給料3ケタ!現役キャバクラ店長が語る 売上を伸ばす営業の心得とは!?

スリーピースのスーツをパリッと着こなしたナイスガイの野澤マコトさん(31歳)は、都内の歓楽街に店を構える人気キャバクラの店長を勤めている。

今回はお店の切り盛りを任されるポジションの野澤さんに、キャバクラの売上を伸ばす営業面でのテクニックや心得を聞いてみた。

キャバクラに限らず、風俗業などの水商売全般に通用するような営業面での取り組み方など、これからナイトワークでお仕事を始めようとしている方は参考にしてもらいたい。

■キャバクラの売上を伸ばすテクニックや心得とは?

――(編集部)店長がお店の売上を伸ばすためにやらなければいけないことを教えてください。

野澤さん「まずは質のよい女性キャストを揃える、 これに尽きますね」

――キャバ嬢がいなかったら商売になりませんからね。

「他にも接客内容やお店の雰囲気づくり、営業メールやLINEの送り方、男性スタッフの指導などいろいろとありますが、売上アップに直結するのは?付け回し”の技術です。店長はキャストから嫌われる付け回しをやらなきゃいけないんです」
※付け回し…キャストをどのお客様のテーブルに付けるかを指示する業務。キャバクラの売上を左右する重要な仕事。

――キャバ嬢から“嫌われる”付け回しですか?

「そうです。売上を伸ばすためには、キャストを平等に扱ってはいけないんです」

――平等にしてはいけない?

「お客様は女の子との出会いを楽しみに来店するので、キャバクラで男性スタッフが任される一番重要な仕事は付け回しになります。どのキャストをどのお客様に付けるか……絶妙なタイミングでお客様のタイプに応じたキャストをマッチングできれば、“本指名”につながったり、“リピーター”になってくれます」

――その付け回しが女の子に平等ではないと?

「そうです。お金を持っている羽振りのよいお客様には、“指名が取れるキャスト”をガンガン付けます。たとえ待機してるキャストが何十人いようが、お客様の指名が被ろうがお構いなしです。というのも、自分の頭のなかではキャストがランク分けされていて、“太客”になりそうなお客様には上位ランクのキャストを付けるのが鉄則なんです」

――そうすると、人気のない女の子はお金持ちのお客様に接客する機会がなくなってしまう……彼女たちは怒りませんか?

「もちろん怒ります(笑)だから自分は上位ランクのキャスト以外には嫌われてますよ」


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■男も女も弱肉強食!それがキャバクラの世界!

――ランク外の女の子たちがかわいそう……

「店の売上アップのためには当然のことです。リッチなお客様が常連になって太客になってくれる確率は、腕のあるキャストを付けた方が明らかに上がります。売上のためならになりますよ。それで売れないキャストが辞めてもしょうがない。その決断が店長の仕事だと思ってます」

――キャバ嬢に気を使って売上を落とすなんて“アマちゃん”の仕事だと……

「それに平等に付け回しをするってことは、ある意味、指名が取れる売れっ子キャストから“さらに売れるチャンス”を奪うことにもなりますから。それで不満を持った人気キャストがライバル店に引き抜かれてしまったら、それこそ死活問題です」

――シビアな世界ですね。でも、それだと下位ランクの女の子たちは辞めちゃうんじゃないですか?

「そうならないように、マネージャーたちがキャストを管理してますし、自分もマネージャーと情報交換しながら、いざというときはフォローをします。どのランクのキャストにも、それぞれ役割がありますから大事にしていますよ」

――メチャクチャおもしろくて盛り上げ上手なキャバ嬢とかいますもんね。

「そうです。見た目が可愛いだけではトップになれないのがキャバクラの世界なんです。飲み席(団体でガンガンお酒を飲んで騒いでいるテーブル)に付いたら場を盛り上げて高級シャンパンを開けさせたり……空気を読んで仕事のできるキャストはとても大切です」

――まさに弱肉強食の世界ですね。

勝つ者はドンドン勝ち上がって、負けた者は黙って去っていくのがキャバクラ業界なんです。それはキャストも男性スタッフも同じです」

■きらびやかな夜の世界に憧れてキャバクラへ……

――野澤さんがキャバクラで働き始めたきっかけは?

「25歳まで酒屋で得意先にお酒を届ける配送の仕事をしてたんです。そのなかにキャバクラもあって……納品するときに店内を覗いて、綺麗な女の子がたくさんいて楽しそうだなぁっていつも思ってました。それで、若い時しかキャバクラで働けないだろうと軽い気持ちで転職しました(笑)」

――きらびやかな夜の世界に憧れて……ですね。

「そうですね、男性スタッフもいつも高級なスーツで決めていて羽振りがよさそうだし、一度水商売を経験するのもアリだなと……」

――それで実際に働いてみて、キャバクラの仕事はどうでしたか?

「軽い気持ちで働き始めたんですけど……自分が入店したキャバクラが高級店だったこともあって、身だしなみや言葉遣い、接客態度の指導などが厳しかったんで “こりゃ無理かも”って最初は思ってましたね。一日中動き回って毎日ヘトヘトだし、女の子とも全然話せないし(笑)」


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■お店の舵取りをする幹部スタッフの姿に感化され……

こうして入店当初はキャバクラの仕事に戸惑いを隠せなかった野澤さん。
しかし、働いているうちに必死でお店を切り盛りする店長や幹部スタッフの姿を目のあたりにして、次第に彼らに憧れを感じるようになった。

「店長や幹部スタッフは、普段は一緒にくだらない話をしてることが多いんですけど、いざ営業時間に入るとテキパキと仕事をこなしていて、キャストからも信頼されてるし、すごく格好よく見えたんですよね……自分もそうなりたいと思って……」

そこから野澤さんは一念発起して仕事に励むようになり、次々と出世を重ねた。

「ウチの店の役職は、ボーイマネージャーチーフマネージャー店長、という順で昇格します。マネージャー職からキャストの管理をして、チーフマネージャーになると付け回しなどの責任ある仕事も任されます」

野澤さんは入店して2年が過ぎた頃にチーフマネージャーとなり、その後も順調に売上を伸ばし、勤続4年目に晴れて店長へ昇進した。


■現場のトップ 店長へ昇格!給料は“3ケタ”へ?

――店長になって収入もドカンとアップしましたか?

「もちろん店長になると、売上歩合も高額になるので収入は上がります。チーフマネージャーよりは、1.5倍くらいは増えます」

――ぶっちゃけ店長クラスのお給料はどの位なんですか?

「はっきりとは言えませんが、“3ケタ”はもらってます」

――3ケタって100万円オーバーですか!やっぱり稼げますね。

「でも気苦労は多いですよ、売上に対するノルマも厳しいですし……ボーイの頃は“店長になったら毎日楽しいだろうな~”なんて思ってましたけど、まったく逆でした(笑)」


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