【夜の仕事人インタビュー】大阪の風俗店・男性店長の仕事・成功の秘訣を明かす!編

大阪の風俗店・男性店長の仕事
【夜の仕事人インタビュー】

■勤務していたマンヘルが摘発に遭い、転職!

岩田氏が勤務していたマンヘルは摘発の嵐が吹き荒れる中、しぶとく持ちこたえたが2002年、ついに摘発される。そして店はそのまま廃業、岩田氏は失業の身と相成った。

――マンヘルが摘発・廃業した後の、身の振り方は?
「店がなくなった後は、しばらく仕事せずにブラブラしてたね。マンヘルの仕事で結構貯金が出来たからな。
ボクはね、こう見えて“飲む・打つ・買う”の“打つ”と“買う”は、ほとんどやらんねん。
それに“飲む”の方も、せいぜいスナックかこういう安い居酒屋で充分やしね。
あっ、奢ってもらう身ぃで、そんなこと言うてたらアカンか~」

――あ、いや、お気になさらず…。で、次の仕事はどうやって見つけたんですか?
「マンヘルをやっとった業者の一部が、合法的にデリヘルの届出をして、ミナミに受付所を作って、女をお客ともどもホテルに送りこんどる、という話を聞いてな。
はぁ、そんなやり方もあんねんや、って感心しとったんや。そう、今のホテヘルやな。
そしたら、マンヘル時代に同僚やった奴から電話がかかってきたんや『今ホテヘルで働いてんねんけど、一緒に働かへんか~?』いうてな」

――同じ風俗でも、マンヘルからホテヘルへと業種が変わったことで、違いとかはありました?
「それはなかったな、マンヘルとホテヘルの仕事は似とるからな。そりゃあホテヘルはプレイルームがマンションの一室やなくてホテルやし、女の子の待機所があったり、といった違いはあるけど、それ以外の部分、受付があってそこにお客が来て…、というパターンは変わらん訳やからね」

――ホテヘルへ転職後、収入的にはどうなったんですか?
「元々マンヘルでバリバリやっとったから、その要領で仕事したら1年足らずでマネージャーに昇格して、月給50万円越えや。
おまけにホテヘル人気で店はいつも繁盛しとったから、歩合もバンバンつくしボーナスも仰山貰えたしな。
そんで3年目には店長に昇格して月給80万円超え、30歳手前だったな…」

――20代後半で月給80万円!しかも今度はホテヘルブーム!運が良すぎですよ…。
「なんせ大阪で、マンション何千部屋も使っとった風俗店が消えてなくなったんや。その分の性欲はどこに行くっちゅうねん!それが新たに台頭してきたホテヘルに流れたっちゅうことやろ」

■黒字経営のホテヘルが閉店!?そして再び転職!

ホテヘルへの転職でキャリアアップを果たした岩田氏、しかし転職ストーリーはまだまだ終わらない。

――そのホテヘルではどれ位の期間働いたんですか?
「5年ほど働いたかな。というか、5年でお店が潰れてもうたわ」

――えっ、潰れた? ホテヘル人気で繁盛してたんじゃないの?
「ああ繁盛しとった。やけどそれで儲けすぎたんか、税務署に目ぇ付けられてなぁ。恐ろしい追徴が来て店のオーナーは雲隠れ、あえなくお店は閉店や…」

――うわぁ、そんなこともあるんですね…。その後は?
「またブラブラや(笑)。しかしな、ここまで来ると風俗店は稼げるって身に染みてるから、高収入求人サイトを見て別のホテヘルに応募したったわ」

――普通に求人サイトを見て応募を?業界10年以上のキャリアがあるのに?
「まあ色んなお誘いはあったけどな…。今は違うけど昔はウサン臭い業界やったんや。働いてる奴等も色々ヤバイのも多いから、面倒な人間関係も増えてくるしな…。そんなんをスパッと断ち切るのも大事なんやで」

――なるほど。そこで一から求人サイトで選んで新しい環境に身を置くと…。
「そんで面接に行ってみたら、そのホテヘルの店長もマンヘルからの叩き上げで、すっかり話が盛り上がってな…。採用はもちろん半年でマネージャー、2年目からは店長や。また前のホテヘルと同じ位の給料、月給80万円を貰えるようになってん」

――さすが! キャリアは身を助けますね。
「やっぱりどの業界も経験者は優遇されるで。しかもボクは5年働いたホテヘルの顧客リストを退職金代わりにいただいて来たしな(笑)」

■そして現在のデリヘルグループへ転職。年収1000万円の高収入!?

