“グリコ”の看板や“かに道楽”の立体看板で有名な場所)、千日前周辺の繁華街を指す。

・“キタ”とは、大阪駅などがある梅田エリアを指し、住所でいうと大阪市北区にあたるため“キタ”と呼ばれています。

・キタ”には東京の銀座のように高級クラブが集まる“北新地”という街もあり、どちらかというと社用族が接待で使うような高級なイメージがある。

・対してミナミは若者が多く集まる街で、お店もカジュアルなイメージ、という色分けがあるようだ。

十三西中島南方京橋という街にもキャバクラは多いが、店舗数や知名度ともに“キタ”と“ミナミ”が圧倒的。

 
東京でも、渋谷や歌舞伎町、六本木では街の雰囲気が全く違う。それと同じことか。
で、オレが今向かってるのはミナミの店だからカジュアルな感じか…、そうノボルに問うと…。
「そやな、そんなに堅苦しい店ではないから」という返事が返ってきて少しホッとする。

そうこう話をしているうちに、ミナミの店に着くとすでに店長が待っていた。

■大阪・ミナミのキャバクラ、ホールスタッフの時給や待遇は?

店長は銀縁メガネにきつめのパーマ頭、大柄でどっしりした体を派手なストライプのスーツで包んだ40代前半の男だった。
いかにも大阪発のVシネマに登場しそうなその風体に正直ビビる。
そんな店長から説明された募集条件のあらましは以下のようなものだった。

【職種】キャバクラ・ホールスタッフ(黒服・ボーイ)
【雇用形態】アルバイト
【給料】時給1,200円スタート~
【待遇】日払い可能、交通費支給、食事付き
【勤務時間】18:00~翌2:00の間(深夜1:00閉店後清掃などの閉店作業)
週2日から勤務OK・1日5時間以上のシフト制
※日曜祝日は休日

時給はエリアによって基準が違うので、大阪で働いたことのないオレには“時給1,200円”が高いのか安いのかイマイチわからなかったが、後で調べてみると、大阪府の最低賃金は“909円”(2019年10月1日以降は964円に引き上げられた)、それと比べると+291円だからそれなりに高時給のバイトなのだろう。

そして何より、どこの馬の骨ともわからないこのオレを即決で採用してくれるお店があることが嬉しかった。
また財布が空っぽの今、“日払いOK”なのは、救いの神が手を差し伸べてくれたようなありがたい待遇だ。

勤務時間、勤務日についてはシフト制とのことだが、ノボルのシフトに合わせ、“オープンラスト(18:00~翌2:00)で週5日勤務”、で希望を伝えると店長はニンマリ笑って嬉しそうに頷いていた。

後でわかったのだが、この店も含めて大阪のキャバクラ業界はかなりの人手不足らしい。
オレにとってはこの店で仕事にありつけて渡りに船だったが、店にとってもオープンラストで週5日フル出勤で働けるオレのような奴が欲しかったみたいだ。

こうして面接は無事終わり、即日勤務。早速その日からキャバクラで黒服(ボーイ)のバイトを始めた。

■大阪のキャバクラ、黒服(ボーイ)の1日の仕事内容は?

大阪のキャバクラ、黒服(ボーイ)の1日の仕事内容は? 高収入求人ドカントこうして始めたキャバクラの黒服バイト。
1日の具体的な仕事内容は以下のようなものだった。

【18:00~19:00 開店準備】
出勤したらまず行うのが清掃業務
店内の清掃にトイレ掃除。そしてテーブルにミネラルウォーターやグラスなどをセッティングする。
またチャーム(おつまみ)やタバコ、またキャスト(キャバ嬢)に頼まれた品物などの買い出し、その他開店までに必要な様々な雑務を行う。
【19:00~ 営業スタート】
お店がオープン後、次のような業務を行う。
・ウエイター業務
お客様が来店したらテーブルに案内し、ボトルやアイスなどを運ぶ。
またテーブルを常に注意して氷や灰皿を随時交換、オーダーがあればドリンクやフードを届ける。
そしてお客様が帰ったら手早くテーブルを片付ける。

・キッチン業務
使い終わったグラスや皿などを手早く洗う。
店がお客様で賑わってくると、大量のお酒やドリンクが提供されるので、洗い物もなかなか大変な仕事になる。
フードの調理をする場合もあるが、ほとんどは電子レンジでチンする程度の簡単なもの。
高級クラブなどは、キッチン業務専門のスタッフを雇用している場合が多い。

【閉店~翌2:00 閉店作業】
日付が変わって翌1:00でお店は閉店。
お客様がすべて帰った後にテーブルの片付けやグラス洗い、ゴミ出しなどの閉店作業を行う。

キャバクラの黒服の仕事はもちろんこれだけではなく、キャストの出勤管理接客指導売上の集計、キャストを家に送るドライバーの手配など多岐にわたるが、これらは店長や幹部スタッフを始めとする正社員の仕事であったので、ノボルやオレのようなバイトがタッチすることはなかった。
ちなみに東京、大阪、全国どこでもこの仕事内容に違いはないという。

こうして初めてやってみたキャバクラの黒服バイト、その仕事内容は学生時代にやっていた居酒屋のバイトとそれほど違わないな…、というのが正直な感想だった。
“夜の業界デビュー”に少しばかり緊張していたオレは少々拍子抜けした。

居酒屋バイトとの大きな違いといえば、灰皿を驚くほど早く交換することくらいだった。
なんせタバコ1本、チャームの包みが1つ灰皿に入ったら即交換となるので、絶えずテーブルをチェックしておかないといけないのだ…。

 

■正社員になればさらに収入アップ!未経験でも成り上がれる業界!

正社員になればさらに収入アップ!未経験でも成り上がれる業界! 高収入求人ドカントこうしてバイトを始めてから一ヵ月ほどが過ぎるとオレもすっかり店の一員として定着してきた。
またこの頃から店長はオレとノボルに正社員として働くことを勧めるようになった。

「今は時給制のバイトやけど、正社員になれば“月給25万円スタート”や。 二人ともよう仕事出来るから半年以内で“役職”付けたる。 そしたら給料アップで歩合が付いて“月給30万円以上”になる。 二人ででガンガン店を盛り上げたってや!」
店長にそう言われ、オレはノボルと仕事終わりに串カツ屋で話し合うことにした。

正直、オレは気分転換も兼ねてしばらく大阪で過ごした後、ほとぼりが冷めたら東京に戻るつもりだった。

そんなオレに向かってノボルは言う。
「このバイトは時給がええから始めただけやけど…でも今はお前と一緒にやるんやったら、キャバクラ業界で成り上がってみるのもちょっとええかなと思ってる…」

成り上がる、か。 確かに店長は言っていた。

「ウチのグループは今新規店を増やしているから、やる気があれば店長にもなれるで、そしたら月収なんて100万円超えや! のし上がっていくチャンスはいくらでもあるで」

確かに実際に働いてみて、このキャバクラ業界は学歴や職歴も不要で未経験だろうが実力主義で成り上がっていける可能性があることは分かった。

東京に戻っても、どうせ“自称”フリーターに逆戻りするだけだ。
それなら、ここ大阪で一発成り上がってやるか。

さてどうしようか…。
オレはノボルにかける言葉を見つけられないまま黙ってビールをグイっと飲み干すのであった…。