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キャバクラの“ドライバー”男性客に遭遇、その仕事遍歴は? 後編

「ライターはBARにいる」




宣伝トラックのドライバー、その運転のコツは?
「アドトラックを運転するコツとかある?普通車を運転する時との違いみたいな?」
「アドトラックは、あくまで交差点で信号待ちをしてる人や、通りを歩く人にアピールするのが仕事なんすよ。
だから道が空いてても、ゆっくりゆっくり走らなきゃいけないし、人が多い駅前の交差点付近なんて超~最徐行、信号が黄色になったら即停止みたいな運転なんすよ」


「あー分かる!こっちが急いでる時にソレをやられてムカついたことが何度もあるわ!しかもギャーギャー変な音楽流してるし!」
「スンマセン。だけどこっちはトラックだから、座席が普通の乗用車よりも全然高いじゃないっすか、だから睨まれたりクラクションを鳴らされても、あんまり気にはならないかも…」

「東京から神奈川まで、ずーっと女子求人サイトのアドトラックが前を走っていて、頭がおかしくなるかと思ったわ!」
「確かにアレはヤバイっすね。あっ、それと、コンサートやライブの宣伝トラックを走らせてると、そのミュージシャンのファンが手を振ってくれたりするんすよ。そしたらこっちも手を振り返したりして。そういうのも楽しいっすね。まぁ、俺はそのミュージシャンと何の関係もないんすけど…」

「勤務時間が“12時~22時までの10時間”ということは、繁華街を半日くらいトラックで走るの?」

私がそう問うと「いやいや、そうじゃないっすね」と彼は否定した。

「タイムスケジュールとしては、12時に車庫を出発、14時頃に新宿、渋谷といった都内の繁華街に到着。
そして決められたコースを運行して、20時にコースから撤収、22時に車庫へ帰着って感じっす。
その間に1時間の休憩を取るんで、実質的にコースを運行しているのは5時間ぐらいっすね」


「そうなんだ。でも、車庫を出発して都内繁華街まで2時間もかかるなんて、車庫は一体どこにあるの?」
「ウチの場合、車庫は埼玉県のずーっと奥の方っすね。だから都心に来るまで2時間もかかるんすよ」

トラックの車庫は都内にはない!?そんな事情が仕事を辞める原因に…。
「えっ、そんな遠いところから来てるの?都内に車庫があったら移動時間も短くて宣伝の効率も良いのに」
「それが“東京ナンバー”のトラックには条例の規制があって、それでアドトラックの多くは近隣の県のナンバーで東京都内に乗り入れてくる形になってるんすよ」

「なるほど、そういった事情があるのか。まあ、都内にトラックを何台も収容できる車庫なんて作ったら、その費用も高額になるか…。埼玉県のずーっと奥の方だと随分コストカット出来るだろうしね」

「そうすね。ただ、それが、俺がアドトラックのドライバーを辞める原因になったんっすけど…」
「えっ、どういうこと?」

彼はため息をつきながら言った。
「その埼玉県のずーっと奥の方にある車庫って、東京と埼玉の県境にあるウチの実家からでも、車で1時間かかるんすよ。俺は車通勤っすけど、朝11時頃に家を出て12時前に車庫へ到着、そこですぐにトラックに乗り換えて夜10時まで運転。そこでマイカーに乗り換えて帰宅は夜11時過ぎ…。
実に12時間のうち休憩の1時間を除いてブッ通しで運転っていう…。そんな仕事を週3~4日、2年ほど続けてたんすけど、ある日…」


「ある日?」
「車庫からの帰り道に居眠り運転をしちゃって…。幸い咄嗟に気付いて事なきを得たんすけど。
その時は3日連続で仕事をしてて、いくら朝が遅いといっても疲れが溜まってたんでしょうね。それから怖くなって、仕事も辞めちゃいました」


【関連記事】夜の仕事人「色街Daiary」風俗店ドライバー・倉川氏42歳。
そして“キャバクラ”の送迎ドライバーに至る。
「その後がキャバクラの送迎ドライバー?」
その問いに彼は頷き、現在の仕事となるキャバクラの送迎ドライバー、その仕事内容や収入、待遇などについて教えてくれた。

【ドライバー稼業・その③】キャバクラ・運営会社
職種:[アルバイト]送迎ドライバー
給料:日給6,000円~(高速代支給)※日払い制
仕事内容:営業終了後、女性キャストや男性スタッフを自宅まで送迎。
勤務時間:深夜1時~(2~3時間勤務)
休日:週1日から勤務OK
資格:要普通免許、車持ち込み ※ガソリン代は自腹