――でも今の勤務先はデリヘル店だから、そのホテヘルから、さらに転職したってことですよね?
「そういうこっちゃ。その2店目のホテヘルでも5年近く働いてんけどな」

――どうして辞めたんですか?まさかまた税務署が来たとか?
「ちゃうちゃう、そのグループは今も残っとるわ。
なんでか言うとなぁ、最初のホテヘルで働いてた時の後輩からお誘いの電話が掛かって来てん。『今デリヘルで働いてんねんけど、一緒に働きまへんか~?』ってな」

――でもホテヘルで良い給料を貰ってたんだから、転職しなくても良かったんじゃないんですか?
「そうやねんけどな。でもホテヘルって“既得権”で営業しとるから、これから新規出店は出来んやろ。対してデリヘルは新規出店が可能やから、これからはデリヘルの時代になるかなぁ、と思って誘いに乗ったんや」
※受付のあるホテヘルは2006年の風営法改正で、実質的に新規出店は不可能となる。

――それで現在のデリヘルグループに転職して店長に昇格。現在に至ると…。
「そういうこっちゃ。入店後1年足らずでマネージャーになって3年目から店長や。それで給料は月給70万円。
ウチのグループは店長やと売上に応じた歩合が他店と比べてもデカいねんけどな、お店が繁盛してるおかげで、年収1000万円越えも達成したで~」

――それだけ儲かってるってことは、大阪ではマンヘル、ホテヘルと来て、今はデリヘルが流行り?
「う~んとな、ウチのお店はデリヘルの中でも“待ち合わせ型”ちゅうジャンルやねん。これが今、大阪で流行っとってな。もう一つの業種に分類されるぐらいの勢いやねん」

――東京のデリヘルやホテヘルにも“待ち合わせ”可能な店はあるけど、大阪ではどうしてそんなに流行ってるんでしょう?
「う~ん、これはワシの推測やねんけどな、ラブホテルでデリヘル呼ぼう思ったら、まず一人でラブホに入らなアカンやろ、それって慣れた人間やないと抵抗あるねん。
そんでホテヘルの場合は受付に行かなアカンやろ。看板もなくて18禁のステッカーだけ貼ってあるホテヘルの店内に入って行くのって、これまた慣れた人間やないと抵抗あるんとちゃうかな。
受付でボクみたいな奴と話さなアカンしな(笑)」

――ま、まあ、分かるような気もしますが…。
「それが“待ち合わせ型”やと全部解決する訳や!デリヘルみたいに一人でラブホに入ることなしに、女の子とカップルのようにホテルに入って行けばいいし、ホテヘルみたいに受付に行くことなく、電話してからそのまま女の子と会えるしな」

――お客さんが遊ぶ際の気持ちのハードルが下がると…。
「そうや!実は風俗業界の流行りって関西から生まれることも多いやろ?ノーパン喫茶とかな(笑)
ホテヘルなんかもそうやし。近々、東京で“待ち合わせ型”がブームになるかも知れへんで!」

――そんな待ち合わせ型のデリヘル、今までのホテヘルなんかと仕事内容に違いはありますか?
「待ち合わせ型といってもデリヘルやからな、事務所や駅の近くで待ち合わせするケースが多いけど、他エリアに派遣する場合もあるからドライバーが必要になるし、その管理も今までにはない業務やったな。
まぁでも、お客さんの電話から始まる所はマンヘル・ホテヘルと一緒やし、大まかには変わらへんわ。ただデリヘルは男性スタッフがお客と直接“会う”ことはないからな、その分電話応対には神経を使うわな~」

なるほど。岩田氏の風体に似合わないカン高い丁寧な口調は、長年の電話応対で培った賜物だったのか。
確かにこのイカつい姿を見ずに声だけ聞いていると、優しい中年男性を思い浮かべてしまうかも知れない…。
と思ったが口には出さなかった。

「それでもな、これまでは常連客と受付で世間話とかしとったけど、それがなくなったんはちょっと寂しかったわ~」

■風俗業界で20年以上のベテランに聞く、成功する秘訣は?

こうして、マンヘルから始まって待ち合わせ型デリヘルに至るまで、様々な時代の流行風俗を渡り歩いてキャリアを重ねてきた岩田氏。
そんな彼に、風俗業界で働くメリット、そしてその道で成功する秘訣について聞いてみた。

「う~ん、ボクはね、ただこの歳までしがみついとるだけやねんけどなぁ~」と謙遜しながらも次のように語ってくれた。

「高校中退の元ヤンでも、マネージャーやら店長とか呼ばれて、それなりの給料を貰える業界なんて、風俗業界以外にはあんまりないやろ?学歴不問、年齢不問、おまけに容姿も不問 (笑) 中々に魅力的な業界ちゃうかなぁ…。体力的にしんどい仕事でもないしなあ~」

――やる気さえあれば高収入をゲットできる業界ですよね。では、業界で成功するには?
「まず新人の時は上司や先輩スタッフの言うてることをよう聞いて、マジメに働くこっちゃ」

――えっ、なんか秘訣にしては普通のことなんですけど…。
「いや、月並みやけど、それが大事やねんて。
ボクもな、若い男子スタッフを使っている立場やけど、何を一番に評価するかというと“時間を守る”とか“挨拶をする”とか“掃除をする”なんていう、人としての基本的なコトやねん。
というのもな、風俗業界ってのは、誰でも入って来られるから、結果的に有象無象の変な連中もぎょうさん入って来る訳や。中にはそんなことも出来ないエエ加減な奴等も結構おるんや。
だから普通にマジメに働いとったら、すぐ店長や幹部の目に留まって出世できるっちゅうわけや!」

――なるほど、マジメに常識的に仕事を続けていればチャンスが来ると。
「そんで出世して役職付きになったら、女の子や部下の男子スタッフの管理が重要になるんや。なんせ風俗業ってのは、“究極のサービス業”やからな。
女の子がやる気を出してくれれば、サービスの質も向上してお客さんの満足度も上がり集客増加につながる。
それに男性スタッフが効率よく動いてくれれば更なる売上アップにつながるんや。
そうやって店内の人間をうまく回せるようになったら、おのずと成功への道は開けていくわ。要は“コミュニケーション”が大事っちゅうことやな~」

■これからも、この業界で生きてくんやろな・・・

最後に、これまで風俗業界一筋の半生を送ってきた岩田氏に、今後の人生設計について尋ねてみた。

「う~ん、十代の頃から風俗業界しか知らんからなぁ…。なんやかんや言いながら、行けるとこまでこの業界におるんとちゃうかなぁ…。幸い20年以上この業界で働いて、結構な貯金も作れたし、最後はバシーッと現金でマンションでも買って独り気楽に暮らすかな~」

――えっ、お独り? ご結婚はされてないんですか?
「バツイチやがな(笑)20代の頃飲み屋の姉ちゃんとなぁ…。2年半であっさりケンカ別れや。もう結婚はコリゴリやって…」

――でも、お店に可愛い女の子がいっぱい居ると思うんですけど?
「アホか、店長が店の女の子に手ぇ出してどないんするねん!
とは言っても、マンヘル時代の若かりし頃は店の女の子とバリバリ付き合っとったけどな(笑)
でもなぁ、今は女の子が若う過ぎて何を言うとるかもイマイチわからん…。正直言うて興味もないわ」

こうして岩田氏は、メガハイボール6杯を飲み干しながら、風俗業界での半生を語ってくれた。

さすが風俗業界20年以上のベテラン店長、一筋縄でいかない男であった。
しかし、その破天荒なビジュアルからは想像できない堅実な貯蓄額…。
まさか現金で家を買えるほどの貯金を作っていたとは、何とも夢のある話ではないか。

でもそんなにお金があるのなら、この店の飲み代くらいオゴってくれてもいいのではないか…。
冗談めかしてそのことをやんわりと告げるてみた。

「それとこれとは話が別やわ、兄さん。そんなことしとったら金は貯まらんねん。そんじゃあ、ごっそさん」

この時ばかりはドスの効いた低い声だった。