「なんか、これまでのドライバー稼業に比べて、給料がショボくない?日給6,000円で、しかもガソリン代自腹ってさ・・・」
「でも、早ければ2時間で仕事が終わっちゃいますよ。そうすれば時給3,000円だし、ガソリン代を引いても時給2,000円は超えるから、バイトにしては高時給な方でしょ?」

「日給で考えると物足りなく思うけど、時間が短いから時給換算すると割のいい仕事になるか」
「そうなんすよ。それに、この深夜に短時間ってのが、俺には好都合なんすよね」



キャバクラの送迎ドライバーは、副業にピッタリの仕事だった!
深夜で短時間、いくら時給換算で割がいいとはいえ、あまり効率のいい仕事とも思えないのだが…。
彼にはそれが都合がいいと言う。その理由は?

「俺、自分で店を持ちたくて、今ダイニングバーで修業を兼ねてバイトしてるんすよ。だから独立の時に備えて、少しでも貯金しておきたいんっすよ。
キャバクラの送迎ドライバーって、勤務スタートが深夜で遅いから、ダイニングバーのシフトで間に合うし、勤務日も融通が利くんで、副業にぴったりなんっすよね」


「なるほど、キャバの送迎ドライバーは深夜・短時間限定の副業ってワケか」
「そうっす。それに俺、車の運転が好きだから苦にならないし。カワイイ女の子達を眺められるという特典まで付いてますからね~。バックミラー越しだけど…」


【関連記事】デリヘルドライバーが、バイナリーオプションの副業で大失敗!?
キャバ嬢と送迎ドライバーはイイ感じになれる?
話がそちらの方に行くと、ここはやはり聞いておかなければならない。
「ちなみにさぁ、キャバクラの送迎ドライバーって、なんかその、キャバ嬢と仲良くなれたり、美味しいコトがあったりするの?」
「えっ?」

「いや、だから、酔っ払ったキャバ嬢を家まで送っていたら、何か感じが良くなってそのままシッポリ…、みたいな…」
私がそう口にすると、離れた場所にいたマスターがこちらを向いてカッと目を見開き、歩み寄ってきた。
いつもながら、さすがの地獄耳だ。

しかし、ショウタ君の答えは、そんなマスターを満足させるものではなかった。
「いやぁ、キャバ嬢にとって、ドライバーなんてまったく眼中にないっすよ。店からも女の子に話しかけるのはNGって釘を刺されてるし。女の子によってはコッチに気を遣って話し掛けてくれる子もいますけどねぇ…。それよりも、ベロベロに酔っ払った女の子がゲロを吐かないかと、そっちの方がドキドキしますよぉ~」

「そりゃそうだよな。実際にゲロっと行かれたことはある?」
「えぇ、今までに二度ほど…。もう大変でしたよ」

話しが少しも艶っぽい方に行かず、寄ってきたマスターは不満顔で言う。
「ショウタ君さ、キャバクラの送迎ドライバーより、デリヘルのドライバーの方が稼げるらしいぞ!」
「デリヘルっすか?」

「そうそう、店によっては24時間営業しているトコもあるし、深夜帯なんて時給2,000円以上で朝まで何時間も働けるしな」
「まあ、確かにそうっすね」

「ショウタ君がその気なら、オレの知り合いのデリヘルを紹介してあげてもいいよ」
「は、はぁ…」

「ただし!カワイイ女の子がいたら、店を通さずに即オレに紹介するっていうのが条件だけどな!」
「!?」

その時、ショウタ君のスマホが鳴った。
ナイスタイミングとばかりに彼はスマホを手に取り「すぐに向かいます!」と言って電話を切った。

時計を見ると午前0時45分、これからキャバクラの送迎ドライバー業務が始まるのだろう。
「じゃあまた!」そう言い残してショータは勢いよく店を出ていった。

「マスター、そんなこと言ってるとショウタ君は二度と来なくなるぞ…」
さすがの私も半ば真剣に苦言を呈してみたが…。

「アイツ、“●●●●”でドライバーやってるって言ってたよな?ってことは、ウチの噂をしてたのは“ひかるちゃん”かな?それとも“さやかちゃん”か?まあ、いずれにせよ、このBARもキャバ嬢の間じゃすっかり人気店になったな…」

全く聞いちゃいない。
また明日からは通常通り、閑古鳥の鳴くBARに戻っていることだろう…。

私はドライバー稼業で走る回るショウタ君が、いつかどこかの街に根を下ろし、自らのお店をオープンさせている姿を想像しながら、マスターにバーボンのお代わりを頼んだ。


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